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1920年代モダニズム詩人と戦後大阪の詩文化 (資料集 復刻版『詩使徒』『詩文化』『MRMR』『美爪術師』『ゴルデンバット族』『午前の花嫁』『ASIA』別冊) 倉橋 健一(解説) - 琥珀書房
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1920年代モダニズム詩人と戦後大阪の詩文化 (資料集 復刻版『詩使徒』『詩文化』『MRMR』『美爪術師』『ゴルデンバット族』『午前の花嫁』『ASIA』別冊) (センキュウヒャクニジュウネンダイモダニズムシジントセンゴオオサカノシブンカ)

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発行:琥珀書房
B6判
縦182mm 横128mm 厚さ10mm
140ページ
ガンダレ製本
価格 1,600 円+税   1,760 円(税込)
ISBN
978-4-911589-37-3   COPY
ISBN 13
9784911589373   COPY
ISBN 10h
4-911589-37-X   COPY
ISBN 10
491158937X   COPY
出版者記号
911589   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年4月11日
書店発売日
登録日
2026年4月2日
最終更新日
2026年4月21日
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紹介

「大阪の藤村青一氏の主宰する『詩文化』に詩を投じ、この人から云いしれぬ恩恵を受けた」(吉本隆明「過去についての自註」)

吉本隆明の小野十三郎や安西冬衛に見た磊落さは、「詩文化」にあっては、藤村青一と大西鵜之介をとおして実現したと私は解釈したい。
結果的には、その他には瀧口武士、長江道太郎、岡崎清一郎、近藤東、白鳥省吾、岩佐東一郎、川路柳虹、河井酔茗、三木露風、北園克衛、村野四郎、丸山薫、永瀬清子らが誌面を埋め、のち私が知ることになる詩人にあっては、長谷川龍生、浜田知章、飛鳥敬、冬木康、日高てる、港野喜代子、池田克己、向井孝、右原厖、井上靖、志賀英夫、湯口三郎、足立巻一、吉川仁らの名が見える。戦争直後の大阪にあって、全国向けに発信されたスケールの大きな詩誌で、短命ではあったが、図り知れないものがあったと思う。(本書「「詩文化」をめぐって」倉橋健一)

連作詩「悪童」を書き継ぎながら夜ごと道頓堀を徘徊した泉南の星村銀一郎や大西鵜之介らとのかつての交友、この関係の渦をわたしはバタフライ・エフェクトと呼んでみたいが、アナキスト小野十三郎の胸をうったこと、そして、彼らとの記憶が戦後の詩的活動を底の方から支えていたこと、いいかえれば、冨士原清一と同人誌『拉典性民族』を創刊した星村銀一郎、星村と同人誌『ゴルデンバット族』『美爪術師』『ASIA』などを刊行した大西鵜之介、藤村靑一の詩使徒としての行為、ダダもアナキズムもコミュニズムも塊りとなって蠢いていた一九二〇年代後半から一九三〇年初頭の詩的激流が敗戦後の再会により姿をかえて小野十三郎の詩精神に蘇ったと受けとめると、『ゴルデンバット族』『美爪術師』『詩使徒』『詩文化』復刻の意義に新たな光が生まれるのではないか。(本書「藤村靑一のこと」季村敏夫)

これまでの近現代詩史の中、大阪は大きな空白を残したままであった。そのモダニズムに彩られた空白は、戦後、安西冬衛、小野十三郎を一つの軸としながら、藤村雅光・靑一兄弟という特異な個性に支えられながら、吉本隆明の詩人としてのはじまりの場であった『詩文化』をうんだ。

ここに初めて、道頓堀モダニズムと戦後大阪の『詩文化』の営みが描かれる!

「詩文化」をめぐって 倉橋健一
藤村靑一のこと 季村敏夫
大西鵜之介のこと 林大地 
藤村靑一 詩集抄(1929-1948)

目次

「詩文化」をめぐって 倉橋健一
藤村靑一のこと 季村敏夫
大西鵜之介のこと 林大地 
藤村靑一 詩集抄(1929-1948)
『詩使徒』総目次
『詩文化』ほか 総目次
執筆者索引

前書きなど

「大阪の藤村青一氏の主宰する『詩文化』に詩を投じ、この人から云いしれぬ恩恵を受けた」(吉本隆明「過去についての自註」)

吉本隆明の小野十三郎や安西冬衛に見た磊落さは、「詩文化」にあっては、藤村青一と大西鵜之介をとおして実現したと私は解釈したい。
結果的には、その他には瀧口武士、長江道太郎、岡崎清一郎、近藤東、白鳥省吾、岩佐東一郎、川路柳虹、河井酔茗、三木露風、北園克衛、村野四郎、丸山薫、永瀬清子らが誌面を埋め、のち私が知ることになる詩人にあっては、長谷川龍生、浜田知章、飛鳥敬、冬木康、日高てる、港野喜代子、池田克己、向井孝、右原厖、井上靖、志賀英夫、湯口三郎、足立巻一、吉川仁らの名が見える。戦争直後の大阪にあって、全国向けに発信されたスケールの大きな詩誌で、短命ではあったが、図り知れないものがあったと思う。(本書「「詩文化」をめぐって」倉橋健一)

著者プロフィール

倉橋 健一  (クラハシ ケンイチ)  (解説

1934年、京都市生まれ。詩人、評論家。
『山河』『白鯨』を経て、現在は『イリプス』同人。長年、大阪にあって詩と評論活動を展開し、現在も文学私塾「ペラゴス」を主宰するかたわら、各地で講座をもつ。詩集に『寒い朝』『暗い』『暗いエリナ』『化身』(地球賞)『失せる故郷』(歴程賞)、『無限抱擁』
(現代詩人賞)など。

季村 敏夫  (キムラ トシオ)  (解説

1948年、京都市生まれ。古物古書籍商を経て現在アルミ材料商。著書に『窓の微風―モダニズム詩断層』ほか、編著に『生者と死者のほとり―阪神大震災・記憶のための試み』、『1920年代モダニズム詩集 稲垣足穂と竹中郁その周辺』ほか、詩集に『日々の、すみか』『膝で歩む』など。

林 大地  (ハヤシ ダイチ)  (解説

1997年、東京都生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程在籍中。著書に『世界への信頼と希望、そして愛―アーレント『活動的生』から考える』(みすず書房)。京都大学生協発行の書評誌『綴葉』元編集長・現編集委員。古本同人誌『BORO』同人。

巽 香連  (タツミ カレン)  (制作協力

2000年、姫路市生まれ。甲南大学人文科学研究科修了。修士(社会学)。図書館司書。
甲南読書会ZINE『回遊』編集部。古本同人誌『BORO』同人。

藤村 靑一  (フジムラ セイイチ)  (

1908年生まれ。1927年関西学院入学。在学中、関西学院学生会宗教部責任者。詩集・随筆集に『保羅』(近代の苑社)、『詩人複眼』(不朽洞)、『秘奥』(不二書房)など。川柳にもとりくみ、高鷲亜鈍の筆名で評論集『詩川柳考』(川柳雑誌社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。