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ふたりは同時に親になる
産後の「ずれ」の処方箋
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年12月
- 書店発売日
- 2017年12月14日
- 登録日
- 2017年10月31日
- 最終更新日
- 2022年1月6日
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2019-02-14 |
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紹介
「ふたりで笑っていっしょに楽しく育児をしたい」そう思っていたはずの2人は、なぜ出産を機に「ずれ」はじめてしまうのか……。終わることなき保活やワンオペ育児に忙殺される「あきらめママ」と、そんなママの理解不能な不機嫌さに思わず「無関心をよそおうパパ」の心のからくりを解き明かす1冊。地道なワークショップを通じて多くの新米パパ・ママの悩みに寄り添ってきた著者が送る、「ふたりで同時に親になる」ための心がまえとは。
目次
はじめに
【第1章】育児の現場、イメージと違う!
あったかファミリー像は幻影だった
●オムツのCMは噓だった
●愛情が深まると思っていたのに
●まさかパパにイライラするなんて!
トゲトゲシーンを生む5つのスイッチ
●不機嫌スイッチON
●怒りスイッチON
●指示出しスイッチON
●無言スイッチON
●規制スイッチON
ちょっと怖い数字
●マタニティブルーズと産後うつ病
●愛情とねぎらいの心はどこへ
【第2章】産後のママのリアル
ママの暗い顔は「心の問題」ではない!
●「明るく楽しく」できないのはママのせいじゃない
●180度級の環境変化が一気に押し寄せる
[環境変化1]時間編~自分の時間がゼロになる
●徹底的に細分化される時間
●段取りしないとトイレにも行けない
●切れ目も、終わりも、メリハリもない
●高級食材を迷惑に感じるなんて
[環境変化2]身体編~予想外のダメージが連続
●「病気じゃない」って誰が言ったの?
●出産は大怪我のようなもの
●授乳がこんなに大変だったなんて
●過酷な睡眠不足はブラック残業以上
[環境変化3]社会編~急な配置転換で適応不能
●主人公からサブキャラへ
●ママカテゴリーという未知の階層構造
●外出できない&話し相手がいない
●突然人生の軌道修正を迫られたら?
●無収入の不安と立場の低下
●仕事とは異質のスキルセット
[環境変化4]精神編~高プレッシャーにつぶれそう
●新入社員がいきなり社長に!?
●命を預かる重さ
●ホルモンバランスは変化するけれど
環境の大激変はストレスの大量発生源
●ライフイベントでストレス点数を計ると
●職場のストレスチェックを育児で試すと
●ハッピーなイメージで包み込まないで
●そのバージョンアップは今必要?
【第3章】パパのリアル、パパの事情
パパは育児現場に出てきたけれど
●ナチュラルパパが増えてきた
●「イクメン」はすでに微妙なキーワード
[ない現実1]時間がない~育児どころじゃない?
●パパの育児休業取得の実態
●その育休は誰のため?
●なぜ日本人男性だけ家事時間が少ないのか
[ない現実2]必要ない~パパの優先順位のつけ方
●育児休業を取らない理由
●仕事への責任感が強すぎる!!
●根強い「やっぱり女性の仕事でしょ?」
[ない現実3]しかたない~厳しい現実と流される空気
●収入を得る責任は放棄できない
●周りの視線が重い
●ささやかなパタハラがあふれている
●「仕事だからしかたない」が生む不機嫌
家庭の戦力になるために~職場のストレス対策を家庭に応用
●ママは弱っている同僚だと思って
●同僚をケアする「傾聴」と過重労働対策を
●個人のせいではなく組織の問題だと考えて
【第4章】ふたりは同時に親になる①育児初年度の「傾向と対策」
[傾向1]ママのイライラフェーズ~なんで気づかないの?
●パパの心はハートのまま?
●ママからの警報がパパには聞こえない
●「孤独感」から「不信感」そして「嫌悪感」へ
[傾向2]ママの怒りフェーズ~強烈なアンフェア感
●パパの日常が特権階級レベルに見える
●ふたりの子どものことなのに
[対策1]1年目に定着させたいマインドセット
●初心者同士で仲間になる~欲しいのは応援じゃない
●業務量を適正見積もり~「ひとりじゃ無理」を認める
●心はアウトソーシングしないで~頼りたいのは「パパ」
[対策2]パパの小さな一歩がママを救う
●「関係ない」からの脱却
●「手伝おうか?」はNG! ソリューション提案へ
●「痛み分け」の発想で本気が伝わる
●パパの育休は「落とし穴」に気をつけて
●赤ちゃん「を」パパ「に」慣らす最強サポート
チームの共感力をアップするために
●ワンオペ体験で高める育児・家事への想像力
●家事の担当は「スポット型」から「プロジェクト型」へ
【第5章】ふたりは同時に親になる②自分たちのスタイル構築
ママの「環境対策」をふたりで検討
●重要なのは優先順位
●産前・産後シートで「つらさポイント」を見つける
●ポジティブ面とパパの変化にも注目
協業ならではの3つの壁
●パパがやるとママに怒られる! の謎
●ママが手を抜いても楽にならない! の怪
●無限に足し算しすぎ! の計算ミス
ふたりの親イメージをチェック
●「男は仕事、女は家庭」についてどう思う?
●パパの役割ってどんなこと?
●ずれているからダメなわけではない
好バランス夫婦の秘訣は?~4つの事例から
●[ケース1] 「専業」ママ&「激務型」パパ~互いのプロ意識を認め合う
●[ケース2] 「ゆる働き」ママ&「仕事中心」パパ~経済格差で崩れたバランスを解消
●[ケース3] 「フリーランス」ママ&「自営業」パパ~小さな接点を積み重ねる
●[ケース4] 「フルタイム」の共働き~こだわりのないフラットさが心地いい
自分たちらしいスタイルを作るために
●夫婦ふたりの「心の並走感」
●自分の役割、相手の役割への高い「納得感」
●変化を受け入れ、乗りこなす「柔軟性」
●ふたりで変われば世界は近づく
おわりに
参考資料
前書きなど
この本は、まず第一に、パパたちにママの産後のリアルをどうしたら伝えられるだろう、どうしたら危機感を持って受け止めてもらえるだろう、ということを考え抜いて作りました。もしかするとパパには少し重く、時にはうるさい! と感じるところもあるかもしれませんが、パパを責めているわけではなく、ママの不機嫌のカラクリやしんどさの理由を知って、アプローチを変えるヒントにして欲しいという思いで綴っています。
そして、ワークショップや個別のインタビューから得た生の声、各種統計や社会調査のデータを交えて、ママ自身も変われたらいいこと、子育てスタート期のパパの原則、パパとママの好バランスの法則など、夫婦ふたりの間のずれを補正するための材料を提示しています。
パパとママのどちらが読んでも共感できる場所もあれば、ちょっとチクリと痛みを感じるところもあるかもしれません。ぜひ、ふたりで読んで、「ふたりで同時に親になる」ツールとして利用してください。(「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。