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若者たちのBC級戦犯裁判 さまよう責任と埋もれた無念 野見山 剛(著) - dZERO
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若者たちのBC級戦犯裁判 さまよう責任と埋もれた無念 (ワカモノタチノビーシーキュウセンパンサイバン サマヨウセキニントウモレタムネン)

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発行:dZERO
四六判
288ページ
並製
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-907623-52-4   COPY
ISBN 13
9784907623524   COPY
ISBN 10h
4-907623-52-6   COPY
ISBN 10
4907623526   COPY
出版者記号
907623   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年6月9日
書店発売日
登録日
2022年5月9日
最終更新日
2022年6月19日
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書評掲載情報

2022-08-21 読売新聞  朝刊
評者: 宮部みゆき(作家)
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紹介

1982年生まれの著者は、祖父の兵籍簿を読んだことを発端として、太平洋戦争の「埋もれた記録」に着目する。

横浜支局への配属を機に、横浜で開かれた国内唯一のBC級戦犯裁判(横浜裁判)の調査を開始。日本側資料の「黒塗り」に悪戦苦闘しながらも、米軍公開の裁判記録や巣鴨プリズン文書を収集、2年以上かけて解読・取材に取り組む。

戦争犯罪で死刑となった20~30代の元日本兵。彼らはなぜ処刑されたのか。

米軍資料から掘り起こした膨大な裁判記録が示すのは、不毛な戦争と命令によって未来を破壊された若者の姿だった。

書き下ろし処女作。

目次

序 章 消えゆく記憶、消えない記録
第一章 捕虜虐待事件の真相と過酷な運命
第二章 陸軍刑務所の米兵焼死と五人の被告
第三章 ニューギニアの米兵斬首と悲劇の連鎖
第四章 昭和史の謎、戦犯の遺骨の行方
第五章 今につながる「個人の滅却」と「機械視」
第六章 黒塗りの戦犯裁判記録を追いかけて

前書きなど

法廷は死刑判決の嵐だった。五十一人が戦争犯罪人として刑場の露と消えた。そのうち約七割に当たる三十六人は、私と変わらない二十代や三十代だった。

平成の終わりに、財務省近畿財務局の職員が上からの指示で決裁文書の改竄を強要され、苦悩の末に自殺したように、官庁や企業などの組織で事実の改竄や捏造、不祥事の隠蔽、過労死、自殺、ハラスメントといった事象は絶えることがない。

責任が現場や末端の個人に押し付けられる構図も繰り返されることだろう。もしかすると、横浜裁判(BC級戦犯裁判)は日本社会のありようを映し出す教訓の宝庫かもしれない。

無名の若者たちは戦争の時代に旧日本軍という組織の中でどのように生き、なぜ戦争犯罪人とされて命を絶たれていったのか。 私は裁判記録に眠る事実や秘話を追い求め、国会図書館、国立公文書館、外務省外交史料館を巡り、事件が起きた現場へと向かった。

著者プロフィール

野見山 剛  (ノミヤマ タケシ)  (

共同通信社記者。1982年、福岡県北九州市に生まれる。筑波大学国際総合学類卒業後、共同通信社入社。立川分室、静岡支局、宮崎支局、福岡支社編集部を経て2013年から政治部へ。2019年から横浜支局配属となり、「BC級戦犯裁判」(横浜裁判)の取材を開始する。2021年、昭和史の謎の一つだったA級戦犯の遺骨の行方をスクープ。「A級戦犯 太平洋に散骨 米軍将校『私がまいた』」として記事が配信された。

上記内容は本書刊行時のものです。