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解(ほど)けていく国家 ミシェル・マルゲラーズ(著) - 吉田書店
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取引取次: JRC|大学|八木
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解(ほど)けていく国家 (ホドケテイクコッカ) 現代フランスにおける自由化の歴史 (ゲンダイフランスニオケルジユウカノレキシ)

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発行:吉田書店
四六判
304ページ
価格 3,200円+税
ISBN
978-4-910590-15-8   COPY
ISBN 13
9784910590158   COPY
ISBN 10h
4-910590-15-3   COPY
ISBN 10
4910590153   COPY
出版者記号
910590   COPY
Cコード
C3031  
3:専門 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年12月13日
最終更新日
2023年12月26日
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書評掲載情報

2024-06-29 図書新聞  2024年7月6日号
評者: 小窪千早氏(静岡県立大学准教授)
2024-03-11 週刊東洋経済  2023年3月16日号
評者: 渡邊啓貴氏(帝京大学教授)
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紹介

公共サーヴィスの解体と民衆による抵抗運動...。
自由化・市場化改革の歴史を新たに描き直す。

目次

第Ⅰ部 社会国家とその危機(一九四五~一九九二年)
第1章 レジスタンスからド・ゴール派国家へ――二重の政治文化(一九三六~一九四六年)
 1 行政型規制のフランス
 2 ド・ゴール派流に強化された国家
第2章 国家と一九六八年五月事件――相矛盾する二重の帰結
 1 一九六八年以前
 2 一九六八~一九七四年――次々と入れ替わる局面
 3 競合する二重の帰結
 4 一九七四~一九八二年――規制の強化から動揺へ
第3章 密かに進む自由化の三〇年(一九六〇~一九九二年)
 1 国際的制約により構造的に弱体化するプラン
 2 国有企業の自由化に対する妨害と遅延
 3 通貨・金融システムの自由化延期
 4 知的かつ象徴的な大転換(一九八二年六月~一九八三年三月)
 5 右派の未曾有の動員
第Ⅱ部 国家の自由化、グローバル化、ニューエコノミー(一九九三~二〇一七年)
 1 「不可逆的で健全な現象?」
 2 国家の金融からの撤退と通貨主権の喪失
 3 本当の国家の後退――民営化の継続、産業・イノベーション政策の衰退
第4章 自由化、もしくは「国家改革」?
 1 「公共サーヴィスの刷新」から「戦略国家」へ
 2 「改革する国家」から「改革される国家」へ
 3 片足立ちの左派
 4 治安を偏重し人種化していく政策
 5 労働の不安定化と高まる「柔軟性」
 6 社会国家への攻撃
 7 民衆動員とその新たな形態
第5章 ニコラ・サルコジ、危機と「決別」(二〇〇七~二〇一二年)
 1 執行権の強化
 2 「国家の生産性を改善する」
 3 地方自治体の改革
 4 公務員の地位の見直し
 5 「統治するのは街頭ではない……」
 6 リヴァイアサン国家との訣別
 7 治安偏重国家
 8 赤字の拡大、さらなる柔軟化と扶助への傾斜
第6章 社会自由主義からコンプレックスなき自由主義へ(二〇一二~二〇一八年)
 1 それで左派は?
 2 マクロン流の国家――企業に対峙する専門家執行府
第7章 二年後……
 1 「新たなタイプの民衆動員」
 2 秩序維持国家のさらなる強化
 3 規制国家の後退再び
 4 継続する社会国家の解体と公的扶助へと偏向
 5 世界規模で再評価すべき二つの問題
結 論
 1 「グローバル新時代の国家」
 2 国境を越えた政治の危機状況
 3 政治システムの脆弱化
 4 「グローバル新時代の国家」への道は各国それぞれ
 5 フランスにおける社会的妥協の三段階
 6 象の戦略と三分されたフランス
訳者解説
原注

著者プロフィール

ミシェル・マルゲラーズ  (ミシェル マルゲラーズ)  (

パリ第1(パンテオン・ソルボンヌ)大学名誉教授〔現代経済史〕 主著(国家博士号論文)L’Ētat, les finances et l’économie : histoire d’une conversion, 1932-1952(Comité pour l’histoire économique et financièrede la France, 1991)では、第二次大戦前後の20 年間の財政政策を綿密に分析し、フランスの高級官僚がケインズ主義を受容し戦後の高度成長の立役者となるに至る過程を膨大な史料を用いて明らかにした。その後、20世紀を中心に経済史、銀行・中央銀行史などの分野で著書・編著書多数。唯一の邦訳『20 世紀フランス資本主義史論─国家・経済・社会』(廣田功・権上康男訳、日本経済評論社、2004 年)は、日本での連続講演の原稿を集成した論文集。

ダニエル・タルタコウスキ  (ダニエル タルタコウスキ)  (

パリ第8(ヴァンセンヌ・サン=ドニ)大学名誉教授〔現代社会・政治史〕主著( 国家博士号論文)Les manifestations de rue en France 1918-1968(Publications de la Sorbonne, 1997)では、半世紀にわたる膨大なデータ収集に基づいて、近現代のフランス政治において街頭でのデモが果たした役割を明らかにした。人民戦線や結社・社会運動史など関連の著書・編著書多数。マルゲラーズとは長らく協力関係にあり、人民戦線に関する一般向けの著書(写真集と解説)や、1968 年「5 月事件」のインパクトに関する研究書(編著)を出版している。

中山 洋平  (ナカヤマ ヨウヘイ)  (

東京大学大学院法学政治学研究科教授〔ヨーロッパ政治史・比較政治〕主著:『戦後フランス中央集権国家の変容──下からの分権化への道』(東京大学出版会、2017年)。『戦後フランス政治の実験──第四共和制と「組織政党」 1944-1952年』(東京大学出版会、2002年)。

尾玉 剛士  (オダマ タカアキ)  (

獨協大学外国語学部准教授〔比較政治・社会政策〕主著:『医療保険改革の日仏比較──医療費抑制か、財源拡大か』(明石書店、2018年)。

上記内容は本書刊行時のものです。