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解(ほど)けていく国家
現代フランスにおける自由化の歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年12月26日
- 登録日
- 2023年12月13日
- 最終更新日
- 2023年12月26日
書評掲載情報
2024-06-29 |
図書新聞
2024年7月6日号 評者: 小窪千早氏(静岡県立大学准教授) |
2024-03-11 |
週刊東洋経済
2023年3月16日号 評者: 渡邊啓貴氏(帝京大学教授) |
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紹介
公共サーヴィスの解体と民衆による抵抗運動...。
自由化・市場化改革の歴史を新たに描き直す。
目次
第Ⅰ部 社会国家とその危機(一九四五~一九九二年)
第1章 レジスタンスからド・ゴール派国家へ――二重の政治文化(一九三六~一九四六年)
1 行政型規制のフランス
2 ド・ゴール派流に強化された国家
第2章 国家と一九六八年五月事件――相矛盾する二重の帰結
1 一九六八年以前
2 一九六八~一九七四年――次々と入れ替わる局面
3 競合する二重の帰結
4 一九七四~一九八二年――規制の強化から動揺へ
第3章 密かに進む自由化の三〇年(一九六〇~一九九二年)
1 国際的制約により構造的に弱体化するプラン
2 国有企業の自由化に対する妨害と遅延
3 通貨・金融システムの自由化延期
4 知的かつ象徴的な大転換(一九八二年六月~一九八三年三月)
5 右派の未曾有の動員
第Ⅱ部 国家の自由化、グローバル化、ニューエコノミー(一九九三~二〇一七年)
1 「不可逆的で健全な現象?」
2 国家の金融からの撤退と通貨主権の喪失
3 本当の国家の後退――民営化の継続、産業・イノベーション政策の衰退
第4章 自由化、もしくは「国家改革」?
1 「公共サーヴィスの刷新」から「戦略国家」へ
2 「改革する国家」から「改革される国家」へ
3 片足立ちの左派
4 治安を偏重し人種化していく政策
5 労働の不安定化と高まる「柔軟性」
6 社会国家への攻撃
7 民衆動員とその新たな形態
第5章 ニコラ・サルコジ、危機と「決別」(二〇〇七~二〇一二年)
1 執行権の強化
2 「国家の生産性を改善する」
3 地方自治体の改革
4 公務員の地位の見直し
5 「統治するのは街頭ではない……」
6 リヴァイアサン国家との訣別
7 治安偏重国家
8 赤字の拡大、さらなる柔軟化と扶助への傾斜
第6章 社会自由主義からコンプレックスなき自由主義へ(二〇一二~二〇一八年)
1 それで左派は?
2 マクロン流の国家――企業に対峙する専門家執行府
第7章 二年後……
1 「新たなタイプの民衆動員」
2 秩序維持国家のさらなる強化
3 規制国家の後退再び
4 継続する社会国家の解体と公的扶助へと偏向
5 世界規模で再評価すべき二つの問題
結 論
1 「グローバル新時代の国家」
2 国境を越えた政治の危機状況
3 政治システムの脆弱化
4 「グローバル新時代の国家」への道は各国それぞれ
5 フランスにおける社会的妥協の三段階
6 象の戦略と三分されたフランス
訳者解説
原注
上記内容は本書刊行時のものです。