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老いて生きる覚悟 伯母の生きてきた道 私の生きる道 貝谷 アキ子(著) - 桜山社
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老いて生きる覚悟 伯母の生きてきた道 私の生きる道 (オイテイキルカクゴ オバノイキテキタミチ ワタシノイキルミチ)

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発行:桜山社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ19mm
重さ 300g
280ページ
並製
価格 1,700円+税
ISBN
978-4-908957-25-3   COPY
ISBN 13
9784908957253   COPY
ISBN 10h
4-908957-25-8   COPY
ISBN 10
4908957258   COPY
出版者記号
908957   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年6月5日
書店発売日
登録日
2023年3月27日
最終更新日
2023年6月12日
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書評掲載情報

2023-08-02 中日新聞  朝刊
2023-06-22 朝日新聞  朝刊
2023-06-01 クレヨンハウス通信  7月号
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紹介

96歳で生涯を閉じた伯母のアキ子を「生き方の手本」として尊敬していた61歳姪の京子。
生前伯母が書き残した文章をもとに、晩年ふたりで過ごした日々を回想し、"老い"と向き合って生きていこうとする姪自身の思いのたけを綴る。
『戦争と私』(貝谷 アキ子著)がきっかけで取材、放送されたドキュメンタリー番組「テレメンタリー『働いた。闘った。』(テレビ朝日系)が2022年度の「貧困ジャーナリズム賞」を受賞!

https://www.youtube.com/watch?v=zNcDWR2kab8&t=193s

目次

口絵 貝谷アキ子画

プロローグ 貝谷京子

第一章 戦争の時代を生きて
熱田神宮
上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
熱田祭り
メチャメチャ
和傘
回数券
鯔饅頭(いなまんじゅう)
防空演習
戦車
二人の若者
戦中戦後の弥次郎兵衛
背広族
写経
風立ちぬ
大津山丸(おおつさんまる)
勇敢なる水兵

◇「戦争の時代を生きて」京子の戯言

第二章 仕事の日々
私の昭和
厚生年金
倉庫業
女と男と私
資金繰り
高学歴
ヘップバーンカット
鹿鳴館
懐中時計
税金
枳(からたち)
秋の空

◇「仕事の日々」京子の戯言

第三章 家族と過ごした日々
秋立つ日によめる
春の歌
京都の鬼
節分
誕生日
南方録
遺産
小石川
初日の出
法事
ホームページ
言葉がほしい

◇「家族と過ごした日々」京子の戯言

第四章 観音崎ー遺族ではないけれどー
戦艦三笠
母港
観音崎ホテルにて
紙風船
観音崎へ
観音崎京急ホテルにて
赤福
メルキュールホテル横須賀にて

◇「観音崎ー遺族ではないけれどー」京子の戯言

第五章 ちょっとお出かけ
犬山ホテルにて
鶴舞公園(1)
鶴舞公園(2)
白鳥庭園
ランの館
東山公園一万歩コース
タオルケット
美容院にて
撮り鉄ちゃん
お片付け
初日の出
春霞
避暑
私の秋の夕暮れ

◇「ちょっとお出かけ」京子の戯言

第六章 我が家のお話

庭の花
山紫陽花
胡蝶蘭
朝の月
月と太陽
我が家の花事情

母の味
土鍋で炊く
ガスレンジ
黄色いゴム長
ケイタイ
パソコンが壊れた
マウス
緊急電話
インターネット

◇「我が家のお話」京子の戯言

第七章 一人暮らし
老人ホーム
七十五歳の挑戦
私の堪忍袋
小学校の男子同級生
後藤さんの幻影
ポーチドエッグ
人工気胸
昭和を生きる
首から上の病気
乳ガン
一宮市民病院にて
ガン擬き(がんもどき)
無言電話
ひな祭り
飛行機雲
グループホームに入居して
白鳥公園
朝の三階風景
おはじき遊び

◇「一人暮らし」京子の戯言

エピローグ 貝谷京子

前書きなど

帯よりーー
二〇二二年の秋、夏に比べると少し元気になった伯母を誘って鶴舞公園に出かけた。(中略)落ち葉の季節で、落ち葉を眺めながら、「死ぬ」ということについて聞いてみた。伯母は常々「長く生きすぎた、もう、早く死んだほうがいい」と言っていた。私は「そんなこと言っても、神様はそう簡単には死なせてくれないんだよ。コロナにかかって入院しても、生きて戻ってきたでしょう」と返し、でも私はいつ死んでもいいと思っているとこぼしたら、逆に「死をそう簡単に語ってはいかん」と嗜(たしな)められた。そして「誰も死ぬということは経験したことがない。死ぬのは怖い。死ということは恐れ多いものだ」と繰り返した。伯母が亡くなるちょうど一か月前のことだ。
(第五章「ちょっとお出かけ」京子の戯言より)

版元から一言

戦争の時代を生き、終戦後就職した会社で定年まで勤め上げた貝谷アキ子さん。令和4年、96歳で生涯を閉じました。伯母にあたるアキ子さんを「生き方の手本」として尊敬していた61歳姪の京子さんは、これから先、"老い"と向き合って生きていこうと覚悟をきめます。晩年ふたりで過ごした日々を回想し、生前アキ子さんが残した文章に京子さんが手記を寄せます。生死について立ち止まって考えてほしい一冊です。

著者プロフィール

貝谷 アキ子  (カイヤ アキコ)  (

名古屋市南区木ノ免町(現熱田区木之免町)生まれ。「熱田っ子」として育つ。名古屋女子商業学校(現市邨高等学校)卒業。20歳になる直前に終戦を迎える。高校卒業後、住友金属に勤めるが敗戦により解雇。昭和20年3月12日の空襲で焼け出され、母の実家があった一宮へ。一人暮らしを貫き、戦後就職した株式会社森吉倉庫で定年まで勤め上げる。平成28年、生まれ故郷である熱田区内のグループホームに移り住み、令和4年12月96歳の生涯を閉じる。著書に『戦争と私』(桜山社)。

貝谷 京子  (カイヤ キョウコ)  (

名古屋市熱田区出身。南山大学文学部人類学科卒業後、中学校教師、フリーライター、知的障害者施設支援員、日本語教師、外国人行政相談員などに携わる。平成の30年間、「Watakushiつうしん」なる自分勝手なニュースレターを友人知人に宛てて計150号送り続ける。オーストラリアの小学校での日本文化紹介活動(1989年~1990年)、アルゼンチンでのJICA日系社会短期シニアボランティア(2014年)活動を通しての異文化体験をもとに『オーストラリアだより』(近代文藝社)、『ポジティボ』(幻冬舎)を自費出版。

上記内容は本書刊行時のものです。