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Museum of Mom’s Art
探すのをやめたときに見つかるもの
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年6月30日
- 書店発売日
- 2022年6月30日
- 登録日
- 2022年6月1日
- 最終更新日
- 2023年12月15日
紹介
おかんアートは小さな知性への大きな一撃なのか!
どこにでもあって、だれからもリスペクトされることなく、作者本人もアートとはまったく思わず、売ったり買ったりもできず、しかしもらえることはよくあり、しかももらってもあまりうれしくない。ハイブロウでも、ローブロウですらない、ノーブロウの明るい衝撃。コンセプトでも反抗でもない「手を動かす純粋なよろこび」が君を微笑ませ、涙ぐませる。
そんな「おかんアート」をオールカラーで350点以上収録。軍手人形、リボン人形、折り紙手芸からチラシかごまで、可愛くて、懐かしくも新しい⁉作品に加え、カリスマおかんアーティストの紹介や対談を収めた至極のおかんアート作品集。
目次
おかんアートが日本を救う
1 そこにあるものを使う 断捨離よりも「いつか役に立つ!」
香坂司登美さんのこと
大谷知子さんのこと
西村みどりさんのこと
おかんアートが生まれるところ
2 デザインよりも素材感が大事
おかんアートの風通し
尾本節子さんのこと
3 飾りじゃなくて生活用品 かわいいけれど役にも立ちます
伊藤由紀さんのこと
●野村知広さんのチラシ箱
4 ご利益をあなどるなかれ
千成春屋のブロック折り紙
●道の駅とおかん
5 もうひとつの折り紙宇宙
系谷美千代さんのこと
ブロック折り紙の歴史
●嶋 暎子さんの新聞バッグとコラージュ
6 小さいからかわいい、小さいからたくさんできる
森 敏子さんのこと
●キットと教則本
びんぼう工作と紺野サキコさん
7 おかんにも推しキャラあり
先生の家
●おかんアートの現在・過去・未来
都築響一×山下 香(下町レトロに首っ丈の会)
おわりに
作品リスト
前書きなど
ラブホテルから散らかった部屋まで、「マスメディアには取り上げられないけれど、どこにでもあるもの」をこれまで半生かけて取材してきたけれど、おかんアートもたしかにグッドテイストでも、意識高くもない。でも「世の中の大部分はこっちだ!」という自信は、今回がいちばんある。
「えーっ、これウチのお母ちゃんそっくり!」「うちの実家にもある!」と思うひとが、ずいぶんいるだろう。そう、数えきれないほどのカリスマおかんアーティストが、日本のすみずみにいて、今日も楽しく手を動かしている。だれにも気に留められず、自分でもアーティストだなんて思ってもいないまま。
そういうおかんたちを、「余計なもんばっかりつくって」と上から目線で眺めるか、「なんだかすごく楽しそう!」と下から目線で眺めるかによって、僕ら自身の日々の暮らしも、ずいぶんちがったものになるはずだ。(序文より抜粋)
版元から一言
2022年1月から4月にかけて、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催され大きな話題を呼んだ展覧会〈Museum of Mom’s Art にっぽん国おかんアート村〉でキュレーターを務めた都築響一が、同展の共同キュレーターである「下町レトロに首っ丈の会」協力のもと、展示内容を書籍にアップデートして個々の作品にフォーカスし、さらに作家紹介、インタビュー、対談を加えた「おかんアート」作品集の決定版となっています。
上記内容は本書刊行時のものです。