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リーディング・リスト
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月25日
- 書店発売日
- 2024年5月21日
- 登録日
- 2024年3月3日
- 最終更新日
- 2024年8月25日
書評掲載情報
2024-06-17 |
京都新聞
6月17日号 評者: 宮迫憲彦 |
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紹介
日系カナダ人4世の著者の手による自伝小説(オートフィクション)。本書の著者であり主人公でもあるレスリー・シモタカハラは、名門ブラウン大学で文学博士号を取得、カナダの田舎の大学で文学を講じている。だが、学生から〈史上最悪の教授〉と揶揄され、転職も恋愛も失敗、精神的にひどく追いつめられてトロントの実家へ帰郷。定年退職した父のために作った「リーディングリスト」=読むべき本リストに添って、日系カナダ人としての両親や祖父母の人生をたどり、自分自身の生と死を見つめる日々を送ることになる。
本書は13章から成りたっており、各章のタイトルがすべて、リストの作品名、つまり英米加の文学作品の名前になっている。たとえば、ソロー『森の生活』、ウォートン『歓楽の家』、ジョイス『ダブリナーズ』、ウルフ『ダロウェイ夫人』、ナボコフ『ロリータ』、ハメット『マルタの鷹』など。この13作品はすべて翻訳が出ていて、日本語で読むことができる。
解説・倉本さおり(書評家)
目次
第一章 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『森の生活』
第二章 イーディス・ウォートン『歓楽の家』
第三章 ジェイムズ・ジョイス『ダブリナーズ』
第四章 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
第五章 ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』
第六章 ダシール・ハメット『マルタの鷹』
第七章 ウィリアム・フォークナー『死の床に横たわりて』
第八章 アーネスト・ヘミングウェイ『日はまた昇る』
第九章 ウィラ・キャザー『教授の家』
第十章 マーガレット・アトウッド『浮かびあがる』
第十一章 ラルフ・エリソン『見えない人間』
第十二章 ジョイ・コガワ『失われた祖国』
第十三章 マイケル・オンダーチェ『家族を駆け抜けて』
訳者あとがき
解説 「わたし」の脚注から「あなた」の脚注へ 倉本さおり
上記内容は本書刊行時のものです。