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祭りから読み解く世界
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年6月
- 書店発売日
- 2018年6月29日
- 登録日
- 2018年5月31日
- 最終更新日
- 2019年1月17日
紹介
地球上のどこに出かけても、その土地の人々が何らかの「祭り」と呼ぶことができる営みをしています。
しかし人々が「祭り」に託す願いや期待する機能は、その「祭り」を営む地域ごと、民族ごとに異なります。本書では、比較文化学の視点から世界の祭りをみることで、それを営む人々の民族性と地域性を読み解きます。
目次
◆座談会Ⅰ「祭りが現在に伝えるもの──世界の多彩な祭りの歴史・意義・構造」
大森重宜+小磯千尋+小西賢吾+アヒム・バイヤー+
本康宏史+山田孝子+ジェームス・ロバーソン
◆論考「人々は祭りに何を託してきたのか──「祭り」の意味にみる多様性と共通性」
山田 孝子
◆座談会Ⅱ「祭りに浮かび上がる民族性と地域性──崇敬・禁忌・願望・生業・技術」
大森重宜+小磯千尋+小西賢吾+本康宏史+
山田孝子+ジェームス・ロバーソン
◆論考「ガネーシャ祭礼の歴史にみる祭りの力──公共祭礼化がもたらした可能性」
小磯 千尋
◆論考「『百万石まつり』の祭神にみる加賀藩意識──藩祖利家の神格化と維新後の再生」
本康 宏史
◆座談会Ⅲ「祭りと地域アイデンティティの行方──コミュニティを維持する知恵と思想」
大森重宜+小磯千尋+小西賢吾+アヒム・バイヤー+
本康宏史+山田孝子+ジェームス・ロバーソン
◆論考「『あつまり』と『つながり』の場としての祭り──コミュニティの維持・再生につながる力」
小西 賢吾
◆論考「青柏祭曳山行事をつなぐ祭礼組織と曳行技法──日本最大の山車に共存する神聖性と遊戯性」
大森 重宜
前書きなど
世界のどの地域に出かけても同じような「もの」があふれ、文化の違いがなくなりつつあると感じる一方で、文化による差異を思い知らされ、異文化理解に当惑することも少なくありません。 比較文化学は、文化人類学のみならず、地域研究、宗教学、社会学、文学、言語学など、さまざまな視点からの比較によって、文化の相違と共通性とを明らかにする学際的な学問領域です。 比較文化学を学ぶことは、文化を相対化するまなざしを身につけ、他者(異文化)理解を深めることにつながります。 シリーズ「比較文化学への誘い」は、比較文化学の可能性を考え、その学びの世界へと誘う入門書です。
上記内容は本書刊行時のものです。