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取引情報
取引取次:
ト・日 書店
直接取引:あり
こわれがめ
喜劇
原書: Der zerbrochne Krug – ein Lustspiel
発行:松本工房
新書判
400ページ
並製
価格
1,200 円+税
1,320 円(税込)
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2015年11月15日
- 書店発売日
- 2015年11月15日
- 登録日
- 2016年9月10日
- 最終更新日
- 2025年5月6日
紹介
市川明によるドイツ語圏演劇翻訳シリーズ第2巻
偶数頁にドイツ語原文を底本に即した形式で掲載し、奇数頁に日本語新訳を同様の形で掲載することで韻文劇の醍醐味である韻文のリズムと発話のリズムを再現した。
作品鑑賞のみならず、日独語比較研究を試みる読者・研究者の便をも図る意欲作であり画期的な一書である。
目次
こわれがめ 喜劇
註釈
解題
前書きなど
従来から笑いについて言われてきたのは優越性の笑いだ。パニョルは「笑いは勝利の歌である。それは笑われる人に対して笑い手のうちに突然見出される優越感の表現である」と言う。ホッブスも同様に笑いを、「他人の弱点に対して、自分の中に優越感を覚えたときに突然生じる勝利の表現」と定義している。プラトンのように笑いは他人の犠牲のもとに生じるものだとして、笑いにおける「悪意ある性格」を指摘する者もいる。
ドイツ演劇の中で喜劇の代表作とされるクライストの『こわれがめ』にあるのもこうした優越性の笑い、勝利の表現、解放の歌だと思う。ベルグソンは喜劇の機能を「欠陥のある、硬直化した人物を社会から排除すること」と規定したが、『こわれがめ』でも、村長アーダムが悪事を暴かれ、村から追放される。すでに指摘したように、最初から犯人がわかっていて追求していくという遡及的構造を持った劇で、『オイディプス王』の喜劇版とも言える。
(…)
揺るぎない支配体制が崩れ、権力者がその座を捨てて逃げ出すというこの喜劇は、さまざまな時代、社会にあって多様な演出を可能にしてきたといえるだろう。それぞれの時代の権力者たちがアーダムになぞらえられ、風刺され、批判されてきたのである。
(市川明「解題」より)
上記内容は本書刊行時のものです。



