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天国ではなく、どこかよそで レベッカ・ブラウン(著/文) - twililight
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天国ではなく、どこかよそで (テンゴクデハナクドコカヨソデ)
原書: Not Heaven, Somewhere Else

文芸
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発行:twililight
B6変形判
縦170mm 横122mm 厚さ13mm
136ページ
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-9912851-8-9   COPY
ISBN 13
9784991285189   COPY
ISBN 10h
4-9912851-8-6   COPY
ISBN 10
4991285186   COPY
出版者記号
9912851   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年10月25日
書店発売日
登録日
2024年10月2日
最終更新日
2024年10月16日
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紹介

『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集『天国ではなく、どこかよそで』。

「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。

語り直しの切り口は作品によってさまざまですが、単一のメッセージに還元できない、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづける作家の神髄が伝わってくる、豊かな「サイクル」が出来上がっています。

訳者の柴田元幸が「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、
読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。

“ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。
そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。”
倉本さおり

“そこではみんな、ほんものの肉体を得る。
痛みに苛まれ、声は揺らぎ、歪み、叫ぶ。
闇の中、寓話は変わり果てた姿になって
赦しを求め、こちらを見つめる。
どうしてこんなに、愛おしいのだろう。”
大崎清夏

目次

豚たち The Pigs
狼と叫んだ女の子 The Girl Who Cried Wolf
誰かほかに Someone Else
穴 The Hole
デビーとアンジ Debbie and Anji
大皿に載ったあなたの首 Your Head on a Platter
ヘンゼルとグレーテル Hansel and Gretel
セメントの二つのバージョン Two Versions of Cement
天国ではなく、どこかよそで Not Heaven, Somewhere Else
双子 The Twins
ご婦人と犬 The Lady and The Dog
人魚 The Mermaid
ハンプティ・ダンプティ Humpty Dumpty
わたしをここにとどめているもの What Keeps Me Here
兄弟たち The Brothers
ゼペット Geppetto
おばあさまの家に To Grandmother’s House

謝辞
訳者あとがき

著者プロフィール

レベッカ・ブラウン  (レベッカ ブラウン)  (著/文

1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』、ナンシー・キーファーとの共著に『かつらの合っていない女』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。

柴田元幸  (シバタモトユキ)  (翻訳

1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。
ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。
文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。

上記内容は本書刊行時のものです。