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新訳十六夜日記 島内 景二(著) - 花鳥社
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新訳十六夜日記 (シンヤクイザヨイニッキ)

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発行:花鳥社
四六判
312ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-909832-76-4   COPY
ISBN 13
9784909832764   COPY
ISBN 10h
4-909832-76-9   COPY
ISBN 10
4909832769   COPY
出版者記号
909832   COPY
Cコード
C1095  
1:教養 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年6月25日
書店発売日
登録日
2023年5月12日
最終更新日
2023年6月19日
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紹介

NHKラジオ第2放送で、2023年4月から再び「古典講読・日記文学をよむ」を担当。

『源氏物語』や和歌、日本文化の正統をつたえる――使命感に燃える作者の体温を生き生きと感じる「新訳」。

阿仏尼55歳の頃の日記。藤原定家の息子である夫・為家の死後、遺産をめぐる訴訟のため、都から東海道をくだって幕府のある鎌倉へと赴く旅路を描く。
彼女の苦悩も絶望も、わたしたち現代人となんと似通っていることか。

【好評既刊】
新訳うたたね(定価1,890円、2023年2月刊)
新訳紫式部日記(定価2,640円、2022年2月刊)
新訳蜻蛉日記上巻(定価1,980円、2021年5月刊)
新訳和泉式部日記(定価1,870円、2020年10月刊)
新訳更級日記(定価1,980円、2020年3月刊)

目次

はじめに……『十六夜日記』への誘い

【Ⅰ】私はなぜ、旅人となったのか

0 標題

1 私の悩みの種は、親不孝な者たちである

2 私は、「和歌の道」を守りたい

3 和歌の家を守るために、いざ鎌倉へ
4 旅立ちは冬だった

【Ⅱ】惜別の賦
5 亡き夫の枕

6 為相との別れ

7 為守との別れ

8 出家している二人の息子の和歌
9 娘との別れ

【Ⅲ】東海道の旅の日録
10 弘安二年十月十六日 都から守山まで

11 十月十七日 守山から小野まで

12 十月十八日 小野から笠縫まで

13 十月十九日 笠縫から一の宮まで
14 十月二十日 一の宮から八橋まで

15 十月二十一日 八橋から渡津まで
16 十月二十二日 渡津から引馬まで

17 十月二十三日 引馬から見附まで

18 十月二十四日 見附から菊川まで

19 十月二十五日 菊川から手越まで
20 十月二十六日 手越から「波の上」まで

21 十月二十七日 波の上から国府まで

22 十月二十八日 国府から酒匂まで

23 十月二十九日 酒匂から鎌倉まで

【Ⅳ】鎌倉と都との往復書簡集
24 娘との往復書簡
25 京極派の歌人との往復書簡……藤原為子と藤原為兼
26 安嘉門院の女房との往復書簡
27 姉や妹との往復書簡
28 再び、娘との往復書簡
29 再び、藤原為子との往復書簡
30 三度、藤原為子との往復書簡─「瘧病」に罹って
31 四度、藤原為子との往復書簡─時鳥をめぐって
32 鎌倉の時鳥、後日譚 
33 為家の姉との往復書簡
34 息子・為相の五十首と、それへの批評
35 息子・為守の二十首と、それへの批評
36 最後は、五度、藤原為子との往復書簡で
37 往復書簡集を閉じるに当たって

【Ⅴ】勝訴を神に祈る長歌と反歌
38 鶴岡八幡宮に勝訴を願って奉納した長歌
 38-0 長歌の前に
 38-1 和歌の歴史は、わが国の歴史である
 38-2 神々の歌から、人間の歌へ
 38-3 和歌の絶大な力
 38-4 勅撰和歌集の編纂事業
 38-5 和歌の道の名門である御子左家
 38-6 軽視される阿仏尼
 38-7 押領された細川の庄
 38-8 追い詰められた阿仏尼
 38-9 鎌倉幕府を信じての東下り
 38-10 四年の歳月の空費
 38-11 荒廃してゆく和歌の故郷
 38-12 神の力を信じたい
 38-13 鎌倉幕府の公正な政治を信じたい
 38-14 幕府の永遠と、和歌の道の永遠
39 反歌

【Ⅵ】裏書
40 注記の前に
41 俊成卿女(越部禅尼)の故事

あとがき

前書きなど

王朝の和歌と物語のエッセンスが「御子左家」(みこひだりけ)に流れ込み、集積され、そこから「二条・京極・冷泉」という三家へと分岐して流れ出し、中世文化を創り上げてゆくプロセスを、この『十六夜日記』を読みながら辿りたい。(「はじめに……『十六夜日記』への誘い」より)

著者プロフィール

島内 景二  (シマウチ ケイジ)  (

1955年長崎県生

東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)

現在 電気通信大学名誉教授

2020年4月から2022年3月まで、NHKラジオ放送第2「古典講読・王朝日記の世界」を担当。2023年4月から再び「古典講読・日記文学をよむ」を担当。

主要著書
『新訳うたたね』『新訳紫式部日記』『王朝日記の魅力』『新訳 蜻蛉日記上巻』『新訳 和泉式部日記』『新訳 更級日記』『和歌の黄昏 短歌の夜明け』(いずれも、花鳥社)、
『塚本邦雄』『竹山広』(コレクション日本歌人選。共に、笠間書院)
、『源氏物語の影響史』『柳沢吉保と江戸の夢』『心訳・鳥の空音』(いずれも、笠間書院)
、『北村季吟』『三島由紀夫』(共に、ミネルヴァ書房)
、『源氏物語に学ぶ十三の知恵』(NHK出版)、
『大和魂の精神史』『光源氏の人間関係』(共に、ウェッジ)
、『文豪の古典力』『中島敦「山月記伝説」の真実』(共に、文春新書)
、『源氏物語ものがたり』(新潮新書)、
『御伽草子の精神史』『源氏物語の話型学』『日本文学の眺望』(いずれも、ぺりかん社)、
歌集『夢の遺伝子』(短歌研究社)


上記内容は本書刊行時のものです。