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いかれた慕情 僕のマリ(著) - 百万年書房
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いかれた慕情 (イカレタボジョウ)

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発行:百万年書房
四六変形判
縦118mm 横188mm 厚さ15mm
重さ 203g
224ページ
並製
価格 1,700円+税
ISBN
978-4-910053-40-0   COPY
ISBN 13
9784910053400   COPY
ISBN 10h
4-910053-40-9   COPY
ISBN 10
4910053409   COPY
出版者記号
910053   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年6月2日
書店発売日
登録日
2023年4月10日
最終更新日
2025年2月4日
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紹介

『常識のない喫茶店』著者・僕のマリの、原点。
秘めながら漏れ出す激情の奔流。
こんなにドキドキするエッセイ、他にない。

わたしはずっと、君みたいになりたかった。

目次

ひかりのうた
忘れる練習
何が
天使の背中
スリムなわたしのかわいい骨
花の墓標
リノちゃん
愚かな
祝福
ディズニーランドのホテルのロビーで
ファストフードに駆ける
豚ロースを隠す
わたしと(の)料理
素うどんとハーゲンダッツ
笛を落とす
吸収と放出(一)
占いなんかで
吸収と放出(二)
寿司とビール
吸収と放出(三)
春だった
吸収と放出(四)
確かに恋だった
白いレースのひらひらの
金星
加速し続ける

前書きなど

家族にも友人にも本音を言うのが苦手だった。何年生きても薄い関係しか築けないのが、ずっとコンプレックスだった。自分を晒すことにどうしても抵抗があり、踏み込むのも踏み込まれるのも躊躇した。そうやって生きてきたから、誰かの友情や愛情を目の当たりにすると、決まって後ろめたい気持ちになった。冷めたふりして飄々と生きているつもりだったけれど、本当はものすごく寂しかった。(本文より)

版元から一言

《読者からの感想》

●これは独白のような本。胸が高鳴る煌めいていた日常を、まだ到底苦しい時の話を綴っている。その時に感じた諦念、縋れなかった弱さ、青春と音楽と恋の効能を包み隠さず「いかれた慕情」として自白している。本書を通じて感じるのはそんな「いかれた慕情」を愛しているということ。とても素敵な本でした。

●やっぱこのシリーズいいわ。読んでいて、静かな気持ちになる本。タバコを吸ってる女性に対する評価のグラデーションがなさすぎっていうとこの言語化、すごすぎ。

●懐かしいあの頃の感情が蘇ってくるような懐かしさやどこかに消えてしまいそうなエモーショナルさが感じられて、そして、その中で静かに熱く溢れ出るマリさんの言葉と思いに心を掴まれて胸がキュッとなりました。マリさんの文章や言葉の紡ぎ方が優しくて好きでした。

●彼女はどうしてここまで自分を俯瞰できるのか。沢山の経験をして、痛みや悩みがあって、幸せも熱量もそこにあるのに、全部が全部どこか1枚フィルターを通した物語のように見えて実話なのか創作なのかわからなくなる。その視点の位置と距離感が僕のマリさんのずっと面白いところでもあるな。

●文章の中に喜びも、切なさも、怒りも全部詰め込められていて、それが僕のマリさんにしか表現できないような独特な文体で書かれていて、私はすっかりファンになってしまった。

●エッセイなのに物語を読んでいると思ってしまう。そのくらい文章に引き込まれてしまった。

●スーパーカーや銀杏BOYZをぐずぐずと聴いたり、新宿の小さな映画館で映画を一人で見て、満員の電車に揺られながら帰ったりしたときに、ぼうっと感じる無敵な気持ちを思い出した。読んでると、なんだか、そういう気持ちになれた。

●何気ない日常なのに、マリさんが書くと特別なものに感じる。やはり特別な人なんだと思う。

●どれも良かったが、特に「ひかりのうた」「天使の背中」「確かに恋だった」「加速し続ける」の4つが素晴らしかった。

著者プロフィール

僕のマリ  (ボク ノ マリ)  (

文筆家。一九九二年、福岡県生まれ。著書に『常識のない喫茶店』『書きたい生活』(ともに柏書房)『まばゆい』(本屋lighthouse)がある。また、自主制作の日記本も発行している。

上記内容は本書刊行時のものです。