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学校と子ども、保護者をめぐる 多文化・多様性理解ハンドブック 第3版
第3版
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月1日
- 書店発売日
- 2022年2月28日
- 登録日
- 2022年2月3日
- 最終更新日
- 2025年3月28日
紹介
ある日学校に、外国につながる子どもがやってきた!
手続きは何からすればいい? コミュニケーションのコツは?
地域の学校へ、外国につながる子どもが転入学してくることは
グローバル化が進んだ昨今、決して珍しいことではなくなりました。
学校現場の先生、保護者、地域の方々が戸惑わずに受け入れられるよう、
基本的な知識と情報を詰め込んだ1冊です。
第3版では、資料編に記載されているURLすべてにQRコードをつけました。
目次
Ⅰ 外国につながる児童生徒とその保護者、その多様性を豊かさに
松永典子
Ⅱ グローバル化と日本の学校文化――説明の必要性
施 光恒
Ⅲ 多用な先生、多様な児童――文学に「学び」、文学で「遊ぶ」ヒント
波潟 剛
Ⅳ 外国人保護者が捉える日本の学校文化――相互理解と母語・母文化保持の観点から
S.M.D.T ランブクピティヤ
< 資料編>
1 クラス、学校に外国につながる児童生徒がやってきたら
2 役に立つリンク集・活用例
前書きなど
第3版出版にあたって
2020年2月の改訂版出版から早くも2年が経とうとしており、この間、コロナ感染症拡大という人類にとって大きな試練にどう立ち向かうのか、私たちは試されてきました。その中で、社会活動が大きく停滞・後退するだけでなく、行動にも制限が加わり、人との関係性の維持や構築が今まで以上に困難な時代になっています。学校では、子どもの成長や発達にとって大切なさまざまな行事や活動が制限を受け、子どもたちの学びにも大きな影響が出ました。特に、外国につながりのある子どもたちの存在は社会から、ますます見えづらくなっていることを感じます。
一方、日本政府の外国人受入政策に併せて施行された「日本語教育推進基本法」(2019年6月公布)から2年以上経ち、私が居住する地域の自治体でもさまざまな施策が進んでいます。たとえば、自治体主導の外国人施策推進会議日本語教育部会では、子どもの日本語教育に関わる現状と課題が共有され、ICTを活用した日本語教育も推進されています。また、自治体主導の地域日本語教室の開催、教育委員会による多文化・多様性理解を進める指導案づくり等、各自治体による具体的な動きがあちこちで見られることは大きな動きです。
ただし、子どもたち本人の将来に向けた自己実現をどのようにサポートしていくかはまだまだ課題として残されています。直接的コミュニケーションが困難なコロナ禍だからこそ、人と人をつなぎ、人と社会をつくる日本語教育や多文化理解教育の役割はますます大きくなっています。
第3版では、金木犀舎編集部のご尽力により、資料編のウェブサイトを参照しやすくなるよう、それぞれのURLに対応したQRコードが配置されました。本書が子どもの教育に関わる方々の参考書や教員養成用のテキスト等として、今後も微力ながらお役に立てることができれば幸いです。
2022年1月10日 執筆者を代表して
松永典子
版元から一言
初版の発行以来ずっと複数の短大でテキスト採用され、中学2年生の国語教科書でも紹介されている、多文化・多様性理解の入門書。
第3版では資料編にQRコードがついて、さらに使いやすくなりました!
- 旧版ISBN
-
9784909095053
上記内容は本書刊行時のものです。