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SEEラーニング プレイブック 井本由紀(訳者) - kukui books
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SEEラーニング プレイブック (シーラーニングプレイブック) 感じることからはじまる学び (カンジルコトカラハジマルマナビ)

教育
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発行:kukui books
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ80mm
重さ 250g
96ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-909368-03-4   COPY
ISBN 13
9784909368034   COPY
ISBN 10h
4-909368-03-5   COPY
ISBN 10
4909368035   COPY
出版者記号
909368   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月10日
書店発売日
登録日
2022年9月21日
最終更新日
2023年11月8日
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書評掲載情報

2022-10-22 読売新聞  朝刊
評者: 編集委員 山口博弥
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重版情報

2刷 出来予定日: 2023-10-15
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紹介

本書は、世界各国の教育機関で教えられているSEE Learning(シーラーニング)プログラムの教材です。2021年にエモリー大学から出版された小さな冊子がもとになっています。SEEラーニングとは"Social Emotional and Ethical Learning"の略で、社会的、感情的、倫理的知性を育むための学びを意味します。

本書では、自分と他者とあらゆるものと豊かに関わるための基礎として、まず「感覚」に気づくことを学びます。そうして自律神経を調節するためのスキルを身につけて、レジリエンスを高めながら、自分と他者とあらゆるものとの関わりに気づき、そこに優しさと思いやりを向けていく練習を繰り返していきます。

気づき(アウェアネス)と思いやり(コンパッション)とあらゆるものとの関係性の認識(システム思考)は、人間誰もに備わる能力です。しかし現代において、これらの能力を育むための教育が学校で十分に施されてはきていません。21世記の地球規模の課題に取り組むためには、SEEラーニングで取り上げるような非認知能力あるいはEQ(感情知性)を育み、人類の共通性に基づく思いやりを、文化の土台として再度認識していく必要があることを、世界有数の研究者や知識人が提唱しています。そのためにこそ、まずは身体感覚に気づく学びから始めます。

新たにオリジナルのイラストと解説が添えられた日本語版の『SEEラーニング プレイブック』には、子どもから大人までの誰もが日常において繰り返し手に取り、言葉とイメージに触れて、自分の内側と繋がり、しなやかにのびやかに外へと繋がれるためのヒントが詰まっています。

目次

CONTENTS
目次

SEEラーニングへ、ようこそ                  6

プレイブックの使い方 8

THE RESILIENT ZONE レジリエント ゾーンとは?         10          

HELP NOW ! STRATEGIES  困った時のお助け術 16

PLAY & PRACTICE やってみよう 28

1. PERSONAL DOMAIN  <わたし>に意識を向けてみよう

 01 RESOURCING:リソーシング 30
   REMEMBERING KINDNESS:優しさを思い出す
[PLAY]
   [PRACTICE] RESOUCING PRACTICE:安心につながる練

02 GROUDING:グラウンディング 34
SHIFT & STAY:移って、そして留まって
[PLAY]
[PRACTICE] GROUNDING PRACTICE:大地につながる練習

03 MINDFULNESS:マインドフルネス 38
Mindfulness activity:マインドフルなふるまい  
[PLAY 1]
  Mindful Eating Practice:マインドフルに食べてみよう
[PLAY 2] Mindful Stretching & Massage:ストレッチとマッサージ
[PRACTICE] Mindfulness Practice:マインドフルネスの練習
04 SELF-COMPASSION:セルフ コンパッション 44
SELF COMPASSION:わたしへの思いやり   
[PLAY 1] Treating Myself Like a Friend:自分を大切な友人のように受けとめる
    [PLAY 2]
Self-compassion Through Positive Self-talk:わたしへの前向きな声がけ 
[PRACTICE] Self-compassion Practice:自分に思いやりを向ける練習

05 HANDLING EMOTION:ハンドリング エモーションズ 50
Handling Risky Emotions:“あぶなげ”な感情とうまく付き合う
[PLAY]
[PRACTICE] Handling Emotions Practice:感情とうまく付き合うための練習
2. SOCIAL DOMAIN
<お互い>に意識を向けてみよう

01 COMMON HUMANITY:コモン ヒューマニティ 57
LEARNING about ONE ANOTHER:お互いのことを知ろう
  [PLAY] Mindful Interview:マインドフル インタビュー        
   [PRACTICE] Common Humanity Practice:共通する人間性を知る練習

02 EMPATHY & COMPASSION:エンパシーとコンパッション 64
   Empathy:共感すること 
[PLAY] Practicing Empathy:誰かの気持ちに寄り添い、感じてみよう  
   [PRACTICE] Compassion Practice:思いやりの練習
   
3.SYSTEMS DOMAIN <システム>としての繋がりに意識を向けてみよう

  01 INTERDEPENDEインターディペンデンス 71
[PLAY] WE’RE ALL CONNECTED:みんな、繋がっている
[PRACTICE] GRATITUDE PRACTICE:振り返ってみよう


    
Notes  78

 Glossary:用語集 81                       

AFTERWORD:あとがき  87                          

前書きなど

WELCOME TO SEE LEARNING
SEEラーニングへ、ようこそ

人生とは輝きに満ちていながら、時に苦しく、その全てを受け入れるには難しい。そう感じたことはありませんか?

