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アートの潜勢力 岡田 温司(著) - 共和国
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アートの潜勢力 (アートノセンセイリョク)

芸術
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発行:共和国
四六変形判
縦189mm 横126mm 厚さ17mm
重さ 350g
280ページ
上製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-907986-94-0   COPY
ISBN 13
9784907986940   COPY
ISBN 10h
4-907986-94-7   COPY
ISBN 10
4907986947   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年5月30日
書店発売日
登録日
2024年5月17日
最終更新日
2024年6月7日
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書評掲載情報

2024-09-25 アートコレクターズ  2024年NO.187
2024-08-23 週刊読書人  2024年8月23日号
評者: 粟田大輔(美術批評)
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紹介

五感を挑発し、人間だけに可能なアートの謎と魅力。
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岡﨑乾二郎にとってのアートとは?
なぜモディリアーニの描く肖像画は目が塗りつぶされているのか? 
退廃の美を描くエゴン・シーレと神との関係は? 
スマホは人間の感性をどう変容させるのか?
そもそも美術作品は修復保存される必要があるのか?
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パウル・クレー、パゾリーニから山中現をはじめとする国内外の作品まで、著者の美術批評を1冊に集成。「モダニズム」「アナクロニー」「アントロポセン(人新世)」を切り口に、近現代アートの入門書として、また精緻な批評としても読むことができる、出色のエッセイ集。
カラーを含む図版も多数収録。

目次

まえがき、あるいは出発としての花田清輝と林達夫

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I 開かれとしてのモダニズム
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岡﨑乾二郎という「謎」
影・窓・痕跡──山中現の版画の世界
仮面の戯れ──柄澤齊の肖像画
「気配」と「たたずまい」──小林且典への手紙
パウル・クレー、あるいは「中間領域」の思索と創作
受肉するシーレ

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II  アナクロニーとしての批評
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ボローニャのヤヌスたち──ロンギ、モランディ、パゾリーニ
ケネス・クラーク再訪──『名画とは何か』の文庫化に寄せて
アルテ・ポーヴェラの先見性
「気分」の肖像画──モディリアーニの人物たち
スマホ人間どこに行く!?

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III  アントロポセン下のアート
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女性アーティストとしての自然──エルンスト・ヘッケルにおける「芸術衝動」
山口啓介、あるいは根源のアート
作品のなか/としての時間──ゴンザレス゠トレス、井田照一、ロマン・オパルカ
芸術・免疫・例外状態
記憶と忘却のあいだ──現代美術の保存と修復をめぐって
 
あとがき

前書きなど

《〔……〕アリストテレスを独自に読み替えるアガンベンによれば、この古代スタゲイロスの哲学者において、「~できるようになる」という通常の意味で「現勢力」に移行する「潜勢力」とは別に、「~しないことができる」という意味での「非の潜勢力(ア‐デュナミア)」が想定されている、という。「~しないことができる」、この「欠如」と真剣に付き合うことができるのは、実のところ人間だけである。つまるところ人間とは、「非の潜勢力」が可能な動物である。岡﨑の作品には、つねにどこかにこの「欠如」――現勢力の宙吊り――が潜んでいて、それこそがわたしたちをつかまえて離さないのではないだろうか。》
――「岡﨑乾二郎という「謎」」より

著者プロフィール

岡田 温司  (オカダ アツシ)  (

1954年、広島県に生まれる。2020年、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を退職。現在は、京都大学名誉教授、京都精華大学特任教授。専攻は、西洋美術史。
 著書に、『キリストと性』(岩波新書、2023)、『反戦と西洋美術』(ちくま新書、2023)、『ネオレアリズモ──イタリアの戦後と映画』(みすず書房、2022)、『フロイトのイタリア──旅・芸術・精神分析』(人文書院、2008、読売文学賞)、『モランディとその時代』(人文書院、2003、吉田秀和賞)など多数、
 訳書に、ジョルジョ・アガンベン『創造とアナーキー──資本主義宗教の時代における作品』(共訳、月曜社、2022)、同『王国と楽園』(共訳、平凡社、2021)など多数がある。

上記内容は本書刊行時のものです。