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漢方精神科指南 柴胡剤三略之巻 久永 明人(著/文) - あかし出版
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漢方精神科指南 柴胡剤三略之巻 (カンポウセイシンカシナン サイコザイサンリャクノマキ)

医学
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発行:あかし出版
A5判
160ページ
並製
価格 3,500円+税
ISBN
978-4-908740-17-6   COPY
ISBN 13
9784908740176   COPY
ISBN 10h
4-908740-17-8   COPY
ISBN 10
4908740178   COPY
出版者記号
908740   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2021年7月21日
最終更新日
2022年3月11日
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紹介

漢方精神科の開拓者である著者が,柴胡剤を用いた臨床戦略を指南する三略之巻。
・上略では,柴胡剤の方意を掘り下げ柴胡剤のイメージを確かにする。
・中略では,自験例にもとづいて症候や病態を細かに吟味する。
・下略では,指導症例の疑問点に対して懇切丁寧に回答する。
・漢方診療の中での精神療法の実践についても具体的に詳述する。
柴胡剤の使い熟しから柴胡剤の指導法まで,柴胡剤を知り尽くすための柴胡剤づくしのモノグラフ。
※一部、「柴胡剤の使い熟し」(弊社発行・同作者)と重複する内容が含まれます。

目次

はしがき

上略 柴胡剤を学ぶ 
 肝の病態と柴胡剤 
  1 精神症状と肝
  2 柴胡剤とは
  3 柴胡剤の鑑別 
  4 柴胡剤の投与の実際と精神療法
  5 柴胡剤による副作用の管理
  6 柴胡剤と抑肝散の証の相違と精神症状から見た対比
  7 四逆散の位置づけ
 6つの柴胡剤の証を再考する 
  1 胸脇苦満の意味するところ
  コラム 期門穴(LV14)とその部位
  2 柴胡桂枝乾姜湯 
  3 柴胡桂枝湯
  4 小柴胡湯
  5 四逆散
  6 柴胡加竜骨牡蛎湯
  7 大柴胡湯

中略 柴胡剤を使い熟す 
 症例1 柴胡桂枝乾姜湯証の典型症例 
 症例2 柴胡桂枝乾姜湯証の非典型症例
 症例3 柴胡桂枝乾姜湯証と誤診した症例
 症例4 補中益気湯が奏効せず柴胡桂枝乾姜湯が奏効した症例
 症例5 柴胡加竜骨牡蛎湯の証とその鑑別
 症例6 桂枝茯苓丸証からの転変で柴胡加竜骨牡蛎湯去大黄の証を呈した症例
 症例7 鑑別に苦慮した柴胡加竜骨牡蛎湯証の症例
 症例8 微熱があり大柴胡湯去大黄を処方した症例
 症例9 四逆散が奏効した症例

下略 柴胡剤を伝授する 
 指導症例1 下略の構成
 指導症例2 常習便秘で大柴胡湯証と考えられた心身症の20代前半の女性
 指導症例3 陰陽と大黄の必要性がポイントであった柴胡加竜骨牡蛎湯証の50代前半の女性
 指導症例4 柴胡加竜骨牡蛎湯証を呈した抑うつ神経症の20代後半の女性
 コラム 内因性うつ病に対して漢方薬単独での薬物療法を行ってよいか?
 指導症例5 柴胡加竜骨牡蛎湯証と思われた抑うつ神経症の50代前半の女性
 指導症例6 過緊張状態で便秘があり柴胡加竜骨牡蛎湯証と思われた40代後半の女性
 指導症例7 パニック障害に伴う不眠に柴胡加竜骨牡蛎湯を処方した40代前半の男性
 コラム 疾病教育としての精神療法の重要性
 指導症例8 育児ストレスによる適応障害に伴う抑うつに柴胡加竜骨牡蛎湯が奏効した40代前半の女性
 指導症例9 柴胡加竜骨牡蛎湯を投与して支持的に診た適応障害の70代前半の女性
 指導症例10 柴胡加竜骨牡蛎湯を既に服用していて証がわかりづらかった20代後半の女性
 指導症例11 パニック障害と診断され冷えも顕著であった柴胡加竜骨牡蛎湯証の30代後半の女性
 指導症例12 不眠や不安に柴胡加竜骨牡蛎湯と半夏厚朴湯の併用が奏効した40代後半の女性
 コラム 漢方エキス製剤の併用は「合方」ではない
 指導症例13 柴胡加竜骨牡蛎湯と半夏厚朴湯の併用が奏効したいわゆる「ヒステリー」の40代前半の女性
 指導症例14 病識と治療意欲が乏しかった四逆散証の30代前半の女性
 指導症例15 柴胡桂枝湯から治療を開始したストレス障害の40代後半の男性
 指導症例16 発作性頭痛と嘔気を呈し柴胡桂枝湯証と考えられた50代前半の女性
 指導症例17 発汗と予期不安があって柴胡桂枝湯を投与した50代前半の女性
 指導症例18 神経症でつかみどころがなかった柴胡桂枝乾姜湯証の40代後半の女性
 指導症例19 当帰四逆加呉茱萸生姜湯証の併病もあると解釈された柴胡桂枝湯証の40代前半の女性

あとがき

著者プロフィール

久永 明人  (ヒサナガ アキト)  (著/文

【略歴】1966年,兵庫県神戸市の生まれ。1995年,富山医科薬科大学(現・富山大学)医学部医学科卒業。同附属病院神経科精神科で研修中より,寺澤捷年前教授に師事し和漢診療学を学ぶ。1997年,医療法人社団和敬会谷野呉山病院(富山県富山市)勤務。1999年,富山赤十字病院精神科部勤務。2000年,医療法人社団明寿会ふるさと病院(富山県氷見市)院長。2006年,弘前大学医学部医学科老年科学講座助手。2007年,医療法人サンメディコ下田クリニック(青森県弘前市)勤務。2008年,千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座助教。2009年,筑波大学大学院人間総合科学研究科講師。2011年,筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学講師(改組による所属変更)。2013年,医療法人社団ひのき会証クリニック併設和漢診療研究所所長(現任)。2016年,ホスピタル坂東精神科(同年9月より2018年3月まで同院副院長)。現在に至る。

【資格】日本東洋医学会専門医・指導医,精神保健指定医,日本精神神経学会専門医・指導医,日本睡眠学会専門医,日本老年精神医学会専門医・指導医,日本認知症学会専門医・指導医,精神科臨床研修指導医,認知症サポート医

【学会活動】日本東洋医学会常務理事,日本老年精神医学会評議員

【著書(分担執筆)】「うつ状態」・「不眠」:寺澤捷年(編集)『高齢者のための和漢診療学』(医学書院),「漢方薬」:朝田隆・木之下徹(編集)『認知症の薬物療法』(新興医学出版社),「昼夜逆転患者のケア」:山口徹・北原光夫・福井次矢(総編集)『今日の治療指針2013年版』(医学書院),「F06 脳損傷,脳機能不全および身体疾患による他の精神障害」:中根允文・山内俊雄(監修)『ICD-10 精神科診断ガイドブック』(中山書店)など多数

上記内容は本書刊行時のものです。