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独立のすすめ 福沢諭吉(著/文) - ロゼッタストーン
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独立のすすめ (ドクリツノススメ)

文芸
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ11mm
重さ 330g
176ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-947767-11-0   COPY
ISBN 13
9784947767110   COPY
ISBN 10h
4-947767-11-1   COPY
ISBN 10
4947767111   COPY
出版者記号
947767   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年7月
書店発売日
登録日
2010年7月21日
最終更新日
2010年7月26日
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紹介

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」はあまりにも有名ですが、実際に『学問のすすめ』を読んだことがある人は少ないのでは? 『学問のすすめ』は明治時代に発行された本で、当時は17冊の小冊子だったそうです。その累計部数はなんと340万冊にものぼったとか。当時の人口は4000~5000万人ぐらいですから、まさに大ベストセラーです。

諭吉は『学問のすすめ』の中で、学問の必要性を説いていますが、その中でキーワードとして何度も出てくるのが「独立」という言葉です。『学問のすすめ』の趣旨は「独立のすすめ」でもあるのです。

バラバラに出た本なので、こことここがつながっているほうが読みやすいのに…と思う部分もあります。そこで、多少価値観が古い部分は思い切って削除し、文章の順番を大幅に入れ替え、新しく『独立のすすめ』として1冊の本に仕上げました。現代語訳にあたっては、諭吉の文章のリズムをなるべく生かすよう心がけました。

なぜ世の中には偽物があふれているのか、なぜ優秀な役人が愚かな政治をするのか、働きたがらない人は何が問題なのか、人が期限を守れないのはなぜなのか、自分をよくしようと思わずに人を引き摺り下ろそうとする行動はなぜなのか……こういった現代に通じる諸問題について、諭吉の考えをぜひ読んでみてください。

目次

●世の中こんなに格差があるのに、どうして「人間は平等」なんて言えるの?
【第一章 平等】
・人間が持つ基本的権利とは何か?
・政治と国民の正しい関係
・国民の無知がひどい政治を招く

●食品、建築物、商品……どうしてこんなに偽物が多いの?
【第二章 偽装】
・地位、身分は理想から生れた
・他人同士の関係には規則が必要
・専制が陰の不正を生む
・義士だけでは数が足りない

●自由に生きるってどういうこと? 自由とわがままはどう違うの?
【第三章 自由】
・人間誰もが持つ五つの性質
・自由でいるための義務
・物欲の奴隷になっていないか?
・自由な国家は賢い国民から生れる

●どうして優秀な人たちに国を任せておくだけじゃだめなの?
【第四章 独立】
・先進国も貧しい国も権利は同じ
・個人が独立しなければ国が滅ぶ
・独立の気力のない者が持つ三つの危険

●自分に合う仕事が見つからない時はどうすればいい?
【第五章 就職】
・言葉と行動が一致しているか?
・考えないで行動することの害
・就職しない人間は周りを責める
・人を批判する前に自分で試せ

●どうして人は失敗するの? なぜ人生は思い通りにいかないの?
【第六章 失敗】
・人間は意外に愚かな生き物である
・計画したことが実現できない理由
・定期的に人生の棚卸しを

●いったい何を学べばいいの? この先どこまで学べばいいの?
【第七章 学問】
・まずは役に立つ学問から始めよ
・語学ができても学者とは呼べない
・活用できない知識はないのと同じ

●人間の品格は何で決まるの? 品格を高めるにはどうすればいい?
【第八章 品格】
・食べていくだけなら獣でもできる
・生きた証を後世に伝えることが責務
・品格は学問だけでは身につかない

●どうすれば真実が見抜けるの? 疑問はどうやって解決するの?
【第九章 真実】
・疑うことで真実が見えてくる
・何を信じて何を疑うかが大事
・憧れすぎて欠点までまねていないか
・東西の風俗習慣を逆転させて考える
・もし、親鸞が西洋に生れていたら?
・一人で考えるよりも良書を読め

●人間の性質で一番タチが悪いのは? なぜ人は他人を妬んでしまうの?
【第十章 怨望】
・他人の不幸を願っていないか
・妬み、ひがみが悪の根源
・幸福が偶然に支配されてはならない
・直接会えば誤解が解ける

●やっぱり人は見かけなの? 人に好かれるにはどうすればいい?
【第十一章 人望】
・人望は力や金では得られない
・栄誉は自分から求めるべきである
・寡黙は奥ゆかしい美徳ではない
・話し上手になるよう努力せよ
・人の顔色は家の門のようなもの
・立ち場が違う人とも友人になろう

●国民主権ってどういうこと? 政治に不満があったらどうする?
【第十二章 政治】
・国民は一人二役を務めるべき
・悪法にどう立ち向かうか
・日本という会社の経営者の役割
・もし政府が国民を虐げたら?
・力による敵対は一を求めて十を害する

●変な法律でも守るべきなの? どうして復讐しちゃいけないの?
【第十三章 法律】
・法律は自分たちの作ったもの
・被害者にも犯人を罰する権利はない
・暗殺で人々が幸せになった例があるか?
・法律はできるだけ簡素なほうがいい

●国のために何をすべきなの? 国と民間の関係はどうあるべき?
【第十四章 国家】
・国民の気力が日に日に落ちている
・政府だけに任せては国の独立は保てない
・立派な官僚も集団になると愚になる
・文明を作る者は民間人だ
・世の中はギブアンドテーク
・百回の説明より一回の実例を

・Q&A

版元から一言

名著『学問のすすめ』の中から現代に役立つ知恵をイイトコ取りしてまとめました。学問のすすめ』は、明治時代の大ベストセラー。維新後の日本人を導いた諭吉の知恵は、物事の本質をとらえていて、いまでも立派に通用します。
特にこれからの日本を背負っていく、若い人たちに読んでいただきたいと思います。誰でも読めるよう、すべての漢字に振り仮名がふってあります。



著者プロフィール

福沢諭吉  (フクザワユキチ)  (著/文

1935~1901年。豊前中津藩(現・大分県中津市)下級藩士の次男として生れる。19歳の時、長崎に蘭学修行におもむく。その後、大阪で適塾(蘭方医、緒方洪庵の塾)に入塾。1858年、江戸で蘭学塾(のちの慶應義塾)を開く。その後、幕府の使節団の一員として、3度にわたって欧米を視察。維新後は、民間人の立場で、教育と民衆啓蒙の著述に従事し、人々に大きな影響を与えた。特に『学問のすすめ』は、17冊の小冊子で、各編約20万部、合計で340万部も売れた大ベストセラー。その他の著書に『西洋事情』『文明論之概略』『福翁自伝』など。

上記内容は本書刊行時のものです。