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BIOCITY ビオシティ 100号 生命福祉コミュニティ宣言! 糸長 浩司(著者) - ブックエンド
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BIOCITY ビオシティ 100号 生命福祉コミュニティ宣言! (ビオシティ ヒャクゴウ セイメイフクシコミュニティセンゲン) 深化するエコロジーの最前線 (シンカスルエコロジーノサイゼンセン)

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B5判
縦257mm 横182mm 厚さ7mm
重さ 300g
128ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-907083-89-2   COPY
ISBN 13
9784907083892   COPY
ISBN 10h
4-907083-89-0   COPY
ISBN 10
4907083890   COPY
出版者記号
907083   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年10月10日
書店発売日
登録日
2024年9月30日
最終更新日
2024年9月30日
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紹介

創刊30 周年+ 100 号を記念して、危機の時代にヒントとなるエコロジーの最新事例を取り上げる。コロナ禍やあいつぐ自然災害・異常気象のなかで、世界ではさまざまな方法で、持続可能なまちづくりへの取り組みが進んでいる。今号では、環境建築、NbS +都市農業、住と職、風景像、土に還る服、建設協同組合、都市環境再生、バナキュラーなどの実践的な論考から、BIOCITY が30 年にわたり追求してきた「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示す。

目次

目次

8 巻頭言 危機の時代に考える生命福祉コミュニティの深化  糸長浩司

Part 1 深化する日本のエコアクション
18 暮らしと環境がつながる建築
関係性のデザインで全体最適を目指す 山田貴宏

28 NbSとしての都市農業の可能性
豊島区巢鴨の事例から 古田尚也

38 どこに住んで働くか
情報社会後期の引きこもり生活 山崎 亮

52 自然とともに生きていく
気候変動が導く未来社会の風景像 平賀達也

58 「地球に還す」をスタンダードに
新時代の持続可能な服づくり 澤柳直志

Part 2 海外の古くて新しい持続可能な暮らし方
56 欧州のエコロジー建築最前線
スイスの建設協同組合による持続可能な住まい 滝川 薫

86 拡大するパリ
五輪後の持続可能な都市づくり 遠藤浩子

90 バナキュラーに住まう
国内外の事例に見る新旧の知恵 糸長浩司

ミニ連載
100 ヴィンテージ・アナログの世界 レコードは不滅⑤ 高荷洋一

寄稿
104 護り伝えられた平家納経 嚴島神社の歴史と文化財 惠美千鶴子

連載
112 動物たちの文化誌(番外編) 七十二候の動物たち 早川 篤

口絵の解説
120 「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」 臼井仁美

前書きなど

 記念の100号特集は、多様な視点で構成されている。地域環境建築家の山田貴宏氏は、自然との関係性のデザインを追求し、暮らしと環境がつながるハブとしての住まいづくりを、大正大学の古田尚也教授は、自然の力を生かし社会的課題、都市的課題の解決を、都市農業の進化として大学教育で実践した記録を、関西学院大学の山崎亮教授は、職住とコミュニティの近代の複合課題をジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』からの問い、自身の住と職場の環境づくりの体験と展望を詩的に語る。
 ランドスケープ・アーキテクトの平賀達也氏は、自然とともに生きていくためには、地域の自然資本・ランドスケープの歴史性・文化性・生態系の理解を地域住民とともに行い、持続可能なまちづくりの実践デザインを述べる。ファッションデザイナーの澤柳直志氏は、衣食(農)住は人間を支える基本的アイテムであり、衣(服)へのエコロジカルチャレンジとして「服を地球に還す」運動を消費者とともに行動する。
 海外事例では、スイス在住滝川薫さんが、協同の力による、環境建築、再生可能エネルギー、それらによる持続可能なコミュニティの優秀事例を、フランス在住の遠藤浩子さんは、パリ郊外の都市環境再生、中心部の歴史的景観と調和した都市デザイン、それを可能とする街づくりへの市民参加システムを報告する。最後に、地域の風土性・文化性を理解し、自然素材と生態系を巧みに利用した「バナキュラー」に住まうことの意義を筆者が執筆した。
 これらの実践的な論考から「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示し、すでに様々なアクションが始まっていることを伝えたい。

糸長浩司「巻頭言」より

版元から一言

BIOCITYは、1994年に創刊された地球環境に関する総合雑誌として創刊され、30周年、100号を迎えました。「BIOCITY」とは、個々の命が輝き、相互に深く関係し合う「生命福祉コミュニティ」の意味です。本号では、実践的な論考から弊誌 が30 年にわたり追求してきた「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示します。

