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BIOCITY ビオシティ 93号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年1月11日
- 書店発売日
- 2023年1月7日
- 登録日
- 2022年12月29日
- 最終更新日
- 2023年4月17日
紹介
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
93号の特集は、近年の災害対応におけるジェンダー平等について考察。豪雨災害は毎年のように各地を襲い、この節には新型コロナウイルス感染症のパンデミックも加わった。災害のダメージは社会の脆弱なところに偏り、その影響は復興途上にも長く尾を引く。今号では、ジェンダー平等から一歩進んで「誰も取り残さない社会」をリアルに構築しようという試みを取り上げる。また、各地の先進的な事例や、災害に役立つノウハウは必見。
目次
特集
災害とジェンダー 2023
誰も取り残さない社会へ
企画・監修:萩原なつ子+国立女性教育会館(NWEC)
巻頭言「災害とジェンダー 女性とは何か」丹羽麻子(国立女性教育会館)
「監修にあたって」萩原なつ子
基調論文「気候変動と災害とジェンダー:公正な社会に向けた国際協力の視点から」田中由美子(JICA)
「言葉から行動へ:男女共同参画視点の実質的導入に向けて」池田恵子(静岡大学)
「防災・復興における国の取り組み:指針から現状把握、啓発、実施支援まで」野口孝子(内閣府男女共同参画局)
「男女共同参画の視点からの避難所運営訓練:持続可能な地域防災をめざして」小山内世喜子(男女共同参画地域みらいねっと)
「JICAの国際協力:ジェンダーの視点に立った支援事業」有満麻理(国立女性教育会館)
「児童館と『つながる防災プロジェクト』: ジェンダー視点の防災・減災の担い手」千代木ひかる(日本NPOセンター)
「女性の力を活かしたこれからの地域防災:ノウハウと活動の事例」本川由貴子(国立女性教育会館)
「災害とジェンダー情報を残す、伝える:『NWEC災害復興支援女性アーカイブ』『NWEC災害文庫』から」関森あすか(国立女性教育会館)
ミニ連載
ヴィンテージアナログの世界㉛「エンジェル・レコード」高荷洋一(エテルナトレーディング)
装飾料紙と書②「竹生島経」惠美千鶴子(東京国立博物館)
連載
欧州グリーン・インパクト⑬「オランダ・アルメーレ国際園芸博覧会2022」遠藤浩子(造園家)
動物たちの文化誌㊱「幽けし動物たちのかけら」早川 篤(天王寺動物園)
表紙・口絵の解説
「シェラ・キーリーのウォール・ドローイング」竹下 都
前書きなど
SDGsの取り組みが本格化するなか、ジェンダー平等の視点の重要性が認識されるようになってきているが、未だに十分とはいえない。大規模災害が頻発する今日、スローガンに止まらない実質的な取り組みを加速させていくことが急務である。そこで本特集では、東日本大震災(3.11)から10年以上が過ぎた現時点で、ジェンダーの視点による地域防災力強化についてどのような取り組みが行われているのかを、私が理事長を務める独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)の事例を中心に紹介する。
萩原なつ子「監修にあたって」より
版元から一言
2016年の67号で「災害とジェンダー:女性の視点を活かした防災・災害支援・復興」を特集してから6年の歳月が流れた。この間にも、地震や気候危機の影響による豪雨などの自然災害が頻発し、さらにCOVID-19パンデミックという感染症も加わり、防災や人間の安全保障におけるジェンダーの視点の重要性が以前にもまして議論されるようになった。今号では、ジェンダー平等から一歩進んで「誰も取り残さない社会」という視点で地域防災に取り組む各地の事例やノウハウを紹介します。
関連リンク
https://www.bookend.co.jp/514/
上記内容は本書刊行時のものです。