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はじめの一歩
本村一歩作品集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年3月20日
- 書店発売日
- 2023年4月1日
- 登録日
- 2023年3月20日
- 最終更新日
- 2023年3月27日
紹介
「しあわせですか?」by IPPO
迷いのない力強い線,不思議なほど独特の色遣い,背景にまで貫かれた世界観─。
純粋無垢で,進化し続ける絵心は,生きとし生けるものへの愛を伝える。
●障害とともに生きる人たちの創作活動とその可能性を伝える
コミュニケーション・アート・シリーズ第4冊目
●監修:松澤佐和子 企画:本村千鶴
目次
【寄稿】
「これからが本番!」松澤佐和子
「かけがえのない最高の出会い」矢野太一
「一歩さんとの思い出」小関亜紀子
「純粋な心をいつまでも」花田睦子
「たくさん愛されてきた兄」本村芽依
「一歩が与えてくれる生きる力」本村千鶴
前書きなど
■松澤佐和子「これからが本番!」より
一歩くんが描く対象である動物の表情も,キョトンとしていて,素朴でかわいいのが特徴です。下書きなしで,いきなり迷いのない線をアクリル絵の具をつけた筆で描き,色面を塗って,最後に,もう一度力強くアウトラインを引いて完成させます。
変化が訪れたのは,2017年頃(20歳)からです。背景に筆で点々模様をつけて下地を作るようになり,2018年頃には,弓矢の的のようなグルグルした円を描くようになりました。2019年になると,ジグザグ模様が背景の下地に描かれるようになりました。
■本村千鶴「一歩が与えてくれる生きる力」より
絵画教室へ通い始めた頃は,5分も座っていることができず,先生にはご迷惑ばかりお掛けして,「次回も来ていいものか……」と心配になるほどでした。(略)先生は,「お母さん,継続は力なり。絵をやめないで一歩くんに続けさせてくださいね」と言われました。そのお言葉に「来てもいいんだ。何があっても一歩に絵を続けさせよう!」と思いました。/「継続は力なり」。本当にその通りで,現在(26歳)は2時間のレッスンでも集中して絵を描けるようになり,個展も中学生の頃から5回開催できるほど,たくさんの作品を描けるようになりました。
■「コミュニケーション・アート」について
「コミュニケーション・アート」は,主に福岡県で,障害のある人たちのアート活動を支援しているNPO法人です。展覧会の企画開催,ポストカード・Tシャツ・バッグ・カレンダーの制作などを行い,アートを通して,障害のあるなしにかかわらず,人の心と心をつなぐことを目的として,2005年に結成され,2013年11月に法人化されました。
その活動の一環として,2011年からメンバーの作品集を「コミュニケーション・アート・シリーズ」として刊行しています。それぞれの作品を楽しんでいただきながら,障害のある人たちへの理解と社会参加を共に応援していただけたら幸いです。
上記内容は本書刊行時のものです。