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授業力を高める「受けの技術」
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年11月8日
- 書店発売日
- 2024年11月2日
- 登録日
- 2024年10月7日
- 最終更新日
- 2024年11月1日
紹介
将棋や囲碁、柔道や空手といった相手のある競技において、相手の「攻め」を受け止めるための技術=「受け」。
これを、授業に応用すれば、教師が子どもたちに対して行う発問や指示といった技術は「攻め」。子どもたちの発言に反応してその発言を生かし、それによって授業をさらに充実させるための技術が「受け」と捉えられます。
教師が用いる様々な授業技術を、「受けの技術」と「攻めの技術」という観点から授業上達の心得を説いた、新しい授業技術の解説書です。
授業名人・野口芳宏先生の子どもたちとのやりとりを材に取りながら、真似するだけでは上手くいかなかった授業成功の秘訣を、誰の目にも明らかとなるよう平易な語り口で紐解きます。
「受けの技術」一覧
[1]きっちり受ける… 1)板書 2)評価 3)束ね 4)訂正 5)説き聞かせ観 6)机間巡視 7)傾聴 8)間・沈黙・注視
[2]軽く受ける… 9)言い換え 10)確認 11)ユーモア 12)身振り手振り(ジェスチャー) 13)〇か×かと問う
[3]ハートで受ける… 14)共感 15)期待 16)感想 17)驚き 18)黙考
[4]攻めて受ける… 19)再発問 20)ゆさぶり 21)あおり 22)反問(問い返し)23)目標明示 24)挙手
目次
はじめに
序 そもそも授業をなぜ「攻め」と「受け」で考えるのか
一 授業を真似ても上手くいかないのはなぜか
二 「受けの技術」で授業力が高まるのはなぜか
三 「受けの技術」をどのように身に付け、高めるか
四 「受けの技術」の具体
1 きっちり受ける
2 軽く受ける
3 ハートで受ける
4 攻めて受ける
五 野口芳宏先生の授業に見る、達人の「受けの技術」
1 感情を込めて反応する、語る
2 随所で「間」を取る、十分に取る
3 束ね・言い換え
4 言語技術、学習習慣、人生観を示す
5 授業を急がない
おわりに
監修の言葉
版元から一言
教育書を何冊も読んで勉強し、これはと思う実践を追試してみたけれど、思うように進められず表面的な授業で終わった。こんな経験はありませんか? 「子どもが違うから」、「あの発言でシナリオが狂ってしまった」、そう考える前に「受け」の技術を磨いてみることをお勧めします。「受け」の技術とは、著者が野口芳宏先生の授業にあこがれ、この先生は何が違うのかと考えながら長年講座に通い続け、たどり着いた解です。本書では、ここまでやるか!というぐらい徹底的に「受け」の技術が分析され、例示されています。技の種類が整理できると身につけたいスキルが明確になり、習得のスピードがアップします。
「(野口)先生は、どのような子どもを相手にしても、すばらしい授業をされていました。」(〈はじめに〉より)
こんな授業名人を目指して!
「当意即妙」は「即座に機転をきかして、その場面、場合にぴったりかなった対応をすること」(『大修館四字熟語辞典』)とある。これは「受け」の頂上であり、それは授業人の頂上でもあろう。頂上を目指して登り合おう。(監修者 野口芳宏)
上記内容は本書刊行時のものです。