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取引情報
金原ひとみ(現代女性作家読本22)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月25日
- 書店発売日
- 2025年1月24日
- 登録日
- 2025年1月7日
- 最終更新日
- 2025年1月9日
紹介
《新刊》金原ひとみ(現代女性作家読本22)
混沌の中に息づく、圧倒的なリアリティ、心の真実。
金原ひとみの文学世界を読み解く28編。
現代社会が抱える問題や、人々の心の深層にある感情を掘り下げていく作家・金原ひとみ。美しくも危うい登場人物たちが織り成す独特の世界観で読者の感性を鋭く刺激する。
デビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞して以来、繊細かつ大胆な作風で多くの読者を魅了する金原ひとみの作品群を28編の論文にて解き明かす。年表・主要参考文献リストを収載。
目次
はじめに
金原ひとみの文学世界―世界との〈距離感〉をはかること―(泉谷 瞬)
『蛇にピアス』―反・社会的な身体―(松下優一)
『蛇にピアス』―身体改造によるジェンダー規範の破壊―(堀川なつみ)
『アッシュベイビー』―意に介さない言葉の世界と幽霊たちという生―関係―(金 昇渊)
『AMEBIC』―アディクションを捉え返す―(片岡美有季)
『オートフィクション』―虚構を生きる―(大西永昭)
『ハイドラ』―食べることと人間関係―(藤原崇雅)
『星へ落ちる』―遅延される幸福への依存の物語―(柳井貴士)
『TRIP TRAP』―「二人組」の女の可能性―(瀬口真司)
『TRIP TRAP』―〈私〉はどこにあるのか―(木下幸太)
『マザーズ』―喪失を生き延びる手だて―(永井里佳)
『マザーズ』―「母親」を/は後悔する―(スペッキオ・アンナ)
『マザーズ』―「幻想ではなく、生々しい生き物」として―(陳 晨)
『マリアージュ・マリアージュ』―マリアージュの(不)可能性―(安藤陽平)
『マリアージュ・マリアージュ』―相手を「他人」のままで愛するために―(濱下知里)
『持たざる者』―〈家族〉という幻想とSNSの向こう側―(神村和美)
『軽薄』―「色とりどりの風鈴」の記憶―(松本拓真)
『クラウドガール』―『クラウドガール』のフェアな関係―雲を掴むような話―(錦咲やか)
『アタラクシア』―ドーナツの穴という存在と不在―(山﨑眞紀子)
『パリの砂漠、東京の蜃気楼』―「私」を生きさせる方法、あるいはコロナ禍への助走―(尾崎名津子)
『fishy』―彼女たちにはシンパシーもエンパシーもなかった―(加藤大生)
「アンソーシャル ディスタンス」―コロナ文学が語る脆弱性とケアの倫理―(レティツィア・グアリーニ)
「アンソーシャル ディスタンス」―パンデミック時代の人間模様を凝視する―(侯 冬梅)
「アイ ドント スメル」―不安定な身体と「透明」という生存戦略の向こう側―(宮田絵里)
「ミーツ・ザ・ワールド」―目の前にいない存在に対する愛の賛歌―(上戸理恵)
『ミーツ・ザ・ワールド』―〈代理父母〉によってもたらされた〈世界〉との出会い―(山田昭子)
『デクリネゾン』―不確定性を生きる〈私〉の軌道―(与那覇恵子)
「ウィーウァームス」―〈間―私〉小説としての地平―(岩本知恵)
金原ひとみ 年譜―(宮田絵里)
金原ひとみ 主要参考文献―(宮田絵里)
関連リンク
https://www.kanae-shobo.com/gendaijosei/index.html
上記内容は本書刊行時のものです。