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HARAIZUMI ART DAYS! 2018-2022 5th Anniversary book
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年1月31日
- 書店発売日
- 2023年2月24日
- 登録日
- 2023年1月10日
- 最終更新日
- 2023年5月21日
紹介
1人の移住者・羽鳥祐子と、現地にアトリエを持つ現代美術家・中瀬千恵子。たった2人の女性の熱いの思いから、地域芸術イベント「原泉アートデイズ」は始まりました。のどかな里山が広がる原泉は、茶どころ静岡県・掛川市のもっと奥にあります。2018年から毎年開催、地域を巻き込みながら、今では中部地方有数の展覧会に成長しました。5年間の作品と軌跡をアニバーサリーブックにまとめました。第23回岡本太郎現代芸術賞受賞の野々村聡人ら、若手有望作家も参加。眺めているだけで、アートのパッションと原泉のホスピタリティを感じられるアートブックになっています。
【執筆者】伊藤賢一朗(資生堂アートハウス館長)
福住廉(美術評論家)
【装丁・イラスト】水戸部春菜
【デザイン】青木三枝(是空デザイン)
【発行元】原泉アートプロジェクト
目次
・はじめに
・原泉アートデイズ!前史
・作品紹介2018
・作品紹介2019
・作品紹介2020
・作品紹介2021
・作品紹介2022
・『共にある日常がアートになるとき ー 原泉アートプロジェクトにおける場の力 ー』 伊藤 賢一朗
・アーティストVOICE 中瀬千恵子、北見美佳、中谷和代、Robin Owings、 Haniel Wides、Celeste Amparo Pfau
・対談 櫛野展正(アーツカウンシルしずおか)、野々上聡人(アーティスト)、羽鳥祐子(原泉アートプロジェクト代表)
・想像する展覧会 鉾井喬
・原泉イベント開催履歴
・『同じ釜の飯を食うアートプロジェクトー「原泉アートデイズ!」を見て』 福住 廉
・調査結果報告『地域住民がアート活動に見出した価値』
・原泉・サポーターズ・ボイス
・おわりに
・謝辞
・ビジュアルアーカイブ
・ 表紙デザインに寄せて
前書きなど
はじめに
原泉アートデイズ!初開催の2018 年、私はちっぽけな移住者(ほぼ余所者)でした。開催経緯は「前史」で述べますが、まずこの展覧会はアーティストらが原泉に滞在して作品を作らないと始まりません。初年度参加アーティスト達は、一緒にワクワクしながら未知な世界を面白がり、チャレンジしてくれました。一期一会の出会いに可能性を見出し、賛同し、共に実現しました。同様に地域の皆さんも、不可解な挑戦を受け入れてくださいました。その結果、気がつけば5 年。地域では日常になった秋の展覧会が「原泉アートデイズ!」です。途中、コロナ禍に突入し、むしろその社会的変化に導かれるように、活動意義を見出しました。また、道中、地域の魅力を多く発見しました。地域の人々、そして、普遍的で安心できる自然の風景です。こうした出会いや来場者の声、地域のあたたかい眼差し、全てが糧となって続けることができたのです。 本書制作の目的は、この変動する時代の中で、次代を切り開く表現の場となり得るには、私たちは今後どのように歩み、新しい物語をこの地で生み出していくか、5年という節目を迎えた今、過去を振り返り、未来を見据える機会にしたいと考えています。本書を手にした皆様にとっては、これまでの作品をパラパラと一瞬にして振り返ることができると思いますが、読み終えた時に、エネルギッシュに何かを継続していくことへの希望を与えられたらと思います。 そして何より、原泉アートデイズ!を知る全ての方に感謝を伝えたいという精一杯の思いから制作に至りました。
原泉アートプロジェクト 代表 羽鳥祐子
版元から一言
静岡県・掛川市の山の奥、原泉地区で毎年開かれている芸術イベント「原泉アートデイズ」の5周年アニバーサリーブックです。
代表の羽鳥祐子さんはバイタリティあふれるひとで、アーティスト集めから、地域との交流、自治体との交渉などほぼ一人で始めました。自分も知らず知らずのうちに、そのパワーに魅せられ、この本の制作に関わることになりました。
大地の芸術祭や瀬戸芸術祭のように大規模な芸術イベントではないところが魅力で、本を手に取っていただければ、その意味がわかると思います。
滞在制作が特色です。岡本太郎賞受賞の野々上聡人さんが有名ですが、ほかの作家も若手実力者たちです。最後まで読むと、今年の原泉アートデイズに行ってみたくなるはずです。
関連リンク
https://haraizumiart.com/artdays/
上記内容は本書刊行時のものです。