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めばえ幼稚園の保育実践 小川 博久(編著) - ななみ書房
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めばえ幼稚園の保育実践 (メバエヨウチエンノホイクジッセン) 幼児たち自ら共に生き抜く力を育む場として (ヨウジタチミズカラトモニイキヌクチカラヲハグクムバトシテ)

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発行:ななみ書房
A5判
230ページ
並製
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-910973-22-7   COPY
ISBN 13
9784910973227   COPY
ISBN 10h
4-910973-22-2   COPY
ISBN 10
4910973222   COPY
出版者記号
910973   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年5月20日
書店発売日
登録日
2023年1月7日
最終更新日
2023年10月21日
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紹介

めばえ幼稚園の実践の特徴は,子ども一人一人や,子ども集団の自立した育ちが見られることである。それは,めばえ幼稚園独特の保育文化と言えるほど,強烈な印象を持つものである。ただ,そうした育ちを生み出した要因を探るには,そこに実に多様な独特の条件があり容易なことではない。そんなめばえ幼稚園の多彩な実践の紹介とその子細な分析の研究を記録する意義は,これからの幼児教育を考える上できわめて重要であり,この意義を解明し一書として世に問うことは,多くの幼児教育の実践者,研究者に示唆を与えるものと信じている。

序 章 はじめに
第1部 めばえの保育実践の報告 - 幼児たちと保育者の日々
 第1章 めばえの1日から見えてくる子どもの姿
 第2章 めばえの幼児たち一年の園生活~行事を中心とするカリキユラム
 第3章 理事長・園長の保育理念
 第4章 めばえの保育を支える保護者の存在          
第2部 めばえの実践についての研究論文
 第1章 子どもたちのふるまいの伝承構造
 第2章 子ども集団の主体性が発揮される誕生会
 第3章 めばえ幼稚園のドッジボール遊びの独自性
 第4章 めばえの実践の今日的意義

目次

序 章 はじめに
  1 研究動機と保育体験から
  2 めばえの実践を報告する意義は何処にあるか

第1部 めばえの保育実践の報告 - 幼児たちと保育者の日々
第1章 めばえの1日から見えてくる子どもの姿
  1 入園当初の子どもたちの様子から
   1 はじめに
   2 異年齢の関わりから
   3 園になかなか慣れない子の姿から
  2 お母さんと遊ぼう
   1 はじめに
   2 3歳児クラスの「お母さんと遊ぼう」
   3 まとめ
  3 大型遊具づくり
  4 カレーパーティー
  5 インディアン祭り
   1 インディアン祭りとは
   2 年長が活躍するインディアンのお店屋さん
  6 めばえの誕生会
   1 第1部
   2 第2部
  7 めばえの運動会
  8 芋ほり遠足
  9 めばえのクリスマス
  10 お別れ会
   1 伝承する二つのイベント,お化け屋敷とレストラン
   2 お別れ会の構造
   3 お化け屋敷の製作過程
   4 レストランの製作過程
   5 まとめ
  11 ドッジボール大会
  12 めばえ幼稚園の幼児一人ひとりの“時間”
   1 朝の風景
   2 ばら組・きく組(9:25頃から観察)
   3 村開きが始まるまで
  13 めばえ幼稚園と音楽
  14 めばえの日常を支える父母サークルの存在
   1 演劇サークル
   2 園芸サークル

第2章 めばえの幼児たち一年の園生活~行事を中心とするカリキユラム
       -めばえの一年はどのように構成されるか-

第3章 理事長・園長の保育理念
       今日のめばえの姿はどのように生み出されてきたか
       -理事長・園長の半生とその教育理念-
  1 自然による人間形成
  2 自由による自己形成(主体性の確立)と集団の力
  3 生活による人間形成
  4 親の支援から地域づくり

第4章 めばえの保育を支える保護者の存在          
  1 保護者の保育参加の現状と課題
  2 めばえ幼稚園の行事に見る保護者の保育参加の実態
   1 各行事における保護者参加
   2 運動会の種目にみる保護者参加
   3 サークル活動にみる保護者参加
  3 保護者の参加を可能とするシステム
   1 役員の継承
   2 行事の継承
  4 めばえ幼稚園における保護者の子育て意識の変容
   1 めばえ幼稚園における保護者の参加
   2 「おかあさんと遊ぼう」を通して
   3 カレーパーティー(5歳児10月)
  5 園と地域のつながり
   1 地域から園へ
   2 園から地域へ

