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越境するアフォリズム シンポジウム「アフォリズムと通念-日仏独文学をめぐって」論文集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2025年3月14日
- 登録日
- 2022年9月27日
- 最終更新日
- 2025年3月21日
紹介
「アフォリズム」とはそもそも何なのか―?
日本で一般的に「アフォリズム」というと、箴言。格言、警句などと訳されますが、「アフォリズム」そのものが一体なんなのかというのは一般的にはあまり理解されていません。
西洋で生まれたこのアフォリズムはしかし、フランスやドイツの文学ばかりでなく、日本でも萩原朔太郎や芥川龍之介などに大きな影響を与えました。
本書は、日仏の文学者8名によるアフォリズムについての研究論文集です。
各国の文学・文化においてアフォリズムはどのように使われていったのか、さまざまな視点から考えていく一冊となっています。巻末付録には萩原朔太郎の「アフォリズムに就いて」を収録しています。
目次
第1章 アフォリズムと教養
01 ヴァンサン・シャルル「剪定して力を増す 思想の刺激剤としての引用」
02 ブラン・ラファエル「この思想は確かに私のものであるが、私の思想ではない」ルソー対アンソロジー製造家
03 國重 裕「森鷗外『知恵袋』とAdolph von Knigge
“Über den Umgang mit Menschen” をめぐって
第2章 雑誌におけるアフォリズム
04 クレピア・カロリン「 « En chair et en os, – en os surtout »(痩せてガリガリ)19世紀末フランスにおけるサラ・ベルナールを標的とした女性嫌悪のアフォリズム」
05 篠崎 美生子「アフォリズムに何が求められたのか 近代読者の欲望と「侏儒の言葉」」
第3章 アフォリズムで文学作品を書く
06 朝比奈 美知子「萩原朔太郎のアフォリズム 詩の原理と詩語をめぐる内的省察と実験の軌跡」
07 杉本 圭子「大岡昇平とスタンダール 小説におけるアフォリズム的表現をめぐって」
巻末付録
萩原 朔太郎「アフォリズムに就いて」
上記内容は本書刊行時のものです。