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福岡地方史研究 第62号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年9月29日
- 書店発売日
- 2024年10月10日
- 登録日
- 2024年9月28日
- 最終更新日
- 2024年10月28日
紹介
特集は「福岡・博多の昭和」。昭和の終焉からすでに三十年。私たちは何を失ったのか。一学徒の戦争体験、米国戦略爆撃調査団・福岡県京都郡調査、香椎宮と昭和の勅祭、書評:本土決戦へと向かう九州、『頭山満・未完の昭和史』裏話、他。
60年の歴史を持つ福岡地方史研究会の会報誌。
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「昭和」前期は、何よりも戦争の時代であった。昭和十八年十月、東条内閣はそれまで猶予されていた学生の兵役を見直し、学徒出陣に踏み切る。その実態を秀村選三(九州大学名誉教授)の日記に読み込んだ「学徒出陣、一学徒生の戦争体験」。官幣大社としての香椎宮に於ける勅祭と、GHQによる神道指令後も続けられた勅祭を検証し、御祭文の内容を読み解いた「香椎宮と勅祭」。また、占領下に米国戦略爆撃調査団が全国で行った日本空襲の実態を、京都郡に限定して分析し「米国戦略爆撃調査団・福岡県京都郡調査(行橋町・豊津村)」にまとめた。…福岡・博多の昭和が戦争を生きた人たちによって担われたことは、覚えておいていい。(「特集にあたって」より)
目次
【絵葉書でたどる福岡の歴史23】陸軍特別大演習に参加した兵士たち(石瀧豊美)
【巻頭言】安河内麻吉と小泉八雲(石瀧豊美)
【特集】福岡・博多の昭和
特集にあたって
学徒出陣、一学徒の戦争体験(秀村研二)
米国戦略爆撃調査団・福岡県京都郡調査(行橋町・豊津村)(梶原康久)
香椎宮と勅祭 昭和の勅祭(安藤政明)
初期日中戦争試論 郷土と支那事変への予備的考察 (下)(師岡司加幸)
〈書評①〉本土決戦へと向かう九州(師岡司加幸)
渡部邦昭編『アジア太平洋戦争末期における地方内政・軍政機関の一元的研究』
『頭山満・未完の昭和史』裏話(石瀧豊美)
原口初太郎中将と井上義雄中佐 昭和三年の海難事故(石瀧豊美)
【論文】
粟田口吉光作「博多藤四郎」の伝来過程:徳川将軍家・黒田家・小笠原家へと受け継がれた短刀
(守友 隆)
“後征西将軍宮”は“良成親王”にあらず(菊池康貴)
【随感】古文書蒐集折々譚 その8 別府・麻生信成さんとの憶い出(宮 徹男)
■第6回朝鮮通信使シンポジウム報告(2023.10.21)
朝鮮通信使と福岡、時代を超えて(今村公亮)
■〈書評②〉最後の場所としての風葬:姜南周短編小説集/森脇錦穂訳『草墳』(師岡司加幸)
■短信往来 有川淳一/今村公亮/大谷義明/河本信雄/船木麻由
■編集後記/会員の本の紹介/例会卓話記録他
上記内容は本書刊行時のものです。