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在庫あり
取引情報
取引取次:
ト 書店
JRC|八木
直接取引:
なし
戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会
売買春・恋愛の近現代史
A5
326ページ
上製
定価
5,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年12月30日
- 書店発売日
- 2022年12月30日
- 登録日
- 2022年11月1日
- 最終更新日
- 2022年12月20日
書評掲載情報
2023-03-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤野裕子(早稲田大学教授・日本近現代史) |
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紹介
近代日本の性風俗産業は、時代の潮流と共に多様に変化し新しいものが次々と生み出されていった。特に一九二〇年代以降、大衆化する社会のなかで、公娼制度のもとにあった遊廓などの娼妓から私娼である酌婦やカフェーの女給などへと、その産業の担い手たちは大きく変化していく。本書は、戦前の風俗や売買春に関する意識を問いつつ、公娼制度や廃娼運動中心の研究を超えてその構造を明らかにしていき、さらに男性側の心理も考察。それらから現代社会における売買春や性風俗をめぐる「常識」や前提を問い直し、再考していく。
目次
序章 近代日本における私娼・性風俗研究の可能性
第1部 大正期の私娼と〈準公娼制度〉への編入
第1章 大正芸妓の売買春と黙認問題
第2章 東京二大銘酒屋街形成と「私娼撲滅」の挫折
補論① 戦前期の全国芸妓屋同盟会の設立と拡大
第2部 身売り問題と花柳界遊びにみる〈準公娼制度〉の限界
第3章 身売りと都市売買春産業がかかえる問題
第4章 花柳界がうみだす花柳界弱者と廃娼論
補論② 大正期の「恋愛」論における「個」と人格
第3部 「エロ・グロ・ナンセンス」時代の到来
第5章 一九三〇年代のカフェーの性風俗化による「女郎屋ハカイ」
第6章 カフェーにおける性の「大衆」化が示すもの
第7章 ダンスホール閉鎖問題にみる戦時の性風俗・「自由恋愛」のゆくえ
終章 売買春・性風俗を変容させるもの
上記内容は本書刊行時のものです。