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脳TEC漢文
脳科学式超暗記力で句形は即完成
- 初版年月日
- 2018年8月
- 書店発売日
- 2018年7月15日
- 登録日
- 2018年7月9日
- 最終更新日
- 2018年8月10日
紹介
■本書内容
「レ点」は下から返って読みます。
しかし、そもそもなぜそのような読み方をするのでしょうか?
従来、漢文における“構文”まで解説を行う参考書はありませんでした。
英語を学ぶ場合、文法の基礎には“構文”があります。漢文はもともと外国語(古典中国語)なので同様に構文を理解することで句形の理解が深まります。
本書は、従来の参考書のような「丸暗記」を排除し、漢文の基本句形を中心に、語順からその構文・論理を理解できるようになっており、センター試験白文問題や一般入試にも応用できる基礎力が身に付きます。また、各章に付いている「練習問題」(例文)を解くことで、その句形に対する理解を深め、覚えやすく、かつ忘れにくくなる仕組みとなっています。
■全導入講義、全問題に大手予備校講師(著者、力石先生)の解説動画付き(月額500円※第一章のみ無料)
全句形の説明だけでなく、全240問ひとつひとつに丁寧な解説動画がついています。(合計25時間相当。早見再生が効率的です。)
紙面には書ききれない(書いても伝わりにくい)事項(背景知識や、単元の本質に至る詳細な理由、解答を導くまでの思考の流れなど)を著者である大手予備校講師・力石智弘先生がわかりやすく指導します。
■暗記力が1.5倍以上になるWebドリル機能(全240問分が基本無料、一部有料機能あり)
いつも同じ場所で勉強するより、環境に変化をつけた(勉強場所を変える)方が高い学習効果を得られます(ある研究の単語テストでは約1.5倍に正答率がアップしました)。スマホやPCを用いたデジタル学習における背景画像についても同様で、ランダムに背景画像が変化すると高い学習効果が得られます(ある研究の単語テストでは1.6倍に正答率がアップしました)。また、ブロック学習(ひとつの単元をまとめて学習)よりもインターリーブ学習(複数の単元を混ぜてランダムに学習)の方が高い学習効果を及ぼすことがわかっています(ある研究では1.3倍に正答率がアップしました)。
本書では、問題の出題順と背景画像がランダムとなる「Webドリル」機能で学習効果を高めます。また、問題文の背景画像には、認知能力を高める効果のある自然や雪景色の画像を使用しています。全ての問題に解説動画へのリンクが付いています。
■記憶にとどめておくための様々な工夫
「赤色」は学習意欲や認知機能を低下させるため本文には使わない、エビングハウスの忘却曲線に基づいた学習管理表、脳の「連合性」を活かしたインデックス、教科書型より問題集型の方が高い学習効果であることより「解いて覚えるドリル」、音読による聴覚の刺激で記憶促進、学習内容を誰かに教えるなど、科学的なエビデンスを導入した工夫が随所にちりばめられています。
HPにてサンプルが体験できます。
目次
第一章 漢文の基本構文
「これは本です。」「私はあなたを愛しています。」といった、英語で言えば中一の初めに出てくるような文ですが、これを漢文で書けますか?まずは漢文の基本的な語順、構造を学びましょう。
第二章 返読文字
「ここに本があります。」「この本は読みやすい。」といった文はどういう語順になるでしょう?また、前置詞的な漢字もたくさんありますが、「子供のために」というい前置詞句は文のどこに置かれるでしょうか?
第三章 再読文字
「再読文字」とは「再読」する、つまり一旦読んでおいて後でもう一度読む漢字のことです。ではどうしてこんな漢字があるのでしょう?その仕組みがわかれば「丸暗記」や「迷い」から解放されます。
第四章 否定形
「私は泳ぎません。」「泳ぐ人はいません。」「泳いでいるのは私ではありません。」この三つをきちんと区別することが「否定形」の出発点です。「部分否定」「二重否定」なども「語順」の感覚を生かして理解していきましょう。
第五章 使役形
「私は子供に漢文を学ばせる。」を漢文で書くとどうなるでしょう? 決して使役の「助動詞」など使いませんよ。日本語として「しむ」という助動詞で読むだけです。漢文の使役形のポイントは「動詞の使い方」です。
第六章 受身形
「私は王に愛された。」この文を漢文で書くとして、何通りの表現が浮かびますか? 使役と違って受身形はバリエーション豊かです。「助動詞」「前置詞句」「構文」を駆使して様々な受身の文を理解していきましょう。
第七章 疑問形・反語形・詠嘆形
「これは本ですか。」「あなたは誰を愛しているのですか。」といった疑問文はどういう語順になるのでしょう?英語とはまるで違う漢文の疑問文。時間をかけてしっかり理解してください。
第八章 比較形・選択形
「親の愛は海よりも深い。」この「比較」の文は既習の基本の語順で表現できます。また、「親の愛より深いものはない。」この「最上級」的な文も、「否定形」を使えば表現できます。ここでは比較の形と論理を学びましょう。
第九章 抑揚形・限定形・累加形
「私は古文は苦手だ。まして漢文は…」という文には「比較」の感覚と「共通項は言わない」感覚があります。また、「私ではない。」と「私だけではない。」とでは言っていることが180度違います。漢文学習の最後の山場です。
第十章 条件形・願望形・倒置形
基本句形学習の総仕上げとして、順接や逆接などの表し方や丁寧にお願いするときの表現を学びましょう。そして、漢文の「語順」の感覚が身についたか、「倒置表現」を通して確認しましょう。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。