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名古屋、アジアに出会う 宮原曉(編集) - 図書出版みぎわ
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名古屋、アジアに出会う (ナゴヤ アジアニデアウ) 文化・歴史・記憶をあるく (ブンカ レキシ キオクヲアルク)

歴史・地理
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A5判
352ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-911029-15-2   COPY
ISBN 13
9784911029152   COPY
ISBN 10h
4-911029-15-3   COPY
ISBN 10
4911029153   COPY
出版者記号
911029   COPY
Cコード
C1021  
1:教養 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年2月28日
書店発売日
登録日
2025年2月16日
最終更新日
2025年3月20日
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紹介

なごやをあるけばアジアに出会う――
愛知県の名古屋市を中心とした地域で、20世紀初頭から現在まで、100年を超える時間のなかで繰り広げられてきた歴史的・文化的交流を、歴史学、社会学、文化人類学など様々な角度から考察。関東圏・関西圏ではない大都市の事例から、これまで見えていなかった/隠されていた、日本の国際化の諸相を探る。

目次

 名古屋、アジアと邂逅う:名古屋の磁場 宮原曉

Ⅰ 境界の向こう側
 台湾原住民野球チーム「能高団」と名古屋
  :一九二五年の「内地」遠征旅行を中心に 松田京子
 名古屋地域メディアに見る戦後の日中作家交流
  :旬刊『ジャーナル』と胡蘭成の執筆活動を中心に 呉穎濤
 [コラム]一九四四年三月~一一月:名古屋での汪兆銘の最期の日々 呉穎濤
 戦後・冷戦期における愛知県の華僑と「二つの中国」 岡野翔太(葉翔太)
 [コラム]愛知県・幸田町の中正神社 小野純子

Ⅱ 外との邂逅(であ)い
 海を渡った陶磁器:愛知県からアメリカ、アジア、世界へ 宮原曉
 戦前・戦後の日台をつなぐ愛知の鉄道車輌/技術 松葉隼
 戦前愛知の農学校と台湾:山崎延吉の台湾訪問 小野純子
 南進政策の第一線から愛知の代議士へ:小笠原三九郎の海外経験 十河和貴
 [コラム]「アジア」バーチャル散歩:名古屋・大須へ
 戦前の名古屋市長とアジア:第一〇代市長の川崎卓吉を中心に やまだあつし
 [コラム]街歩きを通して見えた名古屋の「アジア」

Ⅲ 「私たち」は誰なのか
 「なごや」の七〇年代を発掘する:『白い川の白い町』に寄せて 宮原曉
 中華料理人と「中国帰国者」との関係 :新栄エスニックタウンを中心に 川村潤子
 [コラム]団地を訪ねる:日系ブラジル人との出会いから 林貴哉
 東海地方のベトナム人と仏教寺院:名古屋から広がるネットワーク 林貴哉
 増加するミャンマー人と名古屋 菊池泰平
 [コラム]愛知で体験できる台湾
  :野外民族博物館リトルワールド「台湾農家」展示の紹介 五十嵐真子

 おわりに――愛知・名古屋の存在感 やまだあつし

 あとがき

前書きなど

長い間、名古屋は、「日本の中の名古屋は、世界の中の日本」とも、また「大いなる田舎」とも言われてきた。これはスマートに「国際化」できない名古屋に対する陰口、あるいは自虐のようなものだが、少し考えると、そこには「国際化」や「文化交流」ということを考えるときの糸口がひそんでいることに気づく。東京や横浜や、そのほか世界の大都市における「国際化」には、きらびやかな面とともに、ある種の影がつきまとう。分断である。(中略)しかし、「大いなる田舎」では少し違っている。人びとの息遣いのなかに、「国際化」や「文化交流」「多文化共生」が埋め込まれているのだ。(本書「名古屋、アジアと邂逅う――名古屋の地場」より)

版元から一言

台湾となごやの関係が気になる人へ
コンタクトゾーンとしてのなごやの秘密を知りたい人へ
そして、なごやを出ていった人、なごやに入ってきた人、ずっと居続けてきた人へ

著者プロフィール

宮原曉  (ミヤバラ ギョウ)  (編集

1964年、西ドイツヴェストファーレン州(ウエストファリア)生まれ。大阪大学大学院人文学研究科教授。四谷通の聖マリア幼稚園を卒園後、名古屋市立東山小学校に進学。名古屋市立高針台中学校をへて愛知県立昭和高等学校卒業。河合塾を経て、名古屋を離れる。本籍長野県。主な著書に、『東南アジア地域研究入門 2 社会』(編著、慶應義塾大学出版会、2017年)などがある。

やまだあつし  (ヤマダ アツシ)  (編集

1964年、神戸生まれ。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。2000年から名古屋市立大学の教員として名古屋で過ごす。専門は日本植民地期の台湾史。近著に、『植民地帝国日本とグローバルな知の連環』(共編著、思文閣出版、2025年)がある。

小野純子  (オノ ジュンコ)  (編集

1988年、愛知県額田郡幸田町生まれ。金城学院大学文学部外国語コミュニケーション学科准教授。主な論考に「日本統治下、台湾における第四〇軍の編成:台湾南部決戦構想を考察する」(『軍事史学』、2024年9月、第60巻第2号)がある。

岡野 [葉] 翔太  (オカノ ヨウ ショウタ)  (編集

1990年、神戸生まれ。神戸大学大学院人文学研究科助教。主な業績・論考に、『二重読みされる中華民国:戦後日本を生きる華僑・台僑たちの「故郷」』(大阪大学出版会、2023年)などがある。

呉穎濤  (ゴ エイトウ)  (編集

1993年、イギリス領香港生まれ、大阪大学大学院人文学研究科招へい研究員、名古屋市立大学教養教育科目非常勤講師。主な論考に、「『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』における越境する間テクスト性 : 劇中劇「張生煮海」の物語の形成と系譜に着目して」(『日本台湾学会報』第26号、2024年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。