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マルクスの生活者の思想とアソシエーション
- 初版年月日
- 2024年4月25日
- 書店発売日
- 2024年4月25日
- 登録日
- 2024年4月5日
- 最終更新日
- 2024年4月8日
紹介
疎外論・物象化論にマルクスの未来社会構想の核心を見る!
マルクスの理論を貫く「生活者の思想」を読み取り、「生活の生産」の視点からマルクスの人間解放思想の根幹を読み解く。
「マルクス・レーニン主義(=スターリン主義)」にも論及する。
目次
まえがき
序 章 生活者の思想:哲学の生存論的転回
第Ⅰ章 マルクスの生活者の思想:「生活の生産」の視点から
一 マルクスの根底にあるヒューマニズムの思想
二 生活者である貧民と労働者
三 「生活の生産」から構想された唯物史観
四 消費と生産の同一性の思想
五 社会の構造的把握と動態的把握
六 『資本論』を貫く「生活の生産」の視点
七 「生活時間」の考察:「必要性の国」と「自由の国」
第Ⅱ章 生活者の生活活動における意識活動と観念
一 生活世界としての生活過程
二 生活主体の活動形態と客体へのかかわり
三 生活活動における意識活動と観念
四 生活活動における構想力の働き
第Ⅲ章 資本主義批判としての疎外・物象化論
一 疎外論はどのように評価されてきたのか
二 『パリ草稿』にける疎外論の三つの水準
三 「第一草稿」における疎外論
四 「ミル評註」における疎外論
五 「第三草稿」における疎外論
六 ヘーゲルを踏まえて疎外論を読み解く
七 資本の論理が引き起こす疎外と物象化
八 資本の論理による疎外された生産
補論 マルクス・レーニン主義における物象化論批判
第Ⅳ章 マルクスの物質代謝論:生活と環境へのアプローチ
一 人間と自然の物質代謝
二 『資本論』における「物質代謝」概念
三 人間と自然の物質代謝の「撹乱」
四 人間と自然の正常な物質代謝:自然との共生の実現
五 疎外された工業、疎外された農業の克服の展望
第Ⅴ章 マルクスのアソシエーション論の射程
一 労働者と市民:階級の論理と市民の論理
二 マルクスはアソシエーションをどうとらえたのか
三 『ドイツ・イデオロギー』における「諸個人」の概念
四 マルクスが構想したアソシエーション
五 疎外の克服とアソシエーション
終 章 唯物史観おける活動と諸条件の弁証法
一 唯物史観における「諸条件」の概念の意義
二 活動と諸条件の弁証法
おわりに
補 論 マルクスの思想から離反したマルクス・レーニン主義哲学
はじめに
一 マルクス・レーニン主義とは
二 レーニン哲学の両義性
三 スターリン哲学の批判
四 バイアスのかかったマルクス解釈:物象化論に即して
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。