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LIFTING OURSELVES UP
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年5月13日
- 登録日
- 2021年5月14日
- 最終更新日
- 2021年8月12日
書評掲載情報
2021-08-07 | 読売新聞 夕刊 大阪版 |
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紹介
本書出版の主旨・コンセプトは、「山田師の法話、日本の仏教の思想を世界に向けて発信しよう!」というものです。海外、特に欧米諸国の現状を見ると、まだまだ仏教の考え方が、広く一般の方々に知られている(受け入れられている)とはいえません。そこで、仏教のことをあまり知らない海外の一般の方々(仏教ファンや研究者以外)にも、この法話を通して、もっと仏教に親しんでほしい、仏教の考え方を知ってほしい、という思いを持って制作しました。
最近海外では、「マインドフルネス」がGoogleやAppleの社員研修に取り入れています。仏教的な考え方が現代人に必要なこと、またその価値が、徐々に海外でも認められつつあるのだと思います。そんなトレンドの中、本書がいわゆる仏教愛好家の方だけでなく、海外のビジネスパーソンや子供、若者、高齢者など幅広い層の読者にも興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。
また本書は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)により、世界中の多くの方が苦しみ、亡くなっていく状況に対し、「人類は今こそ、『人間とは何か、生きるとはどういうことか、死とは何か』について、もう一度、皆が真剣に考えるべきではいか」というメッセージも発信しています。
本書冒頭の、翻訳監修者・田野尻哲郎氏の「Editor‘s Introduction」(はじめに)にも、次のように書かれています。
「私たちは人新世の始まり、人間活動が地球環境を改変していく時代であるが故に、人間社会が地球環境に大きく影響される時代を生きています。パンデミックや気象変動による社会的大量死が容易に起こり得るいまとこれからを生きる私たちにとって、死はとても近しい存在です。「地獄の自覚」は、そんな私たちを支えてくれます」
本書は、哲学、宗教学、文化人類学、医学等様々な分野に精通した田野尻哲郎氏(大阪大学招聘准教授)と、豊島実和氏(東京外語大学、昭和大学講師)、ニール・コンウェイ氏(大学講師・言語学者)という稀に見る最高の翻訳チームによって、仏教、真言宗に関する多くの調査・検証もしながら翻訳しました。本来であれば、他言語に翻訳するのが非常に困難な内容を、英語ユーザーにとって、分かりやすく正確に文意を理解できるよう、最高レベルの翻訳をしてくださいました。
本書は、Amazonの海外PODサービスを利用して、日本国内のみならず、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリアなどでも同時発売中です。またAmazon kindle版(電子書籍)も発売しています。
世界中の人々が大変な困難の中で生きる中、この本を読んで一人でも多くの人が救われ、勇気を持ち、明日に向かって立ち上がることができる。そんな助けになればと願っています。
前書きなど
私たちは人新世の始まり、人間活動が地球環境を改変していく時代であるが故に、人間社会が地球環境に大きく影響される時代を生きています。パンデミックや気象変動による社会的大量死が容易に起こり得るいまとこれからを生きる私たちにとって、死はとても近しい存在です。「地獄の自覚」は、そんな私たちを支えてくれます。
山田師が属する真言宗は、現実をよりよく変革することをとても重視します。開祖である空海は、仏教の実践として、日本中で灌漑土木工事を行い、教育や慈善事業に邁進しました。社会と個人、人の心は、インドラの宝珠のように互いが互いを映し合う、不即不離の存在だから、すべて同時に仏教の教えに浴さなければならないからです。これらの活動は、瞑想法などの密教修行や民衆教化活動と有機的に結びつけられることで、千数百年にわたり多くの人々を救済し続けました。心が世界を作るという華厳経的認識が、社会活動と個人の救済および瞑想修行を一体にした真言密教を成立させています。
そのような日本仏教と真言宗の活動のなかに、山田師によるこの説法は、あります。「地獄に立つ」、「いま」「ここ」を生ききるその覚悟が自分と他者、世界を変革し、解脱へ導く、そういう日本仏教と真言宗の叡智が、この説法集に収められています。
版元から一言
●アニメやエンタメだけじゃない! 日本仏教的考え方や生き方を世界に!
日本語オリジナル版『東寺のお坊さんの法話集Vol.1 人間は何度でも立ち上がる』を発売したのは2019年6月。それから約2年がかりで制作・発行しました。本書出版の主コンセプトは、「日本仏教の教えを世界に向けて発信しよう!」というものです。
最近海外では、「マインドフルネス」がGoogleやAppleなどの社員研修に取り入れられています。仏教的な考え方や生活の仕方が徐々に一般の人々の間でも認められつつあります。日本アニメや音楽などのエンタメは海外で人気ですが、日本仏教の教えだってクールです! そんなトレンドの中、本書がいわゆる海外の一部の仏教愛好家だけでなく、ビジネスパーソンや子供、若者、高齢者など幅広い層の読者にも興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。
●パンデミック時代、世界の人々に「生と死」について共に考えてほしい!
また本書は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)により、世界中で多くの方が苦しみ、亡くなっていく状況に対し、「人類は今こそ、『人間とは何か、生きるとはどういうことか、死とは何か』について、共に考えるべきではいか」というメッセージも発信しています。
上記内容は本書刊行時のものです。