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BIOCITY ビオシティ 97号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年1月10日
- 書店発売日
- 2024年1月10日
- 登録日
- 2023年12月19日
- 最終更新日
- 2024年1月19日
紹介
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
97号の特集は、日本の自然史博物館の新しい展開を紹介。国立科学博物館のクラウドファンディングで注目のあつまる自然史標本・資料。自然史博物館にはそれらの収集・調査・研究を通じて得られた科学的知見や、自然との付き合い方の知恵が蓄積されている。そして、博物館には、展示や催しを楽しみに人々が集まる。本特集では、人々と自然の日常的な接点が少なくなったいま、世界的に博物館が求められる自然と人とをつなぐ役割と可能性を考える。
目次
特集「自然史博物館が拓く新時代」
監修 橋本佳延 企画協力:兵庫県立人と自然の博物館
目次
1 巻頭言 自然史博物館の「つなぐ」機能の重要性 橋本佳延(兵庫県立人と自然の博物館)
13 基調論文 危機の時代の自然史研究 井田徹治(共同通信)
Part 1:地域の自然を未来につなぐ
22 標本・資料を未来につなぐ収蔵庫の役割 林 光武
30 新『神奈川県植物誌』の調査をめぐって 田中徳久(神奈川県立生命の星・地球博物館)
38 盲学校による博物館の活用 丸山啓志(千葉県立中央博物館)
44 こどもたちの自然体験のためのプロジェクト 大平和弘(兵庫県立人と自然の博物館)
52 NPOが支える博物館コミュニティ 西澤真樹子(大阪自然史センター)
60 自然史標本を楽しむミュージアムグッズの魅力 大澤夏美
66 レガシー事業の振り返り 高野温子・三橋弘宗(兵庫県立人と自然の博物館)
74 GBIF自然史標本を世界で共有する仕組み 細矢 剛+神保宇嗣(国立科学博物館)
Part 2:地域における自然へのまなざし
82 移動水族館が運ぶ自然とのふれあい 村山祐子(アクアマリンふくしま)
88 虫聞き文化がつなぐ地域と博物館 坂本 昇(伊丹市昆虫館)
95 NPOが築く地域博物館とシチズンサイエンス 河野弥生(芸北 高原の博物館)
12 地方の小規模博物館から伝える自然史 持田 誠(浦幌町博物館)
前書きなど
社会の発展には、誰もが利用できる、好奇心を醸成する場が必要だろう。ミュージアムはそのひとつになる可能性を秘めている。自然史博物館は、標本と資料を介して人々の好奇心を刺激し、醸成し、人と自然、人と人がつながる瞬間が生まれる場所であってほしい。そのためにも、標本・資料を集め、調査・研究を通じて意味を紡ぎ、次世代につないでいくという自然史博物館で展開される一連の営みそのものが、人類に欠くことができない文化であると、広く社会に共有されていくことを願っている。「巻頭言」より
版元から一言
牧野富太郎をモデルにしたテレビ小説を通じて植物標本に関心が集まっています。また、国立科学博物館の財政難を訴えたクラウドファンディングで9億円もの資金が集まったことも世間を驚かせました。そのようななか、日本の自然史博物館そのものが変わろうとしています。自然にふれる機会が少なくなった現代、博物館は資料の収集や研究だけではなく、自然と人とをつなぐためさまざまなプロジェクトを展開しています。本号では自然史博物館の新しい役割と可能性を、全国の博物館の事例から考えます。
関連リンク
https://www.bookend.co.jp/biocity-86/
https://www.bookend.co.jp/biocity-90/
https://www.bookend.co.jp/biocity-95/
https://www.bookend.co.jp/biocity-96/
上記内容は本書刊行時のものです。