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ブラジルの光、家族の風景 大原 治雄(著) - サウダージ・ブックス
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ブラジルの光、家族の風景 (ブラジルノヒカリ カゾクノフウケイ) 大原治雄写真集 (オオハラハルオシャシンシュウ)

芸術
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B5判
176ページ
並製
定価 2,900円+税
ISBN
978-4-907473-07-5   COPY
ISBN 13
9784907473075   COPY
ISBN 10h
4-907473-07-9   COPY
ISBN 10
4907473079   COPY
出版者記号
907473   COPY
Cコード
C0072  
0:一般 0:単行本 72:写真・工芸
出版社在庫情報
絶版
初版年月日
2016年4月
書店発売日
登録日
2016年3月4日
最終更新日
2023年12月21日
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書評掲載情報

2016-07-03 朝日新聞  朝刊
評者: 五十嵐太郎(建築批評家、東北大学教授)
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重版情報

2刷 出来予定日: 2016-07-09
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NHK日曜美術館「大地が育てた写真 ブラジル移民 大原治雄」で紹介され、大きな反響を呼んでいる感動の写真集です。アートや写真のファン以外にも幅広い読者から共感の声が届いています。

紹介

知られざる、ブラジル移民のアマチュア写真家・大原治雄(1909-1999年)。その写真に記憶されているのは、愛おしく宝物のような日々。カメラを手にしてはじめて撮影した、妻の面影―。
2016年、高知県立美術館・伊丹市立美術館・清里フォトアートミュージアムで「大原治雄写真展―ブラジルの光、家族の風景」開催。ブラジル屈指の写真史料アーカイヴズであるモレイラ・サーレス財団に作品が収蔵されている唯一の日本人作家、"Haruo Ohara"。その貴重なモノクロ写真180点を収録した、日本ではじめての写真集。

「大原にとって写真は、人々から彼に向けて預けられた人生に、責任を持って尊厳と美を与える行為にほかならなかった」
―今福龍太(批評家・人類学者)「解説『 瞬間の歴史』を証す人」

目次

「記録」と「記憶」―大原治雄のアルバムに思う 影山千夏
モレイラ・サーレス財団における大原治雄の写真作品 セルジオ・ブルジ
1. 移住地
2. コンポジション
3. 子どもたち
4. 家族
解説 「瞬間の歴史」を証す人 今福龍太
年譜

前書きなど

 この写真集は、ブラジル開拓農民の、一つの家族の記録である。「アマチュアの農民写真家」、この表現が適切かどうかわからないが、彼は農業に従事しながら、その合間にブラジルの大地や農民たちを写した。ブラジルで高く評価され、重要な写真家の一人として位置づけられる大原治雄(1909–1999年)。その存在を、私たちはまだほとんど知らない。2008 年、日本人のブラジル移民100 周年の記念の年には、ブラジル・サンパウロで大きな展示が行われ、以後ブラジル国内各地を巡回し、延べ10 万人以上の来場者があったというが、日本で紹介されることはなかった。
 その後、縁あって、展覧会にあわせてブラジルで出版された大原治雄の写真集が送られてきた。ポルトガル語で書かれたテキストは、にわかには読むすべもなかったが、その中にKOCHI(高知)の文字を見つけることができた。149点の写真で構成されるこの写真集は、喜びに満ち溢れ、素朴な豊かさに包まれた、こぼれんばかりの家族と大地への愛が写し撮られていた。その美しい構図と品の良さから、この写真家の知性さえも感じられた。
 1927 年に日本を出て、1999 年に亡くなるまでの70 年あまりブラジルに暮らし、そして農民であった大原を日本の写真界の文脈に重ね合わせるのは少々乱暴かもしれないが、彼の写真を一目見て、そこに山陰のアマチュア写真家・植田正治のイメージを重ねてしまうのは、私だけではないだろう。

―影山千夏(高知県立美術館学芸課チーフ/石元泰博フォトセンター)「『記録』と『記憶』―大原治雄のアルバムに思う」より

版元から一言

正誤表
キャプションの記載内容に誤りがございましたので、以下に訂正させていただきます。

54頁・上
誤)移動写真屋:師のジョゼ・ジュリアーニ~
正)移動写真師のジョゼ・ジュリアーニ~

54頁・下
誤)森の風景のなかの大釜シチゾウ神父~
正)森の風景のなかの大釜シチゾウ氏~

81頁・上下、P82、P85
誤)シリーズ形と形象
正)シリーズ 形と形象

84頁
誤)イナゴ
正)バッタ

146頁
誤)治雄の友人・大釜シチゾウ神父~
正)治雄の友人・大釜シチゾウ氏~

著者プロフィール

大原 治雄  (オオハラ ハルオ)  (

大原治雄 Haruo Ohara
1909年11月、高知県吾川郡三瀬村(現・いの町)に農家の長男として生まれる。 1927年、17歳で家族と移民としてブラジルに渡り、はじめサンパウロ州のコーヒー農園で働いた後、1933年、パラナ州ロンドリーナへの最初の開拓団として入植。1938年に小型カメラを手に入れ、コーヒーや果樹栽培の農作業の合間に趣味で撮影をはじめる。独自に研究を重ねながら技術を習得し、次第にカメラに没頭。1951年にはロンドリーナ市街地に生活を移し、「フォトシネクラブ・バンデイランチ」(サンパウロ)に入会。農業経営の一方、60年代後半まで国内外のサロンに積極的に参加。当時は無名のアマチュア写真家だったが、1970年代はじめから徐々に知られるようになり、地元新聞などで紹介される。 1998年、「ロンドリーナ国際フェスティバル」および「第2回クリチバ市国際写真ビエンナーレ」で、初の個展「Olhares(眼差し)」展が開催され、大きな反響を呼ぶ。1999年5月、家族に見守られながらロンドリーナで永眠。享年89。 2008年、日本人ブラジル移民100周年の機会に、遺族により写真と資料の一式が、ブラジル屈指の写真史料アーカイヴズであるモレイラ・サーレス財団に寄贈された。

上記内容は本書刊行時のものです。