著者プロフィール

糸長 浩司  (イトナガ コウジ)  (著者

糸長浩司:NPO法人エコロジー・アーキスケープ理事長、いいで農村未来研究所所長。1951年東京生まれ。日本大学教授を経て現職。1995年に日本のパーマカチャー運動を始め、アグロフォレストリー「食べられる森」、エコビレッジの実践的研究を進める。長年、環境と共生するあり方について研究し、原発事故被災地の飯豊村支援をはじめ、全国の住民参画型地域づくりに取り組む。BIOCITY編集委員

山田 貴宏  (ヤマダ タカヒロ)  (著/文

山田貴宏:一級建築士事務所 株式会社ビオフォルム環境デザイン室代表取締役。1966年神奈川県生まれ。早稲田大学建築学科都市環境工学大学院修了。パーマカルチャーのデザイン手法を背景とした住環境づくり、地産地消や伝統的な木の建築などを中心に建築/環境設計を行う。著書に、『畑がついているエコアパートをつくろう』(共著、自然食通信社)、『里山長屋を楽しむ』(学芸出版社)などがある。

古田 尚也  (フルタ ナオヤ)  (著/文

古田尚也:大正大学学修支援センター教授、国際自然保護連合(IUCN)日本リエゾンオフィス・コーディネーター。専門は環境政策、持続可能な地域づくり。2009年にIUCN日本事務所が設立され、以来責任者として生物多様性に関する国内外の政策展開に携わる。編著書に『実践! グリーンインフラ』など。BIOCITY編集委員。

山崎 亮  (ヤマザキ リョウ)  (著/文

山崎亮:1973年愛知県生まれ。studio-L代表、コミュニティデザイナー、関西学院大学教授。2005年studio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するための「コミュニティデザイン」の先駆的実践者として、全国で住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、市民参加型のパークマネジメントなどに取り組む。

平賀 達也  (ヒラガ タツヤ)  (著/文

平賀達也:1969年徳島県生まれ。ウェストヴァージニア大学ランドスケープアーキテクチャー学科卒業、同年日建設計入社。2008年ランドスケープ・プラス設立。現在、同社代表取締役、ランドスケープアーキテクト連盟副会長。東京を拠点に、都市の中で自然とのつながりを感じられる空間づくりや仕組みづくりを実践している。

澤柳 直志  (サワヤナギ ナオシ)  (著/文

澤柳直志:1987年長野県生まれ。デザイン会社Syncs.Design株式会社代表。「土に還る」循環型ファッションブランドSyncs.Earthデザイナーとして、服、ファッションを通して循環型社会を世界にめぐらせ、人々の循環スイッチになっていくことをめざして活動する。

滝川 薫  (タキガワ カオリ)  (著/文

滝川薫:千葉県出身、北スイス在住の環境視察専門家、庭園設計士。設計事務所Atelier für Oekologie und Gartenkultur共同代表。20年来、持続可能な社会づくりのための発信活動を行う。著書に『サステイナブル・スイス』(学芸出版社)、『欧州のビオホテル』(ブックエンド)など多数。スイス-日本サステナビリティ交流会SJS代表をつとめる。

佐藤 辰郎  (サトウ タツロウ)  (著/文

佐藤辰郎:九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センター准教授。専門は、防災工学、地域開発。日本内外で水に関連した防災・減災,水環境の保全・再生,および水力発電を活用した地域づくりに関する研究と実践を行う。

遠藤 浩子  (エンドウ ヒロコ)  (著/文

遠藤浩子:造園家・ガーデンライター。東京出身。慶應義塾大学卒業後、エコール・デュ・ルーヴルで美術史を学ぶ。庭園の世界に魅せられ、ヴェルサイユ国立高等造園学校およびパリ第一大学大学院にて歴史的庭園と景観コース修了。現在フランス在住。

高荷 洋一  (タカニ ヨウイチ)  (著/文

高荷洋一:ヨーロッパのアナログ・レコードに特化したクラシック音楽の専門店「エテルナトレーディング」代表。全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、マスターテープから新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルの新シリーズ「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」に企画監修として参加するなど、日本でのレコード復活に寄与する。

惠美 千鶴子  (エミ チズコ)  (著/文

惠美千鶴子:嚴島神社学芸員/東京国立博物館客員研究員。愛知県生まれ。千葉大学大学院文学研究科修了。専門は、日本書跡史・日本近代美術史。2005年より東京国立博物館にて「藤原行成の書:その流行と伝称」「平家納経模本の世界」など日本書跡の展示や『東京国立博物館百五十年史』編纂に携わり、2023年10月より現職。平家納経の研究を続けている。

早川 篤  (ハヤカワ アツシ)  (著/文

早川篤:1962年生まれ。天王寺動物園飼育係、学芸員。関西学院大学SDGs・生物多様性研究センター客員研究員、ヤマネ・いきもの研究所研究員

上記内容は本書刊行時のものです。