版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
浮きて流るる 小鳥書房店主日記2021年3月~2022年6月 落合加依子(著) - 小鳥書房
.
詳細画像 0 詳細画像 1 詳細画像 2 詳細画像 3
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次: 弘正堂
直接取引:あり

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

浮きて流るる 小鳥書房店主日記2021年3月~2022年6月 (ウキテナガルル コトリショボウテンシュニッキニセンニジュウイチネンサンガツニセンニジュウニネンロクガツ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:小鳥書房
B6変形判
縦174mm 横122mm
286ページ
雁垂れ表紙
価格 1,273円+税
ISBN
978-4-908582-10-3   COPY
ISBN 13
9784908582103   COPY
ISBN 10h
4-908582-10-6   COPY
ISBN 10
4908582106   COPY
出版者記号
908582   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月3日
書店発売日
登録日
2022年11月2日
最終更新日
2022年12月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

東京郊外・谷保の古い商店街の一角にある小さな出版社兼本屋の女性店主が綴る切実な日々。離婚、家族の病気、本屋の苦難…いいこともよくないことも心の動くままに書き連ねた1年半分の日記を前半に、後半には「日記とはなにか」をテーマにした5名の寄稿文を掲載。

寄稿=
遠藤由実子(小説家)
太田靖久(小説家・ODD ZINE主宰)
3月クララ(文芸ユニット「るるるるん」)
佐藤友理(ZINE「まどをあける」主宰)
柳沼雄太(書肆 海と夕焼 店主)

目次

店主の週日記
 2021年3月
 2021年4月
 2021年5月
 2021年10月
 2021年11月
 2022年1月
 2022年2月
 2022年3月
 2022年4月
 2022年5月
 2022年6月
 2022年7月

寄稿
 「 それぞれの日付のかよちゃん」、 あるいは分裂した「かよちゃんたち」へ。 遠藤由実子
 贋作 小鳥書房店主・落合加依子日記(抜粋) 太田靖久
 裸身 3月クララ
​​ 日記をひらく 佐藤友理
​​ 「過ぎ去った日常」の劈開 ――「店主の週日記」の時間とドラマツルギー―― 柳沼雄太

あとがき

前書きなど

 『浮きて流るる』と名づけたこの本は、わたしが小鳥書房店主としてnoteで書いていた「店主の週日記」の2021年3月~5月、10~11月、2022年1~6月分をまとめたものです。日ごとの文字量は多くないのに思いがけず厚い本になってしまって、ちょっとびっくりしています。ゆらゆら書いた短い雑記もまとまればそれなりの厚みになる。ひとの一生も別におおげさなものではなくて、ただそんな感じなのかもしれません。

書いた日記を読み返すと、わたしの日常は対話の中でうねるようにして流れているんだなあ、と気づかされます。対話によってさざれなみが立ったり、揺れていた水面が凪いだり。時折おおきく波紋が広がるのも泡立つのも、たいていだれかのことを考えるときだったりするので、日記にも自然と名前がたくさん出てきます。ひととの関係は曖昧で、とらえどころなく海月のように漂うからこそ、その輪郭にわたしはわたしの目線から触れてみたかったのだと思います。

いいことも、よくないことも。たえまなく立ち現れるできごとに対して、ちゃんと今日も心が動くことをうれしく思いながら、毎晩、布団にもぐる前に日記を書いています。堂々とお見せできるほどかっこよくも洗練されてもいないこんな日常ですが、日記をとおして、遠くて近いだれかと声のない会話をかわすことができたなら。
(はじめに)

著者プロフィール

落合加依子  (オチアイカヨコ)  (

名古屋市に生まれる。大学卒業後、童話作家になりたくて上京し、専門学校に入学するも学校があわずに一年で退学。児童書の編集プロダクションにひろってもらったことがきっかけで編集者という仕事の魅力に取り憑かれ、だれかの思いに伴走することを自分の生き方だと決める。セブン&アイ出版に転職して働いていた二〇一五年、地域に開いたシェアハウス「コトナハウス」と、ひとり出版社「小鳥書房」を東京・国立市谷保のダイヤ街商店街に立ち上げる。二〇一九年、町のひとたちに恩返しをしたくて小鳥書房の本屋を開店。結婚したり離婚したり、嬉しかったり落ち込んだりしながら、町とともにある暮らしと仕事を大満喫している。

上記内容は本書刊行時のものです。