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ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろう スコット・サンテンス(著) - 那須里山舎
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ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろう (ベーシックインカムカケル エムエムテイーデオカネヲクバロウ) 誰ひとり取り残さない経済のために (ダレヒトリトリノコサナイケザイノタメニ)
原書: Let There Be Money Understanding Modern Monetary Theory and Basic Income

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発行:那須里山舎
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ10mm
重さ 176g
106ページ
上製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-909515-08-7   COPY
ISBN 13
9784909515087   COPY
ISBN 10h
4-909515-08-9   COPY
ISBN 10
4909515089   COPY
出版者記号
909515   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年3月10日
書店発売日
登録日
2022年12月4日
最終更新日
2023年7月27日
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書評掲載情報

2023-06-01 EYESCREAM  7月号NO.186
評者: 遠藤京子
2023-04-08 東京新聞/中日新聞  朝刊
2023-04-08 東京新聞/中日新聞
評者: 読書欄 寸評
2023-03-26 サメジマタイムズ  
評者: 鮫島浩(ジャーナリスト)
2023-03-22 その他  
評者: 池戸万作(経済アナリスト)
2023-03-18 その他  
評者: 野末雅寛(哲学エンジニア)
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紹介

森永卓郎さん(経済アナリスト)推薦!

増税なしで国民が一律給付を受け続ける。誰もが幸せになる経済社会が実現可能なことを本書は教えてくれる。



鮫島浩さん(政治ジャーナリスト)サメジマタイムズHPより引用


MMTやベーシックインカムの入門書として最適だが、それ以上に「お金とは何か」「税金とは何か」「財政とは何か」という問題の核心をつく名著である。



これを読めば「まずは財源を確保し、財政支出はその範囲に抑制されなければならない」という固定観点に縛られた従来の「常識」が根底から揺さぶられるだろう。マスコミが当たり前のように報じている税制や財政の記事をまずは忘れて、まっさらな頭で手にとって欲しい一冊だ。
無条件・個人単位・継続的現金給付のベーシックインカムと通貨発行権活用による国債発行で積極財政をとなえる話題の経済理論MMT(現代貨幣理論)を統合する世界。税収を財源としないお金の仕組みは、人々がそれぞれのニーズを求めた生き方を選択するために必要十分な所得を保証。これまでのベーシックインカム論をさらにパワーアップした最新理論をわかりやすく解説

ベーシックインカムを税財源でまかなうことは可能なのでしょうか。限りある税金でベーシックインカムをまかなおうとすると、現在の福祉制度などを削減することになってしまいます。そんなことにならないためには、税金を財源としないベーシックインカムの方法を考えないといけません。ここで、登場してくるのが、国家の通貨発行権を活用した国債発行で通貨供給量を増やし、政府の積極財政で政策をすすめるMMT理論(現代貨幣理論)です。MMTは政府の赤字は民間の黒字ということで、インフレ率に注意しながら、通貨供給をおこなうことが可能であるという立場をとります。このとき、税金は、インフレ調整弁として機能し、国家財政の財源として主要なものとしてあつかわれません。MMTにおけるお金とは、国家の富とサービスを生み出す実際の資源をひきだすための切符のようなものであり、その国家の富とサービスを拡充していくことが本質的な経済のありかただと説きます。ただ、いままでのMMT理論では、財政政策の柱に、雇用保障プログラム(JGP=job guarantee program)という政府雇用で失業をなくす政策を重視してきました。また、この雇用保証プログラムが、通貨の供給量の調整にも用いられるということでもありました。しかし、本書では、働くこと(労働)の本質から考えて、個人個人の生きるためのニーズにしたがって働くのがのぞましいのであって、かならずしも雇用されていることだけが、人が生きていく尊厳を保証するわけではないといいます。ですから、まずは、人々がそれぞれのやりたいことを実現するために、第一に所得(お金)を保証して、そのあとで、雇用がやってくるべきだというわけです。そのほうが、MMTが主張する実物資源を生み出していくためにも有効な世の中になるということなのです。
ということで、ベーシックインカムにとってもMMTにとっても、本当は、お互いにとても必要で重要なパートナーであることを本書は、主張します。まさに、現在の政治・経済・社会の困難さを突破する最先端の思考といえるでしょう。

目次


日本語版への序文


はじめに


魔法の浴槽


産出量ギャップと生産能力の活用


インフレ、インフレ、インフレ


見えない税金


お湯を抜く


最適なドレイン(排水口)


テスラ・フォー・オール


子どもをはたらかせる名刺の話


ブルシット・ジョブ問題


過剰正当化効果


スプーンやシャベルの代わりにロボットを


労働時間を減らして成果を上げる


雇われていなくても非生産的ではない


MMTに足りないもの


結論


翻訳者あとがき

目次

はじめに


日本語版への序文


魔法の浴槽


産出量ギャップと生産能力の活用


インフレ、インフレ、インフレ


見えない税金


お湯を抜く


最適なドレイン(排水口)


