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その1 絶望ってなんだ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年11月25日
- 書店発売日
- 2022年11月25日
- 登録日
- 2022年10月10日
- 最終更新日
- 2022年12月25日
紹介
『死にいたる病』を舐めるように読む。その逐一を、自らの神経繊維に流し、心の襞で受け止める。そこに浮かび上がる、哲学史上のそれとは異なる、キルケゴールの思想と闘争とは?
絶望とは精神の階梯、「神」に目を向けた人間の避けて通ることの許されない道程なのだ。『死にいたる病』のすべての行文に耳を澄まし、無神論やニヒリズムの祖型の一つとされ、実存哲学の源に据えられた思想家像の虚構性を問う。中島 = キルケゴールのユニークな彫像。
目次
その一 絶望ってなんだ 目次
はじめに キルケゴールを読むということ
序章 死と原罪──緒言を読む
第一章 絶望の諸相と死──〔A 死にいたる病とは絶望のことである〕
〔A 絶望は精神における病、自己における病であり……〕
〔B 絶望の可能性と現実性〕
〔C 絶望は「死にいたる病」である〕
第二章 絶望の秘密──〔B この病(絶望)の普遍性〕
第三章 意識と絶望1──〔この病(絶望)の諸形態〕
一 無限性の絶望と有限性の絶望
二 自己が自己自身になる
三 可能性と必然性
続刊 その二 私が私であることの深淵に
第四章 イロニーの精神と反抗──〔C この病(絶望)の諸形態〕
一 絶望の階梯
二 自己のなかの永遠なもの
三 絶望と地上的なもの
四 直接性の生態
五 イロニーの精神
六 自己についての意識の上昇
七 閉じ籠もり
八 自殺と反抗
九 絶望の弁証法
一〇 反抗者の内面と外面
前書きなど
こう読めば、キルケゴールが見えてくる
──哲学史に据えられた虚像を超えて
上記内容は本書刊行時のものです。