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九州文学
巻次:588号2025年夏号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年7月1日
- 書店発売日
- 2025年7月7日
- 登録日
- 2025年6月27日
- 最終更新日
- 2025年7月1日
紹介
火野葦平や劉寒吉らを輩出し、80年の伝統を持つ九州発信の文芸誌『九州文学』588号。
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九州文學は1938年(昭和13年)、福岡県を中心に活動する火野葦平、劉寒吉、岩下俊作、原田種夫らによって創刊。以来、昭和・平成・令和と継承されていき、詩、俳句、小説と多くの作家が切磋琢磨して、創り上げてきました。2020年7月より第八期として新しく船出しリニューアル。伝統を守りつつ、今後も豊かな言語芸術を志して参ります。
目次
【巻頭詩】
噴水の映像[梶原佑心]
【詩】
シーツ、本当はどっち? 映画『オッペンハイマー』から[石﨑真由美]
三月三日[林 恭子]
暗 転 ダークチェンジ[麻田春太]
バス友 みっちゃん[松野弘子]
暁の訪問者[本田雅子]
巳を見よ[梶原佑心]
予言の光[梶原佑心]
【俳句】
落ち零れし夏[麻田春庵]
恋ごころ[中園 倫]
【随想】
私の戦中日記[今給黎靖子]
留学生の人生に向き合う時[白水百合子]
『吾輩は猫である』の環世界[屋代彰子]
忘却の記憶の扉[中園 倫]
【掌編】
ドアスコープ[森田髙志]
【小説】
僕の俳句の先生[前編][田中義治]
桃源郷[前編][神﨑たけし]
柳絮の頃[塚元秀樹]
教頭先生は養蜂家[上村信広]
源重郎世事手控 (四)富くじ[野見山悠紀彦]
蜜柑山の一夜[緑川すゞ子]
上野クンが田舎暮らしを始めましたとさ ─2─[内田ゆうこ]
冥途の土産[木島丈雄]
【コラム】通勤電車の思い出
留学生余話27 たまごっちの話/28 多言語問診票の話/29 ドクダミ茶の話
編集委員会便り
586号、587号への時評・季評抜粋
編集後記 他
前書きなど
噴水の映像 [梶原佑心]
その向こうには
美しい暈けであるあなた‥‥ ‥
日射
下ろしたつば
たましいの水浴びを経て 起算 岸まで
&
囁かれて流離譚
あまりにも夏の建築 微熱つづきで
See me later , ‥‥ ‥
木木
口にして罷めた
すべて倒だった公園での字 小鳥 字
冷却のうったえ
或いは
うったえの冷却
おもったるい 便益と耽美 そのあわいに
騙り波
まして あなたからの教え
ひとを謗るみずから に
みずから 寄せ続ける懐疑を 忘れないで
第3の声である永続 その縁から
ふたたび
岸までの 道程を うわがき‥‥ ‥
下らない韻の木だ と
腹癒せに
投げ飛ばしたのはあの帽子
などではなくて あの青空
それなのにああ 燦 舞い戻ってくる verse
&
蛇口の破裂音
近く 虹が架かるだろう
いき溜まる
やがてふたりは
同じカーディガンを脱いでいく‥‥ ‥
上記内容は本書刊行時のものです。