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神(イマーナ)の影 ヴェロニク・タジョ(著/文 | 原著) - エディション・エフ
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神(イマーナ)の影 (イマーナノカゲ) ルワンダへの旅――記憶・証言・物語 (ルワンダヘノタビ キオク ショウゲン モノガタリ)

文芸
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四六判
縦188mm 横127mm 厚さ13mm
216ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-909819-06-2   COPY
ISBN 13
9784909819062   COPY
ISBN 10h
4-909819-06-1   COPY
ISBN 10
4909819061   COPY
出版者記号
909819   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年10月25日
書店発売日
登録日
2021年4月3日
最終更新日
2023年1月27日
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紹介

2023年3月、著者来日決定! 3月2日(木)東大駒場キャンパスにて記念講演、3月4日(土)堺町画廊(京都)でお話し会を開催します。ご参加ください。
……
「起こったことはわたしたちすべての人間にかかわりがある」(本文より)
1994年、ルワンダでジェノサイドが勃発する。大惨事の傷跡の癒えぬルワンダで1998年、アフリカ人作家によるプロジェクト「ルワンダ、記憶する義務によって書く」が実施され、コートジヴォワール人のヴェロニク・タジョも参加者に名を連ねた。本書はその旅での人々との出会い、目撃したさまざまな事象からタジョが熟考を重ね、言葉を紡ぎ、書き記した一冊である。2000年にフランスから L Ombre d Imanaとして刊行された原書の全訳。

目次

初めてのルワンダ
 南アフリカ、ダーバンにて 海岸沿いの駐車場で出会った男/ヨハネスブルグからパリへ/パリ経由でブリュッセルへ/サベナ五六五便に乗る/キガリの街を歩く/ニャマタの教会/展示された武器/ンタラマの教会/トニア・ロカテッリ/ブタレへの道/王都ニャンザ/ギタラマを通過する/ビュンバにて クブウィマナ一家訪問/キガリの弁護士/途方にくれる男/小説家/コンソラートに起きたこと/プロジェクトリーダー/仮面を蒐集する男/ジャーナリスト/キガリ、アマホロ・スタジアムに近いミギナ界隈にて ネリーのこと/キガリで耳にした物語/最初の帰還


死者たちの怒り

彼の声

アナスターズとアナスタジー

そのとき、そこにいなかった人々
 カール/セトとヴァランティーヌ


ルワンダ再訪
 サベナ五六五便/キガリ キミフルラ、コテ・カディヤックにて/キチュキル・コミューン内のカガラマ・セクターにて/〝ツチにしか見えない〟ザイール人の女/ノングウェでの巡回軍法会議 旧政府軍少尉エドゥアール・ムジャンベレの裁判/牧師/リリサの刑務所、七千人の囚人/死刑囚・終身刑囚ブロック/ブロック一五 二百五十三人の女性囚/フロデュアル、殺人者となった若い農夫/ジョゼフィーヌ/最高の七人/フツ・パワー〝フツの十戒〟/ルワンダ南西部、キベホ・キャンプで起きたこと 一九九五年四月二二日/シスター・アガト/二度めの帰還

訳注・参考文献


日本語版のためのあとがき  ヴェロニク・タジョ

訳者あとがき

版元から一言

予告【ヴェロニク・タジョさん2023年3月来日!】
来日記念講演★3/2(木)東京大学駒場1キャンパス18号館ホール14:30~(無料)
「『神(イマーナ)の影』解題 ~文学には何ができるか」

来日記念お話し会★3/4(土)堺町画廊(京都)15:00~(要予約/1,000円)
「『神(イマーナ)の影』をめぐって」


【ヴェロニク・タジョさん芸術文化勲章コマンドゥールを受章】
2021年秋、『神(イマーナ)の影』著者のヴェロニク・タジョさんにフランスから芸術文化勲章が授章されました。コートジヴォワール人を父に、フランス人を母にもつタジョさんはつねにフランス語で発信し、作品を創り続けてきました。その功績をたたえる授章です。「フランスはタジョの作品に敬意を表する。とくに、ルワンダの虐殺と向き合った『神(イマーナ)の影』は私たちに普遍的な問いを投げかける」(ジャン=クリストフ・ベリアール、駐コートジヴォワールフランス大使、授与時のコメントより)


「ルワンダの悲劇」から25年。この間も人類は殺戮をやめようとしない。著者は旅で出会った真実を書き記し、人びとの記憶から人間模様を描き出した。物語はわたしたちに、共生社会のあり方について思考する機会を与えてくれる。(ウスビ・サコ、京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター長、帯文より)

「読者諸氏には本書をきっかけに、ルワンダに思いを馳せ、ジェノサイドとは何であったのか、人間とは何かを考えていただきたい。この本が、遠い異国の他者を想像する一助となるよう願ってやまない。」(村田はるせ、訳者あとがきより)

著者プロフィール

ヴェロニク・タジョ  (ヴェロニクタジョ)  (著/文 | 原著

コートジヴォワール人の父とフランス人の母のあいだに1955年パリに生まれ、父の国の経済首都アビジャンで育つ。詩人、小説家、児童文学作家。現在は拠点をロンドンとアビジャンに置く。パリのソルボンヌ大学でアメリカ黒人文化を研究し、博士論文を提出。1983年に詩集Laterite(ラテライト)が文化技術協力機構文学賞を受け、以降作家として活動する。その間、コートジヴォワールのアビジャン大学などで教鞭をとり、2007~2015年には南アフリカ共和国のヴィットヴァターズランド大学でフランス語部門の責任者を務めた。児童文学作家としては自ら挿絵を描くこともあり、マリやベナン、チャド、ルワンダなどで絵本制作のワークショップを開催し、アフリカ児童文学の発展に貢献した。邦訳作品は本書『神(イマーナ)の影』のほかに絵本『アヤンダ おおきくなりたくなかったおんなのこ』(村田はるせ訳、風濤社、2018年)がある。

村田はるせ  (ムラタハルセ)  (翻訳 | 解説

東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程修了(博士(学術))。アフリカ文学研究者。研究対象はサハラ以南アフリカのフランス語を公用語とする国々の文学。西アフリカで出版された絵本の紹介と展示も全国で展開している。アフリカについて学ぶ「クスクス読書会」主宰。著書に『アフリカ学事典』(共著/昭和堂/2015年)、訳書に『アヤンダ おおきくなりたくなかったおんなのこ』(ヴェロニク・タジョ文、ベルトラン・デュボワ絵/風濤社、2018年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。