テスラ・フォー・オール


子どもをはたらかせる名刺の話


ブルシット・ジョブ問題


過剰正当化効果


スプーンやシャベルの代わりにロボットを


労働時間を減らして成果を上げる


雇われていなくても非生産的ではない


MMTに足りないもの


結論


翻訳者あとがき

前書きなど

日本語版への序文

日本の読者の皆様、
私が書いた本が翻訳されて日本で出版され、私の言葉が日本語でお届けできるようになったことは、とても光栄なことです。本書を手にとって、私が言葉を紡(つむ)ぐのに費やした時間と労力に報いてくださる読者のみなさんに感謝を申し上げます。この本は、主に米国を念頭に置いて書かれたものです。ですが一方で私は、自(みずか)らおカネを創り出して使っている国ならどこでも、おカネの仕組みは本当にこの本に書かれているとおりなのだと、世界中の人々に理解してもらいたいとも思っていました。そのような国には、もちろん日本も含まれます。
 ほとんどの人は、おカネの仕組みをよく知らないようです。そして、ある程度のおカネが全ての人々に無条件に与えられたら何が起こるのかについても、ほとんど理解していないようです。ですから、この本を通じて、人間が創り出した道具としてのおカネそのものについてと、無条件のベーシックインカム という考え方について、より深いレベルで理解してもらえるよう願っています。人権を尊重し、自国の資源や技術、知識、そして人々の潜在能力を、最大限に発揮させようとしている国々にとって、ベーシックインカムはその基盤となるべきものなのです。
(中略)
人類は、おカネは自分たちが作り出した道具だということを忘れてしまいました。しかし、本当におカネは拵(こしら)え物の道具にすぎないのです。道具とは、人間に奉仕すべきものであって、人間が奉仕すべきものではありません。重要なのは、人類がその道具を使って何を成(な)し遂(と)げられるかということです。私は固く信じています。おカネは道具にすぎないということを、私たちが今こそ心に刻むことができれば、人類は、もっと大きな事を成し遂げられるはずです。ただしその道具とは、人類みんなの利益になるよう、そして人類の文明が単なる生き残りから真の繁栄へと移行できるよう、一人一人が無条件に手にすべきものなのです。
 すべての人々の手におカネがありますように。そして人類がついにお金の束縛から解放されますように。

版元から一言

無条件・個人単位の現金給付であるベーシックインカムを税財源でまかなうことは可能なのでしょうか。限りある税金でベーシックインカムをまかなおうとすると、現在の福祉制度などを削減することになってしまいます。そんなことにならないためには、税金を財源としないベーシックインカムの方法を考えないといけません。ここで、登場してくるのが、国家の通貨発行権を活用した国債発行で通貨供給量を増やし、政府の積極財政で政策をすすめるMMT理論(現代貨幣理論)です。MMTは政府の赤字は民間の黒字ということで、インフレ率に注意しながら、通貨供給をおこなうことが可能であるという立場をとります。このとき、税金は、インフレ調整弁として機能し、国家財政の財源として主要なものとしてあつかわれません。MMTにおけるお金とは、国家の富とサービスを生み出す実際の資源をひきだすための切符のようなものであり、その国家の富とサービスを拡充していくことが本質的な経済のありかただと説きます。ただ、いままでのMMT理論では、財政政策の柱に、雇用保障プログラム(JGP=job guarantee program)という政府雇用で失業をなくす政策を重視してきました。また、この雇用保証プログラムが、通貨の供給量の調整にも用いられるということでもありました。しかし、本書では、働くこと(労働)の本質から考えて、個人個人の生きるためのニーズにしたがって働くのがのぞましいのであって、かならずしも雇用されていることだけが、人が生きていく尊厳を保証していないといいます。ですから、まずは、人々がそれぞれのやりたいことを実現するために、第一に所得(お金)を保証して、そのあとで、雇用がやってくるべきだというわけです。そのほうが、MMTが主張する実物資源を生み出していくためにも有効な世の中になるということなのです。
ということで、ベーシックインカムにとってもMMTにとっても、本当は、お互いにとても必要で重要なパートナーであることを本書は、主張します。まさに、現在の政治・経済・社会の困難さを突破する最先端の思考といえるでしょう。

著者プロフィール

スコット・サンテンス  (スコット サンテンス)  (

スコット・サンテンス著:スコット・サンテンスは、2013年から無条件・個人単位の所得保証であるユニバーサル・ベーシックインカムの概念を提唱・研究し、2016年からはクラウドファンディングによるベーシックインカムを実践し、それで生活しています。彼の研究は、元米国大統領候補のアンドリュー・ヤンに影響を与えて、ヤンのベーシックインカム政策立案に貢献しました。
現在、ヒューマニティ・フォワードのシニア・アドバイザーをつとめ、ジェラルド・ハフ・ファンド・フォー・ヒューマニティーの理事、ユニバーサル・ベーシックインカムに関するニュースを毎日配信するBasic Income Todayの編集者でもあります。現在、米国ニューオリンズに在住。

朴 勝俊  (パク スンジュン)  (

朴勝俊(パク スンジュン)訳: 1974年生まれ。関西学院大学総合政策学部教授。専門は環境経済学、環境政策。神戸大学大学院経済学研究科卒(博士・経済学)。著書『環境税制改革の「二重の配当」』(晃洋書房)、『脱原発で地元経済は破綻しない』(高文研)など。共著に『脱「原発・温暖化」の経済学』(明日香壽川との共著、中央経済社)、財政破綻論の誤り』(シェイブテイルとの共著、青灯社)。翻訳書にヤニス・バルファキス著『黒い匣』(共訳、明石書店)、ジョン・マクドネル編『99%のための経済学』(共訳、堀之内出版)、ヴァルシニ・プラカシュ、ギド・ジルジェンティ編著『グリーン・ニューディールを勝ち取れ』(共訳、那須里山舎)。

上記内容は本書刊行時のものです。