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福音ソフトボール
山梨ダルクの回復記
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年9月
- 書店発売日
- 2017年12月25日
- 登録日
- 2017年12月25日
- 最終更新日
- 2017年12月25日
紹介
「俺たち、生きていていいんだ」
山梨ダルク(薬物依存症回復施設)と山梨県警、常識はずれのソフトボール試合を軸に、薬物依存症から回復する人々を描く、心温まるノンフィクション。
「薬物依存症は病気です。精神力ではどうにもならない。正しい治療を受けてほしい。がんばらなくていいんだよ」
「ダルクでは〈クスリをやめろ〉とは言わない。〈よかったら生き方を一緒に変えてみよう〉と言ってくれる」
「ここには仲間がいるんだよ。世界中の仲間が。もう、独りじゃないんだよ」
版元から一言
薬物依存症はWHOの認定する精神障害です。日本には200万人の患者がいると言われています。国際的には患者はある意味社会的弱者であり、個人の問題ではなく社会的問題と認識されていますが、日本ではそうした理解はまだまだ広がっていません。
ダルク(DARC)とはDrag Addiction Rehabilitation Centerの略。当事者によって運営される民間の薬物依存症回復施設で、国内に約50カ所あります。どのエリアのダルクにもそれぞれのストーリーがあり、みなさん個性輝く人ばかりで書籍を刊行しているダルクもいくつかあるのですが、本書の魅力はなんと言っても山梨ダルク代表の佐々木広さんの言葉。
「がんばらなくていい」「人は変われる」と言ってどんな仲間の面倒もみる佐々木さん。そんな佐々木さんも覚せい剤で逮捕歴3回、受刑歴2回の薬物依存症当事者。佐々木さんは仙台ダルクで助けられ、今日一日をクリーンで過ごせたことに感謝しながら、毎日を生きています。
山梨ダルクで回復したスタッフは、山梨県内の中学、高校、大学などで予防啓発活動の講演をしたり、いま悩んでいる患者の相談対応にと活躍しています。
ダルクの人々の回復ものがたりは、薬物依存に苦しむ人に限らず、生きづらさを抱えるすべての人に何かをもたらしてくれます。
上記内容は本書刊行時のものです。