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非戦へ
物語平和論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年11月9日
- 書店発売日
- 2018年11月9日
- 登録日
- 2023年12月22日
- 最終更新日
- 2024年2月1日
紹介
「戦争の原因とその回避とについて、人類史的な深い問いかけへ考え進めるようにと、だれかが用意してくれた戦後70年という、日本歴史のすきまではなかったか。第一次大戦後では、世界的に不戦条約(戦争放棄)が構想されても、日本国はそれをおのれに利するように計らったのであり、日中、太平洋戦争下にあっては、戦争にあけくれこそすれ、『戦争とは、非戦とは』という問いから最も遠い時代としてあった。『戦争とは、非戦とは』を根底から問うことが、もしかしたらば戦争学なのだとすると、戦争時代には戦争学から最も遠いところで、その戦争なるものがあらわに人類をたたきのめしている。とするならば、この70年にこそ『戦争とは、非戦とは』を考察し尽くすのでなければ、もうチャンスはない」(本文より)
文学にかかわろうとしている限りにおいて、文学はいやおうなしに、人間性の根源的な悪の現場に、私たちを連れてゆく。戦争という人類的な悪を辞めさせるためには、その根源的な成立理由を曇りなく明るみに曝すことから始めなければならない。――『湾岸戦争論』『言葉と戦争』『水素よ、炉心露出の詩』と書き綴ってきた著者による、戦争論の完結編。
◉解説=桑原茂夫
目次
平和について考えました/平和
メモへメモから
チェーン 9・11のあとから
Ⅰ
戦争から憲法へ
Ⅱ
福島の表現する詩人たち
声、言葉 次代へ
「二〇一一~二〇一四」と明日とのあいだ
Ⅲ
出来事としての時間が不死と対峙する ブルガリア稿
亡霊の告げ 演劇物語論
新しい文学〈視〉像を求めて 石牟礼道子『苦海浄土』を巡り
『からゆきさん』と『帝国の慰安婦』
Ⅳ
近代と詩と 主題小考
分かってきたことと不明と
資料篇
日本国々憲法(植木枝盛、一八八一) 抄
明治憲法(大日本帝国憲法、一八九〇) 抄
戦争抛棄に関する条約(パリ不戦条約、一九二八) 抄
憲法草案要綱(憲法研究会、一九四六) 抄
日本国憲法(一九四七) 抄
解題
「戦争」のこと 解説に代えて(桑原茂雄)
あとがき
「湾岸戦争論」「言葉と戦争」細項
人名索引
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。