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私の散歩道
室見川中流域・飯盛山東麓の素描
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年9月16日
- 書店発売日
- 2025年9月18日
- 登録日
- 2025年9月9日
- 最終更新日
- 2025年10月6日
紹介
ああこれが
花水木なら
団地にも
20年前,定年退職を機に始めた散歩。
目に入る草花や木々,鳥や魚の名前を調べるために辞書や文献をめくる日々。
知ることで変わる風景。
学びは楽しく,少年時代の思い出も呼び起こされるー
いま八十路半ば,2013~17年の随筆を織り込んだ散歩のすすめ。
目次
まえがき
【第一部】清流・室見川
室見川
第一章 室見川の流れ
室見川の母なる脊振山系/清流・室見川/飯盛山と油山/
室見川中流域周辺
第二章 室見川中流域・河川敷の生きものたち
小鳥・水鳥/淡水魚など/昆虫など/野の花/田や畑/樹木/
風情が残る旧街道 次郎丸白壁通り
【第二部】飯盛山東麓の散歩
飯盛山
第一章 「私の散歩道」のコースに沿って
私の散歩道
[1]松風橋コース/[2]橋本橋コース/
[3]やよいの風公園・金武小学校コース/[4]飯盛神社コース/
[5]サンガーデン・コース/[6]羽根戸・野方コース/
【余話】散歩道の大木
第二章 飯盛山東麓に見る異常気象?
二十四節気と七十二候
飯盛山東麓の気象に異変
【第三部】散歩をより一層楽しむために
さあ、歩こう
身支度 草原や森林には危険がいっぱい/観察を深めるために/
心がけてほしいこと
あとがき
参考文献・資料
「福岡市・室見川中流域地図」について
「福岡市・室見川中流域地図」
前書きなど
私は二〇〇〇年三月、六十歳で公立中学校教諭を定年退職した。これを機に福岡市の教職員住宅から、早良区の室見川中流域に建つマンションに転居した。ここから第二の人生は始まった。とはいえ、二〇〇〇年四月から、それまでの生活すべてががらりと変わったわけではなく、散歩も週に二、三度、不規則に出かける程度であった。
私が本格的に、かつ規則的に散歩に出かけ始めたのは二〇一〇年代、私が七十歳代に達してからであった。退職して間もないころは、転居したばかりのマンション周辺の様子を知るために市街地も歩いたが、本格的な散歩を始めたころは、田舎育ちの私は、いつの間にか自然環境豊かな室見川中流域の河川敷に集中していた。私が勝手に室見川中流域と呼んでいるのは、上流は金武中学校の近くにある松風橋から、下流は橋本橋までのおよそ六キロの範囲である。(略)
当初、本書のタイトルを『室見川讃歌』にしようと考えていた。実際、室見川は素晴らしい。福岡市内を南から北、もしくは東から西へ流れて博多湾に注ぐ川は多い。よく知られている川は、多々良川、那珂川、御笠川などであろうか。そのほとんどの川は護岸工事が施され、住民と川の関係が断ち切られている。河川敷がない、あるいは付近の住民が河川敷に下りることができないのである。当然のことながら、下流になればなるほど水は濁っている。
そんななかで室見川は最も清らかであり、中流域には河畔公園あるいは緑地・遊歩道も整備されて、住民の憩いの場になっている。河川敷は住民のウォーキングやジョギングあるいはサイクリングのコースなのである。夏になれば、川に入って水遊びする子どもたちの姿も見られる。大都会の川で水遊びのできる川などあまり聞かない。釣り人の姿もよく見かける。このように住民と川とがつながっているだけでも室見川は素晴らしい。水鳥や小鳥、蝶やトンボなどの昆虫、それらを育む多くの野の花や樹木などなど多くの生命が躍動している。これらの生命の四季の変化も見応えがある。夏鳥、冬鳥などの渡り鳥の姿も見られる。真冬でも室見川はにぎやかである。だからこそ室見川は近くの住民たちを惹きつける。(略)
室見川の河川敷だけでなく、私の散歩道は飯盛山東麓に広がり、どちらも書き残しておきたいと思った。巻末に収めた「私の散歩道」地域である室見川中流域から飯盛山東麓の地図を参考にしながら、ご自分の散歩コースを工夫していただければよいのではないだろうか。この拙文が、退職後のみなさんの第二の人生を考える際の参考になれば、これほどうれしいことはない。
上記内容は本書刊行時のものです。
