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vanitas 蘆田 裕史(編) - アダチプレス
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vanitas (ヴァニタス) 巻次:No. 005

芸術
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四六変形判
縦188mm 横118mm 厚さ15mm
176ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-908251-06-1   COPY
ISBN 13
9784908251061   COPY
ISBN 10h
4-908251-06-1   COPY
ISBN 10
4908251061   COPY
出版者記号
908251   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年3月
書店発売日
登録日
2016年9月6日
最終更新日
2024年2月24日
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目次

foreword

特集 ファッション・デザイン・アート
・introduction
・interview 小野智海/藤田貴大/福原志保
・paper
利根川由奈 20世紀のモードとアートにおける時間と作家性――1980年代以降の展覧会を手がかりに
高橋洋介 バイオファッションにおける半生命的素材の諸問題
川崎和也 バイオファッションデザインの探求[1]――技術と衣服のあいだを調停する思索的ファッションデザインは可能か

難波阿丹 ユニクロのAir-Rhythm――インターフェイシングと触覚的価値の再創出(公募)
井上一紀 アンリアレイジとモダニズムへの1度目の遡行(公募)

international perspective
・研究機関紹介 ストックホルム大学ファッション研究センター
・展覧会紹介 ファッションの未来は今/ドリス・ヴァン・ノッテン/ファッションとアート:1960年~1990年/イヴ・サン=ローラン
・書籍紹介 ゼロ・ウェイスト・ファッションデザイン/ファッションとテクノロジー/ファッションを展示すること/ザ・ベルジャンズ
・海外研究者紹介 ヨハネス・レポネン(『アドレス』)

critical essay
上別府往輝 クリストバル・バレンシアガ論考
中西雄祐 「台東デザイナーズビレッジ」から考えるファッションデザイナーの支援のあり方

afterword

前書きなど

「introduction」より

 「『ファッションはアートなのか』という、半ば不毛な問いはいつまで立てられ続けるのだろうか」。そのような疑問が今号の特集「ファッション・デザイン・アート」の出発点にあります。アートを広く芸術の意味で捉え、そのサブカテゴリーに絵画や彫刻、デザインや映画、マンガや工芸などを位置付けるのであれば、もちろんファッションもそのサブカテゴリーのひとつとなるでしょう。しかしながら、アートを狭義の――絵画や彫刻などの――ファインアートと理解するのならば、それとファッションは違うものであることは言わずもがなでしょう。
 とはいえ、ファッションとファインアートもまったくの無関係というわけではありません。欧米では、20世紀におけるファッションとファインアートの関係を検証するような展覧会が少なからず開催されているように、互いに目配せをしてきたともいえます。一方で、ファッション――正確に言えばファッションデザイン――はデザインの一分野でもあります。ただし、産業のあり方やビジネスの慣習など、他のデザインの領域と異なる点が多いことも事実でしょう。
 今号では、ファッション・デザイン・アートがそれぞれ独立したジャンルであることを前提としながらも、現在において各分野がどのような関係を結びつつあるのか、多様な側面からの検証を試みます。インタビューでは、東京藝大で美学を学んだファッションデザイナーの小野智海氏、ファッションデザイナーやスタイリストとのコラボレーションも多い演劇作家の藤田貴大氏、Googleの「プロジェクト・ジャカード」の開発にも携わるデザイナー/アーティストの福原志保氏の三者に話を聞いています。論文では、先述のファッションとアートをめぐる展覧会の意義を明らかにする利根川由奈氏、バイオファッションという新しい動向を探る高橋洋介・川崎和也両氏のテクストを掲載しています。その他、書籍紹介や展覧会紹介などでも本特集と共鳴するテーマを忍ばせています。
 本誌は編者の見解を押しつけたり、明確な答えを提供したりすることは目指しておりません。読者諸氏が自身の見解を持つきっかけを提供すること、それさえできていれば私たちの目標は達成されたと言えるでしょう。本誌がファッション・デザイン・アートをめぐる思考を深める契機になることを願います。

著者プロフィール

蘆田 裕史  (アシダ ヒロシ)  (

1978年、京都生まれ。京都大学大学院博士課程研究指導認定退学。国立国際美術館、京都服飾文化研究財団などを経て京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師。共著に『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、『ファッションは語りはじめた』(フィルムアート社、2011年)『A REAL UN REAL AGE』(パルコ出版、2012年)、『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、共訳に『無機的なもののセックス・アピール』(平凡社、12年)など。ファッションのギャラリー「gallery110」、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。

水野 大二郎  (ミズノ ダイジロウ)  (

1979年、東京生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。芸術博士(ファッションデザイン)。慶應義塾大学環境情報学部准教授。京都造形芸術大学 ウルトラファクトリー・クリティカルデザインラボ ディレクター、DESIGNEAST実行委員、Inclusive Design Now実行委員、FabLab Japanメンバー。共著に『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版社、2013年)、『x‐DESIGN』(慶應義塾大学出版会 (2013年)、『FABに何が可能か』(フィルムアート社、2013年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014年)など。多岐に渡り社会とデザインを架橋する実践的研究に従事している。

上記内容は本書刊行時のものです。