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ビオシティ BIOCITY 92号 人と自然の共生地域「OECM」入門
巻次:92号
自然保護のための新しいツール
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年10月7日
- 書店発売日
- 2022年10月7日
- 登録日
- 2022年9月19日
- 最終更新日
- 2022年10月10日
紹介
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
環境省が「自然共生サイト」として国内制度化を進める、新しい自然保護のためのツール「OECM」をどこよりも早く解説。OECMは、2010年に名古屋市で開催された生物多様性条約COP 10で採択された「愛知目標11」で、主催国の日本が「里山のような、人の適切な営みによって、自然が守られている場の重要性」を提起したことが発端となり、8年後のCOP14でその定義が採択された。これを機に、各国で取り組みが加速している。自然保護のカギを握るOECMとは何か? 自然保護・保全の歴史から、「自然共生サイト」の有力な事例まで、詳しく解説します。
目次
目次
特集
人と自然の共生地域「OECM」入門
自然保護のための新しいツール
監修:古田尚也、糸長浩司
6 巻頭言 保護・保全地域の歴史とOECMの未来 古田尚也
Part 1 OECMをめぐる国際枠組みと国内制度
24 OECM─その他の効果的な地域ベースの保全メカニズム 自然保護のための新しいツール ナイジェル・ダドリー
32 インタビュー 30%からハーフ・アースへ ジェフリー・A・マクニーリー
36 OECMと国内制度 30by30目標と自然共生サイト(仮称) 小林 誠
44 SATOYAMAイニシアティブとOECM 自然と共生する社会の実現のために 名取洋司
Part 2 多様な関係者との協働
54 生態系サービスへの貢献の期待 その社会的役割と課題 橋本 禅
62 OECMと博物館 つなぐ、みまもるをキーワードに考える 橋本佳延
72 鎮守の森とコミュニティが支える保護区 森本幸裕
Part 3 OECMと農山村・流域
78 自然と向き合うまちむらづくり 糸長浩司
86 災害に強く、生物多様性保全に役立つ林づくり 小林達明
94 流域治水とOECM 人吉球磨地域の迫湿地の再生へ 島谷幸宏
ミニ連載
98 ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期㉚ 高荷洋一
102 装飾料紙と書① 大字和漢朗詠集と法然寺切 惠美千鶴子
連載
106 動物たちの文化誌㉟ 戦争を知らない動物たち 早川 篤
114 欧州グリーンインパクト⑫ 緑の近代都市計画 オスマンのパリ改造 遠藤浩子
122 表紙の解説 空想の標本づくりで地域の「みどり」をまなぶ
前書きなど
OECM(その他の効果的なエリアに基づく手段)は、2010年に生物多様性条約COP 10(名古屋)で採択された愛知目標11において、主催国の日本が、里山のような、人の適切な営みによって、自然が守られている場の重要性を提起した概念。2018年のCOP14で「地理的に確定された地域で、生態系の機能や多様な価値とともに生物多様性の生息域内保全が長期的に達成されるように管理されているもの」と定義された。この定義を機に、各国でこのOECMを国内制度にどのように反映させていくかについての模索が加速している。今号では、日本古来の人と自然との共生の取り組みに光を当てつつ、新たな可能性をひらく自然保護のツールとして注目されるOECMを紹介する。
版元から一言
環境省が「自然共生サイト」として国内制度化を進める、新しい自然保護のためのツール「OECM」を、どこよりも早く解説。自然保護の歴史から、環境省による国内制度案、有力な事例など詳しく紹介します。
関連リンク
https://www.bookend.co.jp/biocity-92/
https://www.bookend.co.jp/biocity-86/
上記内容は本書刊行時のものです。