私たちがそれぞれに歩む人生には、ワクワクすることや困惑することがあり、そして、そのどちらもが混ざり合っているかもしれません。
幸いなことに、わたしたちのこころや身体には、体験を通して人生を旅するために必要な力が全て備わっています。あなたは生まれながらにして、<レジリエンス ~生きるためのしなやかな強さ~>と<ウェルビーイング ~安心で幸せな状態~> の基本となる能力を持ち合わせているのです。
このプレイブックには、それらの力を自覚して育てる実践法が詰まっています。一人でできるものから、誰かと一緒に取り組むものまで、実践を通して、あなたに合うものがあるか探してみてください。役立つものが見つかったら、ぜひ日頃の生活に取り入れてみてください。
本書は、世界各国の教育機関で教えられているSEE Learning(シーラーニング)プログラムの教材です。SEEとは、<Social, Emotional and Ethical Learning>の略で、SEEラーニングとは、<社会性、情動、倫理的なシステムの学び>を意味します。ウェルビーイングに生きるには、わたしたちの衣食住を支える物理的な存在が必要です。同時に、安心、生きがい、友情、そして感情の理解や舵取りといった社会性や情動にまつわることも生きる質を左右する重要な要素であると科学的にも証明されています。
思いやりやシステム思考、そして、「こころの健康衛生(*)」を育むSEEラーニングの実践は、人生をしなやかに生きるヒントとなるでしょう。
(*)「身体的衛生」とは、身体を健康に保つ手洗い、歯磨き、十分な睡眠と運動など、日々の習慣を通して病を未然に防ぐ行為を意味します。「こころの衛生」とは、自らの感情やストレス、他者との関係性に応じるような習慣を指します。多くの科学的研究が示しているのは、私たちは「こころの衛生」を育むことができるということです。そしてこれらの習慣がこころや身体、他者との関係によい影響をもたらすということです。
まずは、このプレイブックを手に取り、触って、重さを感じてみましょう。気になるページをめくったりしながら、身体に少し馴染んできたら、実践をはじめましょう。一人でも、時には誰かと一緒に取り組んでみて、ぜひ、感想や気づいたことをお互いに話してみてください。
SEEラーニングチームより

版元から一言

パンデミックの状況下で編纂され、2021年にエモリー大学から出版された小冊子の翻訳版。学校が閉鎖され、子ども、親、教師の誰もが非常事態の中にあって、どのように今を心穏やかに生き、揺れ動きやすい感情の手綱をしっかりと手に取り、他者への思いやりと共に調和的でいられるか? そのための実践的な練習法を教える教則本。

著者プロフィール

井本由紀  (イモト ユキ)  (訳者

シンガポール生まれ。神奈川とロンドンで育つ。2004年慶應義塾大学総合政策学部を卒業し、同年から文部科学省長期派遣留学生として英国オックスフォード大学で文化人類学を学ぶ。多文化教育の研究に取り組み、2009年に同大学より博士号取得。2010年より慶應義塾大学理工学部に就任。2017年度にフルブライト研究員としてスタンフォード大学に派遣留学。米国におけるマインドフルネスの教育と研究に携わり、自分自身の心や身体の状態に気づいていく転換期となる。2018年に帰国後、マインドフルネスの日本の教育的文脈での受容について、実践を伴う研究を進める。その中でエモリー大学のSEEラーニングの開発者・研究者と出会い、日本でのSEEラーニングの導入に関わり始める。2022年にSEEラーニング ファシリテータートレーニングを修了。身体とこころを伴う-contemplative-観想的な学びの可能性について、国内外のコミュニティと繋がりながら、研究を進めている。

井本由紀  (イモト ユキ)  (訳 文

シンガポール生まれ、神奈川とロンドン郊外で育つ。
2004年に慶應義塾大学総合政策学部を卒業し、同年から文部科学省長期派遣留学生として英国オックスフォード大学で文化人類学を学ぶ。多文化教育の研究に取り組み、2009年に同大学より博士号取得。2010年より慶應義塾大学理工学部(外国語・総合教育教室)に就任。2017年度にフルブライト研究員としてスタンフォード大学に派遣留学。米国におけるマインドフルネスの教育と研究に携わり、自分自身のこころや身体の状態に気づいていく転換期となる。2018年に帰国後、マインドフルネスの日本の教育的文脈での受容について、実践を伴う研究を進める。その中でエモリー大学のSEEラーニングの開発者・研究者と出会い、日本でのSEEラーニングの導入に関わり始める。2022年にSEEラーニング ファシリテータートレーニングを修了。身体とこころを伴う-contemplative-観想的な学びの可能性について、国内外のコミュニティと繋がりながら、研究を進めている。

上記内容は本書刊行時のものです。