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丸石神 遠山孝之(写真) - カノア
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丸石神 (マルイシガミ)
原書: 丸石神 庶民のなかに生きる神のかたち

歴史・地理
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発行:カノア
A5判
厚さ2mm
重さ 500g
268ページ
上製
定価 4,800 円+税   5,280 円(税込)
ISBN
978-4-910029-05-4   COPY
ISBN 13
9784910029054   COPY
ISBN 10h
4-910029-05-2   COPY
ISBN 10
4910029052   COPY
出版者記号
910029   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年3月5日
書店発売日
登録日
2024年12月5日
最終更新日
2026年3月4日
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書評掲載情報

2026-04-22 山梨日日新聞    朝刊
2026-04-13 YBS山梨放送「YBSワイドニュース」
2026-04-07 YBSラジオ「はみだし しゃべくりラジオ キックス」  
評者: みほとけ
2026-03-13 静岡新聞  
評者: 橋爪充
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紹介

伝説の書『丸石神 庶民のなかに生きる神のかたち』(木耳社1980年刊)を再編集し、中沢新一の書き下ろし論考「『丸石神』の残したもの」を増補した新装決定版。

山梨県をはじめ九州、四国、南紀には、大小あわせて数千にあまる自然石の丸石が道祖神や屋敷神としてさりげなく祀られ、まろやかな調和のうちに太古のまどろみを続けています。なぜ丸石を神として祀るのか、日本人の神観念や美の感覚とそれはどう関わっているのか、今もなお生活の場に生きつづける丸石神は、人々の日々の営みとどのようにわたりあい、どのような過去をたどってきたのか。そもそもいかにして丸石は形成されたのだろうか……。1970年代、丸石神をめぐるさまざまな謎を研究する民俗学者や美術家たちの集団がありました。本書は、その丸石神調査グループによるユニークな知的冒険の記録であり、中沢新一が「私の原点」と語る貴重な書籍の増補新版です。

当時の雰囲気をそのまま再現した色彩の美しいカラー写真と、ダブルトーン印刷で表現したモノクローム写真をグラビアページに129点収録。本文中には資料的価値の高い図版を100点以上掲載。調査グループのメンバーを集合写真にて紹介し、巻末に引用の出典元をまとめました。

目次

グラビア撮影                遠山孝之
 山梨の丸石神・道祖神祭・南紀の丸石神

神宿る卵形の星               石子順造

丸石神について               中沢 厚
 御嶽道の丸石神
 笛吹谷の丸石神
 甲州丸石道祖神概観
 屋敷神その他の丸石
 さやります道祖の神々
 道祖神祭
 丸石神論
 玉・魂・霊
 丸石神分布と伝説
 南紀に探る丸石神
 丸石形成の謎
 結晶球体説
 丸石神の不思議な世界

丸石の教え                 中沢新一
 Ⅰ 石の民俗誌へ
 Ⅱ 石の記号論から
 Ⅲ 非文化のかたち

神のかたち                 小島福次
 石子順造と丸石神
 日本人の視覚身体性と丸石神

石を選ぶ直観                石子順造

英文要旨

編集後記                  堀 慎吉

増補『丸石神』の残したもの         中沢新一

丸石神調査グループ スタッフ略歴

主要参考文献

版元から一言

幻の名著『丸石神 庶民のなかに生きる神のかたち』(木耳社1980年刊)を再編集し、復刊しました。中沢新一の書き下ろし論考「『丸石神』の残したもの」を増補。調査スタッフの「集合写真」をあらたに掲載し、引用の出典元を巻末に「主要参考文献」としてまとめました。国内トップクラスの製版所である山田写真製版所の手がけるグラビアページは、写真家・遠山孝之が撮影した丸石神129点の色彩豊かなカラーとダブルトーン印刷のモノクロームで構成。写真集と遜色のない再現性です。また、本文中には資料的価値の高い貴重な図版を100点以上収録。原書の古書価格が高騰している書籍の新装決定版です。

人文(民俗学・民間信仰)と芸術(美術・写真集)のジャンルを横断するような内容と出来映えになりました。「私の原点」と語る中沢新一氏が大学院生時代(チベットへ修行に行かれる前です)に取材し寄稿された文章と、現在70代の氏が書き下ろした文章との読み比べも味わい深いものがあります。また、本書は民俗学者の父との共著でもあり、読者にとってはさらに理解を深めることのできる大変貴重な一冊です。

