書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
BIOCITY ビオシティ 100号 生命福祉コミュニティ宣言!
深化するエコロジーの最前線
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2024年10月10日
- 書店発売日
- 2024年10月8日
- 登録日
- 2024年9月30日
- 最終更新日
- 2024年9月30日
紹介
創刊30 周年+ 100 号を記念して、危機の時代にヒントとなるエコロジーの最新事例を取り上げる。コロナ禍やあいつぐ自然災害・異常気象のなかで、世界ではさまざまな方法で、持続可能なまちづくりへの取り組みが進んでいる。今号では、環境建築、NbS +都市農業、住と職、風景像、土に還る服、建設協同組合、都市環境再生、バナキュラーなどの実践的な論考から、BIOCITY が30 年にわたり追求してきた「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示す。
目次
目次
8 巻頭言 危機の時代に考える生命福祉コミュニティの深化 糸長浩司
Part 1 深化する日本のエコアクション
18 暮らしと環境がつながる建築
関係性のデザインで全体最適を目指す 山田貴宏
28 NbSとしての都市農業の可能性
豊島区巢鴨の事例から 古田尚也
38 どこに住んで働くか
情報社会後期の引きこもり生活 山崎 亮
52 自然とともに生きていく
気候変動が導く未来社会の風景像 平賀達也
58 「地球に還す」をスタンダードに
新時代の持続可能な服づくり 澤柳直志
Part 2 海外の古くて新しい持続可能な暮らし方
56 欧州のエコロジー建築最前線
スイスの建設協同組合による持続可能な住まい 滝川 薫
86 拡大するパリ
五輪後の持続可能な都市づくり 遠藤浩子
90 バナキュラーに住まう
国内外の事例に見る新旧の知恵 糸長浩司
ミニ連載
100 ヴィンテージ・アナログの世界 レコードは不滅⑤ 高荷洋一
寄稿
104 護り伝えられた平家納経 嚴島神社の歴史と文化財 惠美千鶴子
連載
112 動物たちの文化誌(番外編) 七十二候の動物たち 早川 篤
口絵の解説
120 「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」 臼井仁美
前書きなど
記念の100号特集は、多様な視点で構成されている。地域環境建築家の山田貴宏氏は、自然との関係性のデザインを追求し、暮らしと環境がつながるハブとしての住まいづくりを、大正大学の古田尚也教授は、自然の力を生かし社会的課題、都市的課題の解決を、都市農業の進化として大学教育で実践した記録を、関西学院大学の山崎亮教授は、職住とコミュニティの近代の複合課題をジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』からの問い、自身の住と職場の環境づくりの体験と展望を詩的に語る。
ランドスケープ・アーキテクトの平賀達也氏は、自然とともに生きていくためには、地域の自然資本・ランドスケープの歴史性・文化性・生態系の理解を地域住民とともに行い、持続可能なまちづくりの実践デザインを述べる。ファッションデザイナーの澤柳直志氏は、衣食(農)住は人間を支える基本的アイテムであり、衣(服)へのエコロジカルチャレンジとして「服を地球に還す」運動を消費者とともに行動する。
海外事例では、スイス在住滝川薫さんが、協同の力による、環境建築、再生可能エネルギー、それらによる持続可能なコミュニティの優秀事例を、フランス在住の遠藤浩子さんは、パリ郊外の都市環境再生、中心部の歴史的景観と調和した都市デザイン、それを可能とする街づくりへの市民参加システムを報告する。最後に、地域の風土性・文化性を理解し、自然素材と生態系を巧みに利用した「バナキュラー」に住まうことの意義を筆者が執筆した。
これらの実践的な論考から「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示し、すでに様々なアクションが始まっていることを伝えたい。
糸長浩司「巻頭言」より
版元から一言
BIOCITYは、1994年に創刊された地球環境に関する総合雑誌として創刊され、30周年、100号を迎えました。「BIOCITY」とは、個々の命が輝き、相互に深く関係し合う「生命福祉コミュニティ」の意味です。本号では、実践的な論考から弊誌 が30 年にわたり追求してきた「生命福祉コミュニティ」の具体的な姿を示します。
上記内容は本書刊行時のものです。