版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
電話と文学 黒田 翔大(著) - 七月社
.
詳細画像 0
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
JRC     ト・日・他     書店
直接取引:あり
返品の考え方: 返品は常時承ります。了解者名:西村

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

電話と文学 (デンワトブンガク) 声のメディアの近代 (コエノメディアノキンダイ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:七月社
A5判
224ページ
上製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-909544-21-6   COPY
ISBN 13
9784909544216   COPY
ISBN 10h
4-909544-21-6   COPY
ISBN 10
4909544216   COPY
出版者記号
909544   COPY
Cコード
C1095  
1:教養 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年10月14日
書店発売日
登録日
2021年9月15日
最終更新日
2021年10月14日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

記録が残りにくい「声のメディア」を、文学はどのように描いてきたのか。
電話事業が始まる明治期から、「外地」にまで電話網が拡がった戦時期、家庭や街路に電話が遍在するようになる昭和戦後期までを、作品を論じながら通観し、未来・身体・空間などの視座から、「文化としての電話」を浮かび上がらせる。

目次

序章 文学における電話を問題化する
一 電話に関連するメディア研究
二 文学研究における電話
三 本書の構成

第一章 文学における電話前史──遅塚麗水『電話機』に描かれた電話
一 電話交換手の信頼性
二 電話の利用形態
三 電話交換手に対する不満
四 電話利用者の問題性

第二章 「受話器」という比喩──夏目漱石『彼岸過迄』の敬太郎を通して
一 漱石作品における電話の描写
二 「受話器」としての敬太郎
三 千代子の「受話器」
四 聴き手としての敬太郎

第三章 「満洲国」内における電話の一考察──日向伸夫『第八号転轍器』、牛島春子『福寿草』から
一 空間的距離の短縮と言語の差異
二 日向伸夫『第八号転轍器』
三 牛島春子『福寿草』

第四章 占領期における電話空間──安岡章太郎『ガラスの靴』に描かれた破局
一 電話の同時代状況
二 占領期における電話
三 対面と電話の差異
四 「僕」と悦子のコミュニケーション

第五章 「電話の声」と四号電話機の影響──松本清張『声』とその前後の推理小説
一 四号電話機普及以前の推理小説と「電話の声」
二 四号電話機普及以後の推理小説と「電話の声」
三 「電話の声」が注目された事件
四 松本清張『声』における犯行動機

第六章 電話社会のディストピア──星新一『声の網』に描かれた未来社会
一 家庭における電話の普及
二 プッシュホンの登場と電話サービスの多様化
三 電話によるおしゃべり
四 電話の発達した社会
五 コンピュータによる支配

第七章 電話に付与される場所性──中上健次『十九歳の地図』における脅迫電話
一 一九七〇年代の電話の描写
二 公衆電話と家庭用電話
三 電話によるメディア空間
四 地図の作成
五 場所の自覚

結章 「声のメディア」としての電話
一 本書のまとめ
二 今後の展望

参考文献一覧
初出一覧
あとがき
索引

著者プロフィール

黒田 翔大  (クロダ ショウダイ)  (

1990年 兵庫県生まれ
2013年 関西学院大学文学部卒業
2015年 名古屋大学大学院博士前期課程修了
2019年 名古屋大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)
聖霊高等学校非常勤講師、トライデント外国語・ホテル・ブライダル専門学校非常勤講師、名古屋大学教育学部附属高等学校非常勤講師、名古屋大学大学院博士研究員、中京学院大学非常勤講師、名古屋芸術大学契約助手などを経て、現在は大阪体育大学非常勤講師、大阪人間科学大学非常勤講師。

上記内容は本書刊行時のものです。