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フライタイイング・テクニック
原書: The Feather Bender's Flytying Techniques
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2023年4月27日
- 書店発売日
- 2023年4月27日
- 登録日
- 2023年3月15日
- 最終更新日
- 2023年9月21日
紹介
世界のフライフィッシング界のなかで、現在もっとも注目されているフライタイヤー、バリー・オード・クラークによるフライライイング教本です。クラークのYouTubeチャンネル「The Feather Bender」の登録者数は5万人を超え、QRコードでYouTube動画と連動させた画期的なタイイング教本『The Feather Bender's Flytying Techniques』は英語圏で大ベストセラーとなっていて、日本語訳が待たれてました。
目次にフライパターンが28種類並んでいるために、本書をフライパターンブックと勘ちがいする人がいるかもしれませんが、本書はパターンブックではありません。本書の最終的な目標は、読者が、重要な基本テクニックをマスターしながら、古いテクニックを現代風にアレンジした自分自身のオリジナルフライを巻けるようになることです。
掲載されているフライの多くは、35年以上にわたるタイイングで培った著者のテクニックを有効に活用できるパターンが優先されて選ばれています。なので、この本にあるフライを巻いて現場に行けば、即釣れる、というわけにはいきません(そこそこ釣れるとは思いますが!)。重要なのは、知っているつもりになっている、あるいは今さら聞けないテクニックやコツをしっかり学び直すことで、読者のフライを今より美しくすることです。
ベテランの皆さんには今さら説明する必要もないかもしれませんが、美しいフライとは、虫をそっくりそのままにイミテートしているフライのことではありません。魚にとって、虫らしく見えるフライのことです。重要なのは虫っぽさです。虫っぽさが重要というと、ボサボサッとした曖昧なフライを巻く人がいて、もちろんそれはそれでまちがった方向ではないでしょう。ただここで考えてほしいのですが、たとえば左右非対称の虫っているでしょうか? 右側の羽が長くて左側が短いとか、ボディの右側が膨らんでいて反対側がへこんでいるとか。美しいというのはつまりそういうことです。自然に見えるからこそ美しく見えるもので、左右のバランスが良く巻かれたフライは自然に見えるからこそ釣れるのです。
目次
序文 7
はじめに 8
本書の使い方 9
コツとテクニック 12
本書で使用しているマテリアル 18
ダイニーマとスレッド 25
フライ
1 ギル・アブドメン・メイフライニンフ 31
2 フェザントテイル・ニンフ 39
3 ボローイング・メイフライ・ニンフ 45
4 クリンク・ハンマー 53
5 CDC&ディアヘア・イマージャー 63
6 バルガータ・イマージャー 69
7 ウォーリーウイング・ダン 77
8 ハンピー 87
9 CDCパラウェルド・メイフライ 95
10 デタッチド・ディアヘア・ボディー・メイフライ 105
11 ディアヘア・イレジスタブル 113
12 ラージメイフライ・ダン 121
13 CDCメイフライ・イマージャー 129
14 オールハックル・フライ 137
15 ハウス・ビルダー・カディス 145
16 フラッシュバック・カディス・ラーバ 153
17 アントロン・カディスピューパ 159
18 G&Hセッジ 167
19 セッジ・ホグ・バリアント 175
20 パラウェルド・カディス 185
21 ゴールデンオリーブ・ストリーキング・カディス 193
22 ミュータント 199
23 ホーソロン・フライ 207
24 ロイングレッグド・ミッジ 215
25 マッチング・ミッジ 223
26 ウィロー・フライ 231
27 ジョン・ストレイ 239
28 ダムゼル・ストーキング・バグ 245
プロフィール、及びYouTube用QRコード&URLのリファレンス 251
インデックス 254
前書きなど
本書では、タイイングスレッドの取りつけからフライの完成まで、各プロセスの画像をスキップせずに詳細な写真を掲載し、各パターンにわかりやすい解説もつけています。さらに、ここがじつはセールスポイントなのですが、各パターンにはQRコードとURLがついていて、私のYouTubeチャンネルと各パターンに対応したビデオにリンクしています。
版元から一言
業界全体を見渡してみても、かなり久しぶりのフライタイイングに関する書籍と思います。若いフライフィッシャーが少ない日本では変化が見えにくいのですが、世界のフライフィッシングは日々進んでいます。知らないテクニックや新しい方法が、YouTube動画と連動して紹介されている本書は、日本のフライフィッシングに新しい風を吹き込むことはまちがいありません。「最近、フライ始めたんですけど」という方はもちろん、「ハンピー、苦手なんだよねぇー」「なんだか最近、自分が巻くフライがありきたりでね」「フライなんて美しくなくても釣れるよ」という方へ、お薦めです!
上記内容は本書刊行時のものです。