第2部 めばえの実践についての研究論文
第1章 子どもたちのふるまいの伝承構造
       -お当番活動の事例を中心に-
  1 はじめに
  2 年少児はどのようにして当番のふるまいを習得しているか
     -年長児の姿がモデルとなり,見て真似る-
   1 年長児の子どもたちのふるまいを真似る年少児
  3 年長児がモデルとなる構造
     -構造化されている「遊びの徒弟制」-
   1 「遊びの徒弟制」-前近代社会における遊び伝承の構造
   2 めばえ幼稚園における「遊びの徒弟制」の構造
  4 おわりに

第2章 子ども集団の主体性が発揮される誕生会
  1 はじめに
  2 他の幼稚園とめばえ幼稚園の誕生会の事例
   1 公立K幼稚園の誕生会の事例
   2 めばえ幼稚園の誕生会の事例
  3 めばえ幼稚園の誕生会はなぜ子どもたちの参加意識が高いのか
     -2つの幼稚園の誕生会の構造比較から-
   1 子どもたち集団のノリの共同生成による進行が可能となるプログラムの構成
   2 定型化されたふるまいによって蓄積されるノリの集合的記憶
   3 保育者の関与のあり方
  4 おわりに

第3章 めばえ幼稚園のドッジボール遊びの独自性
       -園に蓄積された集合的記憶-
  1 はじめに
  2 『遊び保育論』の説くドッジボール遊びの援助
  3 めばえ幼稚園のドッジボール遊び場面
   1 めばえ幼稚園のドッジボール遊びをめぐる状況の概略
   2 ドッジボール遊びの事例
   3 事例ではどのように応答のノリが生成されているか
   4 めばえ幼稚園のドッジボール遊びはなぜ停滞しているように見えるのに,続くのか
  4 おわりに

第4章 めばえの実践の今日的意義
  1 今日の社会,教育状況の中でのめばえの実践
  2 分業化された学校教育の中でのめばえの総合的教育(holistic education)
  3 孤立した学校(園)行事と地域や家族とつながるめばえの園行事(お誕生会)
   1 園行事の総合的性格の特色
      -通過儀礼とそれを支える発達観
  4 「子ども社会」が生きるめばえの子どもの生活の意義は何か
   1 「大人」対「子ども」の概念図式を成立させていた「子ども社会」の存在
   2 異年齢遊び集団の成立とその歴史的変遷
   3 学校制度の整備に伴う「子ども社会」と市井の戸外遊びの消滅
   4 子ども社会,子ども文化の再構築の可能性を探る

著者プロフィール

小川 博久  (オガワ ヒロヒサ)  (編著

1936年 東京都生まれ
 東京教育大学大学院博士課程満期退学
 北海道教育大学釧路分校を経て東京学芸大学教授退官
 日本女子大学教授を経て聖徳大学教授
 東京学芸大学名誉教授,前日本保育学会会長,前野外文化教育学会会長
 中央教育審議会幼児教育部門専門委員,日本学術会議
 子どもを元気にする環境づくり戦略・政策委員
著書 『保育実践に学ぶ』建帛社
   『年齢別保育実践シリーズ 遊びが育つ 1歳から5歳』フレーベル館
   『「遊び」の探求』生活ジャーナル社(共著)
   『保育援助論』生活ジャーナル社
   『子どもの「居場所」を求めて』ななみ書房(共編著)
   『遊び保育の実践』ななみ書房(共編著)
   『遊び保育論』萌文書林
   『授業実践の限界を超えて』ななみ書房(共著)
2019年 没

岩田 遵子  (イワタ ジュンコ)  (編著

1962年 宮崎県生まれ
1988年 東京芸術大学音楽学部大学院音楽研究科音楽教育専攻修了
2004年 日本女子大学人間生活学研究科人間発達学専攻博士課程後期単位取得修了
2005年 日本女子大学人間生活学研究科博士(学術)学位取得
    小田原女子短期大学講師,県立新潟女子短期大学助教授,東横学園女子
    短期大学准教授を経て,現在,東京都市大学人間科学部児童学科教授
著書 『現代社会における「子ども文化」成立の可能性』風間書房
   『「遊び」の探求』生活ジャーナル社(共著)
   『子どもの「居場所」を求めて』ななみ書房(共編著)
   『遊び保育の実践』ななみ書房(共著)
   『授業実践の限界を超えて』ななみ書房(共著)

請川 滋大  (ウケガワ シゲヒロ)  (

日本女子大学・教授

及川 留美  (オイカワ ルミ)  (

東海大学・准教授

金 瑛珠  (キム ヨンジュ)  (

鶴見大学短期大学部・准教授

木村 学  (キムラ マナブ)  (

文京学院大学・准教授 

田甫 綾野  (タンポ アヤノ)  (

玉川大学・教授

深沢 佐恵香  (フカサワ サエカ)  (

山梨学院短期大学・特任講師

由田 新  (ヨシダ アラタ)  (

千葉明徳短期大学・教授

上記内容は本書刊行時のものです。