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踊り場 大東忍(著) - ナナルイ
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踊り場 (オドリバ)

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発行:ナナルイ
A5横変
縦166mm 横217mm 厚さ6mm
52ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-910947-01-3   COPY
ISBN 13
9784910947013   COPY
ISBN 10h
4-910947-01-9   COPY
ISBN 10
4910947019   COPY
出版者記号
910947   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年2月16日
書店発売日
登録日
2022年11月13日
最終更新日
2023年3月9日
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紹介

現代美術家・大東忍(1993年・愛知県半田市生まれ)による初の木炭画作品集「踊り場」です。
 人の生活の痕跡が物語る風景を描く画家であり、盆踊り愛好家でもあります。2022年は猪熊弦一郎現代美術館第1回MIMOCA EYE高嶺格賞を受賞、2023年もさまざまな場所での展示が決まっています。
 ひと気のない夜の街や忘れられた施設の跡地。「物語る風景」を「踊り場」に、ひとり踊る。白と黒で描かれた木炭画は「言葉のよう」と大東は語ります。絵を「読む」ように楽しむ作品集となっています。

民俗学者・畑中章宏のエッセイも収録。

目次

・はじめに 大東忍

作品24点(代表作と最近の作品)

・実在するのに不在であるもの 畑中章宏
・孤独の向こう側 小川和輝

前書きなど

野暮ったい住宅街や過疎の村落、営みの跡地や登山でたどり着いた山中といった風景を歩き、踊り、描く。画材は主に木炭だ。木炭画は「言葉」のようだと思う。色彩による情感や動きが取り除かれ、光と陰による静かな構成のみとなった白黒灰の画面は、「言葉」に近い、読み物としての絵画となる。

踊りは風景の祝福のためのミュージカルの踊りと、供養のための盆踊りの踊りだ。営みや記憶が痕跡としてはびこる「物語る風景」に向けて、身体を澄まして踊り、風景の声を聞く。

語られるのは、踊らずにはいられない、どうしようもなさを抱えた人間の物語だ。   (大東忍)

版元から一言

大東さんの本は、はじめ絵本のようなものを考えていました。
打ち合わせをし、絵一枚一枚じっくり向き合うと、大東さんが「木炭画は言葉のようだ」という意味が急にわかり軌道修正しました。
4年前から彼女の絵は知っていました。暗闇の中、一人踊る。
パンデミックを経て、鑑賞する側の切実度のレベルが格段に上がったかのようです。世界の見え方すら変わってしまったように思えます。先行きの見えない不安の中で、滑稽に戯れている、自分の姿を見るような気分にもなります。この不思議なモノクロの木炭画が注目されているのは、こういうところにあるのではないでしょうか。大東さんにとっては、この作品集も通過点。今後、どんな世界を見せてくれるのか、出版した私たちも楽しみにしております。
畑中章宏さんと小川和輝さんのテキストも読み応えがあります。一度ぜひ手にとってみてください。

著者プロフィール

大東忍  (ダイトウ シノブ)  (

大東 忍(だいとう しのぶ、1993年-)は、日本の現代美術家、盆踊り愛好家。
2019年  愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程修了。2022年 公募展「第1回 MIMOCA EYE 」高嶺格賞受賞/丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

人気のない夜の住宅街やかつての人の営みの跡といった風景の中を歩き、踊り、描く。
制作の中心は木炭画。表現手法は多彩で、映像やジオラマも手がける。 ニューヨークでのミュージカル観劇体験から踊りについて考えるようになった。盆踊りにも興味を抱き、各地の祭りを巡る。以後、風景の中に自身の踊る姿を描くようになった。色のないモノクロで描かれた木炭画は「言葉のよう」と語る。作品に民俗学的知見を忍ばせるのも特徴である。現在は秋田公立美術大学で助手を務めながら、秋田を拠点に制作活動と続けている。

上記内容は本書刊行時のものです。