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やさしい神さまのお話
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年9月1日
- 書店発売日
- 2020年8月24日
- 登録日
- 2020年7月21日
- 最終更新日
- 2025年2月5日
紹介
なにを見ても、そのむこうに神さまがすけて見える人、
その人は神さまを知った人ですが、
なにを見てもその前に神さまが立ちふさがって見える人のほうがさらに上です。
~本文より~
もっとも読みやすい日本語で書かれた、もっとも深いイスラームの神さまのお話。
一語ずつ、ゆっくり味わいながら、お読みください。
「本書は12世紀シリアで活躍したスーフィー詩人アルスラーンの『タウヒードの書』を、イスラーム研究者であり、ご自身もイスラーム教徒であった中田香織さんが易しい日本語に書き起こして解説した神学書です。(略)『タウヒードの書』は800年以上前に書かれた古典でありながらも、そのメッセージは決して色褪せることはなく、現代社会に生きる私たちのほうが本書をより必要としているようにも思えます。」(序文・山本直輝)
目次
序文 山本直輝
やさしい神さまのお話 中田香織
(一)神さまはひとり
(二)創造主
(三)「私がいる」という思い込み
(四)他人からじぶんを解放すること
(五)じぶんからぬけだすこと
(六)欲望のとりこ、おこないのとりこ
(七)敬虔さのとりこ
(八)神さまはいつもいっしょ
(九)信仰
(一〇)変容
(一一)神さまの命令を守ること
(一二)神さまのしんじつ
(一三)時と場をこえた神さま
(一四)おきて
(一五)おきてとしんじつ
(一六)知識を求めること
(一七)努力の人と恵みの人
(一八)神さまに至る道
(一九)理性による迷い
(二〇)欲望による迷い
(二一)神さまの英知にたよること
(二二)神さまを知った人
(二三)神さまのしるし
(二四)神さまを求める人
(二五)神さまから求められる人
(二六)目撃者となること
(二七)神さまそのものによって支えられること
(二八)神さまの命令によって立つことと、神さまによって立つこと
(二九)忍耐
(三〇)神さまの命令
(三一)満足、そしてされるがままに
(三二)知識と行為
(三三)行為と知識
(三四)学んでえた知識と与えられた知識
(三五)じぶんじしんを知ること
(三六)神さまに至る六つの道
(三七)愛すること、愛されること
(三八)正しい人、心ある人
(三九)タウヒードの完成
(四〇)心の人
(四一)死ぬ前に死ぬこと
(四二)確信の人と信仰の人、そして、その心にゆらぎが生じるとき
(四三)確信の人と信仰の人
(四四)天使たちがアーダムへの跪拝の向こうに見ていたもの
(四五)見えないままに神さまを信じる人
(四六)愛の人
(四七)知識とおこない、愛、そして、真知
(四八)不在という存在
(四九)神さまをおそれ、神さまを愛し、神さまを知り、そして、ついには神さまにおいて消滅すること
(五〇)神さまの愛
(五一)神さまを愛すること
(五二)つらいときに泣くこと
(五三)神さまによって悲しみ、神さまによって喜ぶこと
(五四)愛する人のことば
(五五)神さまに愛された人
(五六)愛の人と崇拝行為の人(その一)
(五七)愛の人と崇拝行為の人(その二)
(五八)愛の人と崇拝行為の人(その三)
(五九)神さまを見ること
(六〇)神さまのしもべとなること
(六一)神さまのおきては神さまがともにおられることのしるし
(六二)ほんとうの行為者
(六三)愛
(六四)すべての動きは神さまのもの
(六五)神さまに仕える人、神さまのためにがまんする人、しんじつの人
(六六)神さまを知った人
(六七)神さまと親しくなった人
(六八)神さまにむちゅうになること
(六九)望みを消すこと
(七〇)神さまによって明かされた神さまの唯一性
(七一)ただ神さまになされるがままにあること
(七二)神さまによって神さまに近づくこと
(七三)神さまから命令と禁止を負わされる人
(七四)神さまに仕える喜び
(七五)神さまに近づく
(七六)ご命令の一振り
(七七)すべてはひとつのご命令、ひとつの息吹から
(七八)行為の人、恩寵の人
(七九)「じぶんの行為」
(八〇)静止すること
(八一)「アッラーのほかに神はないことを知れ、そして、おまえの罪の赦しを乞え」(クルアーン第四七章一九節)
(八二)隠れた多神教
(八三)振り出しに戻る
(八四)神さまのタウヒード
(八五)二重のおおい
(八六)すべては私じしん
(八七)サラーム
版元から一言
《読者からの感想》
●今日から寝る前の一冊はこれかな。
●圧倒的な自由意志の無と予定説。これこそ真の信仰だと目から鱗。
●参考になった。絶対神というものの考え方が分かった気がする。
●「私には手がありますが、手のない人もいます。私に手があるのは私のせいではなく、その人に手がないのはその人のせいではありません。どちらも神さまが決めたことで、神さまが望んだから私には手があり、神さまが望んだからその人には手がないのです。(中略)じぶんが、じぶんのものなどひとつもない、小さくて弱い存在であることに気づいたとき、私たちは神さまの大きさに気づきます。」自分のものなど一つもない。そういう心持ちでいることは難しいけれど、自分のものなど何一つないと知っていれば、きっと人に対して優しくなれるのだと思う。
●とてもわかりやすい良い本だった。12世紀のスーフィーの本をわかりやすく翻訳したものだそうである。すべてのものごとや出来事の背後に神がいるということをわかりやすく説き明かしてあった。
●「確かな信仰とは心の静けさ」
信仰を持たない身でただの興味で読んだ本。そう、多分信仰に求めるものがあるとしたら、これなんだと思う。でも、無知だからこそ思う。語り口がやさしいだけで、めちゃくちゃ厳しい話だな、と(笑)。神様に出会いたくて読み始めたわけでは無いから、意味の理解はできても、それが自分の生活に繋げられない。その思考面白いのかな、と思いながらも、そういえば面白い面白くないとかつらいとか苦しいとかのしんどさに人間は(私は)悩んでいるんだなと思い知る。生きることは贅沢なことで、その分しんどいんだな、なんて。
●『やさしい神さまのお話』は、いかに自分が名ばかりのイスラム教徒なのか教えてくれた良書。定期的に読んではダメージ受けてる。
【版元からひとこと】
長く愛されて繰り返し読んでいただけるよう、内容に合わせて装幀にもこだわりました。
本文2色印刷、仮フランス製本、やや小ぶりなサイズ感の鈴木成一デザイン室による美麗なブックデザインです。ご自宅の本棚の、手に取りやすい場所に置いて、一語ずつ、ゆっくり味わいながらお読みください。
きっと一生のうち何度も読み返す本になることと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。