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在庫あり
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取引取次:
ト・日 書店
直接取引:なし
「日本的なるもの」の思想史
戦争の時代における個人
A5判
266ページ
上製
定価
5,400円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年5月30日
- 書店発売日
- 2023年6月6日
- 登録日
- 2023年3月30日
- 最終更新日
- 2023年6月6日
紹介
日本とは何か。かつて、この命題を身もだえしながら思索した人たちがいた。「日本的などというものは虚妄だ」という言説に、詩人・萩原朔太郎は、自分にとって「日本的なるもの」があることは、その「自我」の存在と同じほどに「確信できる事実」だと反論し、自らが個我であることの否定しえぬ実感に賭けていった。この困難な命題を、一部の国民国家論のように「日本とは、国家イデオロギーが生み出した幻想にすぎない」と切り捨てて済ませることはできない。萩原をふくめ、文学者・科学者・アナキストなど5人の知性が求めた「日本的なるもの」というものを読みとき、思想史の新しい地平を拓く。
目次
はじめに
第一章 イデーとしての日本――萩原朔太郎――
第二章 イロニーと日本――保田與重郎――
第三章 科学と「日本精神」――古屋芳雄――
第四章 ニヒリズムと「日本主義」――辻潤――
第五章 「愛国心」とは何か――石川三四郎――
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。