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取引情報
ひとふでがき
365×10×1
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2020年12月20日
- 登録日
- 2022年5月15日
- 最終更新日
- 2022年5月19日
紹介
昔から好きだった絵の勉強をちゃんとしてみようと、 大人になってから思い立った。
ずっと学びつづけている周囲とのレベル差に焦るなか、 通い 出した専門学校の先生に言われた 一言「 一日一枚絵を描き続けたらうまくなるよ」。
それから私は、 ひとふでがきを1 0年描き続けていた。
ひとふでがき作家、靴下ソムリエである、著者・minaco sakamotoが10年描き続けてきたひとふでがき作品を厳選して収録。何を考えて、何をモチーフに作品づくりを続けてきたのか、その道のりを辿ります。
前書きなど
そう決めてから年目に入りました。
元々絵を描くことは好きでしたが、進学したのは総合大学の心理学部。しかしやはり絵の道への想いは強く、大学卒業後にデザインの専門学校へ進みました。が、デザインのキャリアもなかったので、周囲とのレベル差にショックを受けていた時、先生から「一日一枚絵を描き続けたらうまくなるよ」と声をかけられました。
ちょうどその頃、先生の顔や動物を「ひとふでがき」で落書きしていました。
線のつながりの中で絵が出来上がっていく過程が楽しく、アドバイスをもらった「一日一枚」「ひとふでがきで絵を描く」が始まったのです。
それが年、年と経ち、気が付けば年目に入りました。そんなタイミングで今回お話をいただき、出版することになりました。
久しぶりに初期の作品を振り返って、未熟さもあるものを見て頂くと思うと少なからず恥ずかしさもありますが、年の変化なども併せてお楽しみいただければ幸いです。
版元から一言
ひとふでがき作家さんと出会ったのは初めてのことだった。minacoさんは大したことでもないように「10年、毎日ひとふでがきで一枚絵を描いています」と話をされていて、驚かされた。簡単な絵だと数分で一枚ができるようだが、その数分が難しい。時間が取れないほど忙しい、なんてことはないとわかりつつも、その数分を続けられない。途方もない積み重ねに感動したことを覚えている。そんな出会いから本づくりが始まった。作品すべてを掲載できたわけではないが、この一冊には人生のステージを変えながらも、たった数分間の「続けること」をやめなかったminacoさんの作品と記録を詰め込んだ。
書籍づくりをしながら話をしていると、旅先では必ず水族館や動物園に立ち寄ること、昔からいろんな動物を飼っていたことを教えてくれた。オンラインで話をすると、背景には大量の観葉植物が写り込んだ。植物を次々に増やしていくものだから、植木鉢でもなんでもない缶にまで植えられていた。こだわりというのか、趣味というのかわからないが、minacoさんには描いても描いても描ききれないモチーフがあるのだなと思った。
10年前から続いている一本の線は、かたちを変えながらも、とぎれることはないと思えた。
上記内容は本書刊行時のものです。