さらに、本書は、美術評論の研究対象として根強い人気の石子順造氏の最晩年の仕事でもあります。

著者プロフィール

遠山孝之  (トオヤマ タカユキ)  (写真

遠山孝之 1939年、東京に生まれる。通信社勤務、報道写真を経て広告写真スタジオを設立。李朝の美術を数年にわたり取材、また欧米の建築文化、生活文化を撮影。近年はアジアの仏教国を訪れ、遺跡や人々の暮らしを取材。写真集に、『李朝民画』『李朝工芸』『ヨーロッパの窓1・2』『Chairs―椅子―』『ノエル―聖夜を飾る―』『DOORS』『Historic Rings』『褪せた地図 FADED MAP American on the back roads』など。個展に、「IN AND OUT」「丸石神」「広場の椅子」「クリスマス 聖夜を飾る」「大地の原音 カンボジア」「不変の祈り ミャンマー」「風の谷 ブータン」「薔薇の刻」「インド洋の滴 スリランカ」ほか多数。

中沢厚  (ナカザワ アツシ)  (

中沢厚 1914年、山梨県に生まれる。武田久吉博士に師事し、農山村の民俗調査を続け、特に40年にわたって道祖神研究にたずさわる。日本石仏協会々員、山梨郷土研究会々員。著書に『山梨県の道祖神』(有峰書店)、『つぶて』(法政大学出版局)、『石にやどるもの 甲斐の石神と石仏』(平凡社)。1982年没。

石子順造  (イシコ ジュンゾウ)  (

石子順造 1928年、東京に生まれる。1952年東京大学経済学部卒。1957年まで同大学院で美術史を専攻。以後美術・演劇・マンガ等の批評活動を続け、民衆の情念と想像力に視座をすえた表現論を展開する。1977年7月没。著書に『俗悪の思想』『キッチュの聖と俗』『表現における近代の呪縛』『現代マンガの思想』『小絵馬図譜』『子守唄はなぜ哀しいか』『石子順造著作集 全3巻』『マンガ/キッチュ 石子順造サブカルチャー論集成』など。2010年には「石子順造と丸石神展」が開催される。

小島福次  (コジマ フクジ)  (

小島福次 1936年、埼玉県に生まれる。東京芸術大学油絵科大学院卒。1960年代後半より70年初めにかけて現代美術の活動を行なう。現代日本美術展などに出品。その後石彫制作に専念。1990年に「小島福次 石彫展」を開催。2015年没。

中沢新一  (ナカザワ シンイチ)  (

中沢新一 1950年、山梨県に生まれる。1972年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。 南西諸島の民俗学調査、大衆芸能の記号論研究、チベット仏教の実践的研究などにたずさわる。主な論文に『斬り殺された異人』(『伝統と現代』第38号1975年)『街路の詩学―記号論分析にむけて』(『思想』1977年10月号)など。訳書にブーイサック『サーカス』(せりか書房1977年)アウエハント『鯰絵』(共訳・せりか書房1980年)など。中央大学教授、多摩美術大学芸術人類学研究所所長、明治大学野生の科学研究所所長などを歴任。現在は京都大学人と社会の未来研究院特任教授。著書に、『チベットのモーツァルト』『雪片曲線論』『森のバロック』『はじまりのレーニン』『フィロソフィア・ヤポニカ』『精霊の王』『僕の叔父さん 網野善彦』『アースダイバー』『鳥の仏教』『野生の科学』『レンマ学』『精神の考古学』『構造の奥 レヴィ=ストロース論』ほか多数。

堀慎吉  (ホリ シンキチ)  (

堀慎吉 1936年、高知県に生まれる。1959年武蔵野美術学校卒。1960年代、現代美術の活動を行なう。国際彫刻展などに出品。石子順造の遺志を受けて山梨に移住して丸石神の取材をおこなう。晩年は陶器作品の制作に自身の芸術の新生面を見出す。1986年に「近世大工彫刻展」企画協力。「土」をテーマに制作をはじめ、全国各地で個展開催。1994年に作品集『草茅の楽土』刊行。2001年、釈迦堂遺跡博物館にて「土に学ぶ---堀慎吉展」を開催。2003年没。堀慎吉ささやかな回想展(2004年)。

上記内容は本書刊行時のものです。